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四季を感じられるって、富山らしい。/【移住者インタビュー】風の薫り 浅野 恭子さん

こんにちは、Uターン移住ライターのchiharuです。

今回は、富山市でベーコン作りや味噌作りなどの手作り体験ができる料理教室「風の薫り」を運営している浅野 恭子さんを取材しました。

結婚を機に富山に移り住み、現在4人の子どもを育てるワーキングママである浅野さんが、富山に暮らしてみて変わったことや魅力に感じるところ、これから挑戦したいことなどをざっくばらんに語っていただきました。


浅野 恭子さん

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大阪府出身。大学卒業後、東京のIT企業に就職。結婚を機に、旦那さんの出身地・富山市に移住。その後、子どもが1~2歳の頃出会ったママ友と一緒に味噌やベーコン作りをしたことをきっかけに、もっと多くの人と手作りすることの楽しみを共有したいとの想いが芽生え、2013年に料理教室「風の薫り」を開設。現在、4人の子どもを育てながら、ベーコンやソーセージなど素材のものや季節の保存食を作る会の開催や、手作りごはんの定期便を行うなど多方面で活躍している。

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富山に移住する前の印象は?

《浅野さん》移住する前は、富山と言えば「雪国」とか「寒い」というイメージでした。でも、旅行で行く田舎のイメージってすごく素敵じゃないですか。だから、憧れのスローライフのような暮らしができるのかなって勝手に思っていました(笑)実際に富山に住み始めると、意外とそうでもないことに気が付いて……思っていたより街でしたね(笑)

-----富山市は富山県の中で一番の都会ですもんね(笑)でも確かに、富山と言えば田舎のスローライフを想像する方が多いような気がします。

《浅野さん》富山に移住後の生活は、東京にいた頃より買い物が少し不便になったという感じ?でしたね。当初はどうしてもマイナスのイメージが少しありました。でも住み慣れてくると、富山市は県庁や市役所など行政の施設がすぐ近くにあるので、とても便利でいいなと感じています。都会だと、市役所に何か申請するだけでも電車を何本も乗り継いで行かなければならなかったので。

-----コンパクトシティを目指している富山市は、行政の施設や公共施設が街の中心に集まっているので、どこに行くのも便利ですよね。それに中心部には路面電車・ライトレールが走っていて、車がなくても移動しやすいのも魅力ですね。

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富山に移住して変わったことは?

《浅野さん》独身時代を過ごした大阪・東京と、子育てをしながら過ごしている富山では、生活スタイルもガラリと変わっているので、単純な比較はできないかもしれませんが、やっぱり富山の魚介類の新鮮さには驚きましたね。スーパーの鮮魚コーナーも広いし、種類も多いし。

-----確かに、富山のスーパーって鮮魚コーナーの充実度ハンパないですよね(笑)

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《浅野さん》移住する前は、イカは「イカ」だと思っていたんです。でも富山に来て、イカ一つとっても「真イカ」やら「アオリイカ」やら……季節によってイカの種類が全く異なることを教えてもらって。イカの種類もたくさんあることを初めて知ることができましたね。それに、イカってブヨブヨしているイメージがあったのですが、実際に富山のイカを食べて「イカってコリコリしていてこんなに甘いんだ!」と新たな発見もできました。


-----これまで知らなかった知識も得られたのですね!わざわざ市場まで出向かなくても、近所のスーパーでいろんな魚介類に出会えるのは富山ならではですね。

《浅野さん》そうですね。都会に住んでいた頃は、スーパーで買う魚と言えば大抵何かに漬けてある鮭だったり、銀ダラだったり……。新鮮な魚と出会うことはほぼなかったので。富山に来て、スーパーで鮮魚コーナーを見るのがすごく楽しみになりましたね。先週まで並んでなかった魚がど~んと並んでいて「もう秋だな」と感じたことも。これまでスーパーで季節を感じることなんてなかったのに。鮮魚コーナーでの楽しみ方が移住前とはかなり変化しましたね。

-----分かります!私も関西に住んでいた頃は、鮭とタラくらいしか買わなかったですね(笑)たまにブリとか……でもガッツリ調理されているものくらい。並んでいる魚をみて季節を感じられるのって素敵ですよね。富山にいると当たり前に感じますが、実は全然当たり前じゃなくて。

《浅野さん》そうそう。「フクラギが出てきた~もう秋だな」とか、季節の移り変わりを感じられるのは富山らしいなって思いますね。

富山ならではの休日の楽しみ方は?

