2歳の子どもの育児「イヤイヤ期」をどう対応するか

あんなに小さかった娘も2歳になって会話できるようになり、服のサイズも100センチ(身長は86cm)になり大台の身長1mに近づこうとしている。
赤ちゃんの頃は「あー」「うー」とかしか言わなくて、親のほぼ完全なコントロール下に置かれていたが、自我がのある最近は全くそうはいかなくなってきた。

「外であそぼう」
「嫌だ!」
「ご飯食べよう」
「嫌だ!!」
「お風呂入ろう」
「嫌だ!!!」

この嫌という感情に親が真っ向勝負すると嫌が増大していって最後は大泣きするなんてことも多々ある。

無理やり服を脱がせて風呂にいてるとか、無理やり食事の席に移動させたり、無理やり外に連れて行くなんてもってのほかだ。

そもそも人権的に強制するなんてダメだ。赤ちゃんだろうが、子どもだろうが大人だろうが同じ人間だ。
生きてる年数が多いからって別に偉くもなんともない。
あなたも腹一杯なのに年上のおじさん「食べろ」と言われてに口に何か無理やり入れられたら激怒するだろう。

ならどうしたらこの「嫌」という鉄壁のガードをくぐり抜け、親が子どもにやってほしいことをやらせられるのか。

「嫌」という子どもの頭の中は多分こうだ
・今遊んでいることを中断したくない
・機嫌が悪い(眠い・体調がすぐれないなども含む)
・他のことをして遊びたい  etc

あげ出したらキリがないので、代表的な理由はこんなもんだと思う。
このカチカチなガードを交わして本体にアタックする戦略があるのでいくつか紹介する。

○無関心作戦
「ご飯食べよう」
「嫌!」
と言われたら大体この作戦で大体なんとかなる。

「嫌!」と言われたら以下のように言ってしまいがちだ。
「早く椅子に座って!」「ご飯食べないと大きくならないよ!」など命令や脅しをしてしまい、鉄のガードは一層強化されていき、ますます食卓に近づくことはなくなる。

ならば、親は離れて無関心な態度をとるのだ。
「嫌!」と言われたら、「いいよ。遊んでな。食べたくなったらおいで」と無理に誘わないのだ。
しばらく子どもは1人で遊んでいるが、私と妻が先に食事をしだすと寂しくなったのか、椅子に座って食事を始める。

教育的にいいのか悪いのか知らないが、大人は命令しなくていいし、子どもは自発的に食事をするようになってお互いにストレスが少ないような気がする。
食事の途中で離脱するのかと思いきや「ごちそうさま」をするまでちゃんと座っているので、この作戦はよく功を奏している。

○シール作戦
「お風呂入るよ」
「いや!」
この「いや!」は遊んでいてそれを中断してまで風呂に入りたくないからだ。
ここで無理に風呂に入れ!と命令したら大泣きになり親も子どもも悲しい気持ちになる。

風呂に入るには、前段階の遊びを中断させる必要がある。
それにはシールが効果的だ。

「シール貼るか?」と聞くと「貼る!」と言って風呂に入る可能性がぐんと高まる。

だが1枚シールを貼っただけで風呂に入るのはまれだ。
「シールを貼ったらお風呂に入ろうね」と約束しても無駄になることもある。
相手は自分がルールの2歳。
1枚貼り終わったら、もう1枚貼る!と言い出す。
ならば親の次の一手はこうだ。
「じゃあ、服を全部脱いだら1枚貼ろうね」と約束する。
そしたら、服を脱ぎ出してスッポンポンでシールを貼ってもいいタンスに貼りにいく。
娘は気がついたら全裸になっているのでシールが貼り終わったら「お風呂入る〜」と言って自ら風呂場へ向かう。
シールを開発した人に感謝したい。

○親が先に行動する作戦
「外で遊ぼう」
「いや!」
このやりとりも毎日の光景だ。
基本的に遊びを中断して他のことをするのが苦手なので、まずは中断させなくてはいけない。

シール作戦もだめだったら、親が先に外に遊びに行く準備をするのだ。
そうすると、娘もつられて慌てて準備し出す。

人間は人がやっていることにつられて動いてしまう性質がある。
あなたも人のあくびを見たらあくびをしてしまうアレだ。
ミラーリングというらしい。

自分の子どもが言うことを聞かなかったら、まずは親が動き出すことだ。
そしたらつられて子どものやりたくなる。

失敗に終わることもあるけど。

○どうしても嫌だったら

子どもがやりたくなるまで待つしかないのだと思う。
子どもも親も同じ人間だ。
嫌だと言っている人に向かって、命令しても脅しても、嫌なものは嫌なのだ。

ご飯を食べるのが嫌だったら、食べなくていいと思う。
いつかお腹は空くからだ。
そしたら食べるだろう。

お風呂に入るのが嫌だったら、入らなくてもいいと思う。
1日くらい入らなくても死なないし、体が痒くなってきたら風呂に入りたくなるだろう。

親がさまざまな手を尽くしてもダメなら、したくなるまで待つのがお互いにとって平和。

今後も親が怒鳴って子どもに言うことを聞かせるようなことはしないようにしたい。


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