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富山子育て事情のホンネが炸裂!?「とやま移住旅行」参加レポート


こんにちは、Uターンライターのchiharuです。

先日、オンラインで開催された「とやま移住旅行~富山で育む!子育て&しごとコース」に参加しました。今回は、そのときのイベントの様子についてご紹介します。

┃「とやま移住旅行」ってどんなイベント?

「いつか(富山のような)地方で暮らしたい」と思っていても、移住をする決断ってなかなか難しいですよね。そんな移住を検討する方のために富山県が行っているのが「とやま移住旅行」です。


「とやま移住旅行」は、実際に富山に移住した人がガイドとなって、移住のホンネをざっくばらんに話しながら、富山の「しごと」や「くらし」を巡るツアー


富山の暮らしを体験することで、移住に対する不安や問題の解消、富山が自分と合っているのかを事前に確かめることもできるのです。

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これまで個性豊かな移住者ゲストをお呼びして、「しごと」や「子育て」などさまざまなテーマで開催をしてきた「とやま移住旅行」。

5年目となる今年は、初のオンライン開催!

オンラインで旅行って、想像つきますか?!
私も期待を高めながら、オンライン会議ツール「zoom」を使用して自宅から参加してみました。


┃富山の魅力が詰まっている!ゲストからの贈り物

今回私が参加した「子育て&しごとコース」には、申込者が選べる旅のギフトがついていました。

①富山の子育てセット、②富山のステーショナリーセットのどちらかを選べる旅のギフト。私はステーショナリーセットを選びました!


申込み後、自宅に大きなダンボール箱が送られてきて、ワクワクしながら開けてみると、「桂樹舎」のペン立てや「島川あめのさくらあめ」、富山ローカル冊子セットなどが入っていました。

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こちらは、移住者ゲストの土田さんが選んだおすすめのギフトなんですって。


富山市八尾町にある桂樹舎さんは、伝統工芸「八尾和紙」で有名。お洒落なデザインの和紙で作るステーショナリーや雑貨がたくさん販売されています。私も大好きなお店なので、とっても嬉しい!

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また、創業寛文3年の富山名物「島川あめ店」のさくらあめは、砂糖を使わず麦芽を使用しており、甘くてどこか懐かしさを感じる伝統の味!富山市では七五三参りの千歳飴にも起用されているそうですよ。

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その他にも、富山市の子育てガイドブックやパンフレット、とやまの食材「えごま」のレシピ集など……富山市の魅力がたくさん詰まっていました!さらになんと、冊子一つ一つには手書きのメモが貼ってあり、温かい心遣いを感じました。

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素敵な旅ギフトをお供に、いざ「とやま移住旅行」にいってきま~す!



┃子育て世代の「しごと」を探る!旅(セクション①)

今回の移住ツアーは、午前と午後でセクションが分かれており、それぞれゲストが登場する流れ。旅するエリアは、富山県の中心部「富山市」です。

午前のセクション①では、子育て世代が一番気になる「しごと」事情について。

進行役は、富山生まれ富山育ちの田村穂乃さん。

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そして気になるゲストは、株式会社リッチェルの河口 和代さん。

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富山出身で数年前に東京からUターン移住をした河口さんは、現在ベビー用品の会社で働きながら3人の子どもを育てるワーキングマザーです。


リッチェルのベビー用品は、子育て世代なら一度は使ったことがあるのではないでしょうか?

バリバリ働きながら、3人の子どもを育てているなんてカッコいい!!東京と富山それぞれでの子育て経験がある河口さんに、ぜひホンネを聞いてみたい~!!


と、その前に。

今回のイベントゲスト(午前:河口さん、午後:土田さん)と、子育てイベント企画を行うmamasky(ママスキー)の土肥さんが子育て座談会を行ったオープニングムービーを鑑賞しました。

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座談会では、子育て真っ最中の3人がざっくばらんに本音トークを繰り広げていました。

その様子を少しだけご紹介。

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土肥さん「産休・育休は取りやすいですか?」


河口さん「取りやすいと思います。復帰したときも、同じ部署に戻っています。女性は育休後、戻る率は100%ですね。」

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土田さん「産休・育休は取りやすいです。私の職場では、産休は8週間、育休は子どもが3歳になるまで取ることができるので、とても有意義だなと感じています。ママが非正規社員のご家庭でも、1年間育休をとって、その後パパが2年間育休を取る……そんなリレー方式で工夫されている方もいますね。」

