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新刊『将棋・ひと目の詰み ~実戦形で終盤力アップ~』発売開始

12月11日、私の新刊『将棋・ひと目の詰み ~実戦形で終盤力アップ~』が発売開始になりました。


1~9手までで詰む問題を収録していて、対象は初級~上級者。
普通の詰将棋より盲点になりやすい問題も多いので、有段者の方でもつまずく問題があると思います。

本書の問題は「実戦に現れる形」ばかりです。
普通の詰将棋と違って、駒が余る問題や相手の持ち駒に制限があります。
また実戦でよく出てくる「囲い」を崩して詰ます問題も多く収録しました。

例題

論より証拠、本に収録した問題を3題見ていただきます。

第1問

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矢倉を端から攻略しています。
5手で詰む問題です。


第2問

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この問題は駒が余ります。
7手で詰む問題です。


第3問

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この問題は相手の持ち駒が詰みに大きく関係します。
9手で詰む問題です。

例題では相居飛車編から取り上げました。
本書は3部構成で、

・相居飛車
・対居飛車(振り飛車側が居飛車の玉を詰ます)
・対振り飛車(振り飛車の玉を詰ます)

それぞれの戦型で覚えておきたい詰み形を紹介しています。

解答

第1問の解答です。

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▲1三角△2一玉▲1二銀△同玉▲3一角成までの詰み

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角を打って3一への逃げ道を塞いだあとに、▲1二銀と飛車の射程に玉を呼ぶのがポイントでした。

第2問

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▲4一角△3二香▲1五桂△2二玉▲2三銀△3一玉▲3二角成までの詰み

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持ち駒が余って詰みましたが、本書では問題ありません。

ポイントは初手の角打ちで、いきなり▲1五桂では△2二玉で詰みません。
角を打って合駒させて桂を打つ、というコンビネーションはよく出てきますので覚えておきましょう。


第3問

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▲5一角△3一玉▲3三角成△4一金▲2二銀△同金▲4一竜△同玉▲4二金までの詰み

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相手は金しか持っていないので、4手目の合駒は金を打つしかありません。
その金を奪って、最後は頭金でピッタリの詰みとなります。

いかがだったでしょうか。
実戦で役立つということは、イコール棋力向上の即戦力になるということです。

終盤力を上げたい、そう考えるアマチュアの方のために書きました。
お手に取っていただければ嬉しいです。


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