自然が近いので、朝の天気を見てパッとスキー場に行ったり海に行ったりできるのが嬉しいですね。それこそ都会に住んでいた頃は、そういうレジャーは1泊2日で行くのが当たり前だったので。海にしても山にしても、気軽にすぐ行けるのが富山ならではの魅力だなと思います。

-----そうですね。特に富山市は海も山もすぐ近くにあるので、思い立ったらすぐ遊びに行けるのがメリットですよね。都会だと、難しいかなと。

《浅野さん》それに子どもと大きな公園に行くには、都会だとわざわざ駐車場を探して、駐車料金を払う手間もかかってしまいます。富山は広い駐車場がしっかり完備されていますし、とても子育てしやすい環境だなと感じています。入念に計画を練って出かけるのではなく、パッとすぐ子どもにいろんな経験をさせてあげられるというか。自然体験とか、子どもらしい経験をさせてあげられるのがいいなと感じますね。

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-----自然と触れ合える遊びが日常に溢れているのは嬉しいですね。浅野さんは、お子さん達と休日どんな過ごし方をされていますか?

《浅野さん》子ども達が小学生の頃は、釣りにハマっていたので、毎週のように釣りに出かけていましたね。あとスキーにもよく遊びに行きました。すぐ行ける自然のレジャーがたくさんあるので飽きませんね。

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富山でこれから挑戦したいことは?

これまでは子育てに追われ、なかなか自由に富山県内を観光することができなかったので、これからは富山市以外の素敵なスポットをたくさん訪れてみたいです。これが小さな夢ですね。地元の人しか知らないようなスポットとか、ディープな世界が広がってそう(笑)

-----いいですね!ディープな富山の魅力再発見!(笑)

《浅野さん》富山に住んでいる方って、地元が好きだという方が多いですよね。地元愛を持つ方が多いことって、とても素敵なことだなと思うんです。そんな地域を訪れて、そこに住む人達の話を聞きながら観光をしたいなって思います。

-----面白そう!私もまだまだ知らない富山の地域がたくさんあります!浅野さんや私のように、UIJターン移住者だからこそ分かる、その地域の魅力もあるかもしれませんね。

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移住を検討される方へのメッセージをお願いします。

《浅野さん》県外からみていた富山のイメージは、実際に住んでみるとガラリと変わりました。富山は四季を感じられるというか、人間らしくいられる場所だと思うので、そういう魅力を発見しに来てもらえたらいいなと思います。

-----富山に移住された多くの方がおっしゃる共通点が、「四季を感じられる」ということ。それぞれの季節しか楽しめない食べ物だったり、レジャーだったり……。四季の移り変わりをはっきりと感じることができるからこそ、春を待ち遠しく感じたり、秋の訪れを楽しんだりできると、みなさん嬉しそうに話してくださります。当たり前のようで当たり前じゃない、そんな四季を感じられる感覚って、実は富山の大きな魅力なのかもしれません。ぜひ一度、素晴らしい「富山の四季」を感じに来てみてはいかがですか?浅野さん、貴重なお話をありがとうございました。

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【ライタープロフィール】

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Chiharu
1985年生まれ。富山県出身。18歳で関西に上京し、大阪・京都・奈良にて12年間を過ごす。30歳のときにUターンで富山に移住。現在、小学生の男の子1人を育てるシングルマザー。北陸の女性を応援するwebメディア「ワタシゴト」のママライターとして、北陸のよいモノ・コト・ヒトを発信する活動を行っている。

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