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土肥さん「じゃあ男性も育休を取得する方が多いのですか?」
土田さん「いらっしゃいますね。最近は結構増えています。」


土肥さん「男性の育休取得がもっと浸透していけば、育児参加にも積極的になるのかなと。ママスキーで活動していても、産休・育休がとれなくて悩んでいる声は実は少なくて、どちらかと言えば、その後の時短勤務ができないという悩みが多いですね。」

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実際に富山で働くママだからこそ聞ける体験談は、富山の子育て事情やしごと事情のリアルを知ることができる、とても面白い内容でした。他にも子育てしながら働くママにとって、気になるテーマが盛り沢山でした。



続いて、ムービーにも登場したゲストの河口さんが登場!

新卒で富山市に本社がある「株式会社リッチェル」に入社して、現在まで約20年働いている河口さん。旦那さんの転職で東京都に移り住むが、再び富山市にUターン移住をされたそう。

このコーナーでは、そんな東京と富山の違いをよく知る河口さんの深堀り体験談をじっくり聞くことができました。

そのときの様子もチラッとご紹介!

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河口さん「東京にいた時は、平日は朝5時に起床をして、7時半には家を出発していました。時短勤務だったのですが、通勤時間が約1時間半かかっていたので、とても大変でしたね。特に3人目の子どもを妊娠してお腹が大きくなる前が辛かったですね。」

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河口さん「仕事を終わるのが16時で、また帰りも電車で1時間半。18時に保育園のお迎えに行って帰宅をする……という感じです。だから、平日は買い物とか絶対無理でしたね。週末に買い物に行って作りだめをして。平日は、通勤だけで一杯一杯でした。」

河口さん「富山には、3人目の子どもの育休から復帰のタイミングで戻ってきました。もともと東京に行く前から富山に家を建てていたので私達は馴染みがあったのですが、特に2番目の子どもは保育園時代を東京で過ごしているので、富山の家や庭の大きさにとても驚いていましたね。庭が広いのでサッカーゴールを置いたり、プールを出して遊んだり、子どもたちもすごくのびのびしていて、自分の家での時間が増えましたね。

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河口さん「東京だと、どこか公園とかに連れて行かなきゃ思いっきり遊ばせることができなかったですけど、富山は家でも十分のびのび遊ぶことができるなと感じますね。

河口さん「人があまりにも密集している都会に住んでいたときは、私も子ども達も考えや気持ちが窮屈で縮こまっているような気がしていました。でも富山に来てのびのびとした気持ちで過ごせるようになったので、今だったらどんなことが起きても大きな心で受け止めてあげられると思います。仕事でも、商品アイディアがどんどん湧きまくっています(笑)


続いて、ゲストのおすすめ子育てスポット紹介。

河口さんのおすすめは「常願寺川公園」

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河口さん曰く、すごく広くて遊具も充実しているそう。自転車の練習、キャンプやBBQ、お花見などなんでもできちゃう公園らしいです。これは子どもたちも1日中遊んでも飽きないですね!


また、富山でのUIJターン就職に詳しい「富山くらし・しごと支援センター 有楽町オフィス」の細川さんも登場!

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細川さんは、以前にも富山のUIJターン就職について取材をさせていただいたことがありますが、自らを「ラッキー細川」と名乗るとってもお茶目なお方。今回も、子育て世代に向けた仕事選びのコツを教えてくださりました!
【関連リンク】

午前の部後半は、グループに分かれて交流会が行われました。ここでは、参加者もカメラとマイクをオンにして、移住者ゲスト達にあれこれ質問をすることができました。

「で、実際どうなの?」と、ツッコんだ質問も(笑)オンラインではありますが、ゲストとの距離も近くなり、とても楽しく交流できました。


┃子育て世代の「しごと」を探る!旅(セクション②)

新しい移住者ゲストを招いて、午後からのセクション②がスタート!

