目指せ初段第1回

順序良く戦法を覚えて将棋ウォーズ初段を目指す! ~目指せ初段~

cakesで連載開始

今回は目指せ初段の第1回目。プロローグです。
でも、その前に一つ宣伝です。

cakesで連載が始まりました!

全8回、毎週火曜日に更新予定です。

ルールと駒の動きを覚えた方が、初段を目指して将棋を知っていくための講座です。
「順序立てて戦法を覚えると効率よく上達できる」という考えに則り、講座も進んでいきます。


覚える順番

ではどんな順番で戦法を覚えていけばいいのでしょうか。

将棋を始めたてのときは、駒落ちでハンデをつけてもらい、強い駒である飛車と角による攻めを覚えます。
ここで、成る重要性や相手の玉をつかまえる感覚を身につけます。


次の段階では、「棒銀」で飛車と他の駒を協力させる攻めを覚えます。
最初は駒落ちでハンデをつけて、慣れてきたら少しずつ相手の駒を増やしていきます。
棒銀は万能の戦法で、平手でも勿論通用します。


棒銀の次は「振り飛車」です。棒銀に対して相性のよい三間飛車がオススメです。ここで囲いの作り方など受けを覚えます。


連載ではここまでを解説します。
しかしこれでは初段への道のりは途上で、さらに戦法を覚える必要があります。


鬼滅の刃

ところで、いま大人気の『鬼滅の刃』をご存知でしょうか?
少年マンガらしい話とスピーディーな展開にすっかりハマってしまい、漫画とアニメを観ています。

その『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎は鬼殺隊を目指し、修行を重ねて選別試験に臨みます。
大きな岩を刀で切ることが、試験に臨む条件でした。


将棋でいえば、初段は鬼殺隊の最終選別試験に合格する段階です。

炭治郎は鱗滝左近次の元で修行を重ねます。鱗滝は少しずつ修行のレベルを上げ、炭治郎をレベルアップさせていきました。
その中で炭治郎も色々な技を覚え、「水の呼吸」を会得するまでになりました。


将棋でも少しずつレベルを上げながら色々な技(戦法)を覚えることで、棋力がアップしていきます。

将棋における最終選別試験は、スマホアプリ【将棋ウォーズ】の初段になることだと思います。

鬼が集う将棋ウォーズで初段になるのは、鬼殺隊の選別試験並に大変です。


三間飛車の次の段階

さて、三間飛車を覚えていざ実戦に投入すると、相手も振り飛車を使ってくることがあります。
互いに振り飛車を使うと「相振り飛車」になります。これは三間飛車を使うからには避けて通れない道です。

相振り飛車では相手の囲いの崩し方を覚えます。

3月11日に発売開始される私の新刊では、棒銀三間飛車相振り飛車で出てくる頻出手筋に絞った問題を集めました。
実戦で即戦力になることは間違いありません。


三間飛車と相振り飛車を併用して、そのまま初段選別試験をクリアできる人もいるでしょう。
しかし振り飛車が棋風(その人の将棋の指し方、好み)に合わないと、初段を目の前に足踏みしがちです。
そこでさらなる新技をマスターしましょう。

居飛車

新技は居飛車の戦法です。
まずは右四間飛車戦法という技を会得しましょう。


図のように4四の地点に飛、角、銀を集中させ、桂で揺さぶりをかけるのが右四間飛車のコツです。
この戦法は強力で、攻めがハマれば有段者にも勝てるほどの威力があります。

右四間飛車のメリットとして、相手が振り飛車でも通用することがあげられます。


特に対三間飛車に有効です。なぜなら相手の飛車が4筋を守っていないからです。

ただ、デメリットもあります。それは相手が角道を止めないと技を出せないことです。


その場合、図のように自ら角道を止めます。
初段になる前は、なるべく角交換をしない戦法を選ぶことをオススメします。

そうして角道を止めたときに使う技が「雁木戦法+棒銀」です。


正確には「ナナメ棒銀」という指し方です。このあと銀は3五→2四とナナメに進出します。
棒銀の発展型といえます。

右四間飛車も雁木戦法も、どちらも「囲いを作ってから攻める」というのが共通しています。
それが初期の頃に覚えた棒銀戦法との大きな違いです。

初段への道、まとめ

初段への道をまとめると
・棒銀で攻めを覚える
・三間飛車で受けを覚える
・相振り飛車で囲いの崩し方を覚える
・居飛車では右四間飛車と雁木戦法で囲ってからの攻めを覚える

これが最終選別試験を目指すための道筋です。

初段の最終選別試験である将棋ウォーズでの初段昇段を果たすと、総本山である日本将棋連盟で免状を取得することも可能です。


この免状は有段者(初段以上)にならないと取得できません。
これを手にすれば、あなたも鬼殺隊ならぬ将棋有段者の仲間入りです!
ちょっと高額ですが、額に入れて飾れば気分が高揚すること間違いありません。

鬼殺隊でも階級があるように、将棋でも有段者の階級があります。
二段、三段と上には上があり、アマチュアの最高位は七段です。
そこを目指していけば、一生の趣味として将棋を楽しむことができるでしょう。

この講座では、
・棒銀戦法
・三間飛車
・相振り飛車
・右四間飛車
・雁木戦法

この5つの技(戦法)を中心に解説します。

この講座で興味をもった戦法をさらに深堀りしてください。
そうして技が完成したとき、大きな岩を刀で切ることができて、最終選別試験でも生きて戻ることができるでしょう。


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