進行役も変わり、今回は宮城県出身・富山在住の倉本 泉さんが担当。

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気になるテーマは「とやまでのびのび 保育・教育を学ぶ」

まず、本日の移住者ゲスト2人とママスキー土肥さんの座談会の様子を撮ったオープニングムービー鑑賞。

「富山の待機児童って本当にゼロなのか?」「富山ならではの教育の常識って?」という内容について、移住者ゲスト達のホンネを聞くことができました。

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お二人とも、待機児童はゼロだと感じている様子でした。入園できるかどうかでzとのこと。

ただし、希望している保育園に入れるか入れないかというと、エリアによっては難しい場合もあるようです。最近では企業内保育園や民間の動きも活発になってきているので、今後さらなる期待ができそうですね。

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そして深堀りした話を聞くガイドは、2人の子どもを育てながら富山市役所に勤務している土田 香織さんです。

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コメンテーターとして富山市こども健康課の吉岡さん、こども保育課の川原さんも参戦。土田さんと一緒に、富山市のサポート内容や、保育園の入園の流れについてお話をしてくださりました。

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ここで話題となったのが、富山の中心部での育児について

土田さん「子どもの施設が充実しているので、子育て支援センターとか児童館、こども図書館、公園みたいなところはたくさんあって、徒歩圏内で行けるところが多いと感じています。子育てで不安や悩みがあるときも、支援センターに行くことでアドバイスを頂けたりするので、とても環境はいいですね。」

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コメンテーターの吉岡さん曰く、富山市内には7つの保健福祉センターがあるそう。妊娠から出産、子育て期まで全てをサポートしてくれます。

また、富山市で子どもを出産すると、お祝いで「ベイビーボックス」というプレゼントがもらえるのですって。中にはリッチェルのマグなど育児用品が詰まっているそうですよ。富山市のママは羨ましい~!!

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そして、ゲスト土田さんがおすすめする子育てスポット紹介。

まず、富山駅前にあるステーションフロントビル「CiC」内にある「とやまこどもプラザ」。

とても広くて、おもちゃがいっぱいあって、土田さんも愛用されているそう。図書館が併設されているので、ゆっくり子どもと読書したり借りたりできる、子育てママには嬉しい施設です。

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続いて「TOYAMAキラリ」
富山市立図書館本館や富山市ガラス美術館などが入居している複合施設。館内には交流スペースもあり、紙芝居読んだりくつろいだりすることができるそう。

最近では、土田さんの子どもたちも自分で読みたい本を本棚から探し出して借りることを覚えたそうで、成長を楽しめるとおっしゃっていました。

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セクション②の交流会では、富山市役所広報課の佐伯さんも参戦。富山市の魅力についてたっぷり語って頂きました。

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これだけ周りが山と海に囲まれている市街地は、世界的にも珍しいと言われる富山市。立山連峰がとてもキレイに見える、魅力だらけの街なんですって。確かにそうだな~。

また、最近では住み続けたい街ランキングで富山市が1位になったらしい。すごいですね~!!
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交流会では、午前の部と同様、ゲストの方々を交えて色々なホンネをざっくばらんに意見交換しました。

土田さん曰く、富山市の中心部では核家族世帯も多く、近所や友人家族同士で協力し合うこともあるそう。また子どもを預けられるサービス「富山市ファミリー・サポート・センター」が気軽に利用できるなど、とても子育てしやすい環境が整っているそうです。

子育て世代が暮らしやすい街にするために、行政が活発に取り組んでいるのだなと実感しました。

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┃参加してみての感想

今回、オンラインで開催された「とやま移住旅行」。離れた場所からでも富山の暮らしやしごとについて詳しく情報を得ることができ、なにより移住を経験されたゲストのリアルな体験談を聞くことができるのは、移住を検討する方にとって貴重な機会になるのではないかと感じました。まずは気軽に楽しめるオンラインイベントに参加してみて、富山がどんなところなのかを知ってから実際にショートステイで富山暮らしを体験してみるのもいいかもしれませんね。


【ライタープロフィール】

千春さん写真 (5)

1985年生まれ。富山県出身。18歳で関西に上京し、大阪・京都・奈良にて12年間を過ごす。
30歳のときにUターンで富山に移住。現在、小学生の男の子1人を育てるシングルマザー。北陸の女性を応援するwebメディア「ワタシゴト」のママライターとして、北陸のよいモノ・コト・ヒトを発信する活動を行っている。

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