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#6 モノづくりの習い事「リトルマイスター」 金属加工もスタートしましたよ。

「教育事業なんて儲からないよ。」創業時に言われた一言。
その後、儲かるとか儲からないとか、全く同じことやった人に言われるならそうかもしれないけど実際のところやってないなら答え違うくない?と思っていました。
儲かるとかいう問題ではなく、日本の未来を考えたときに子供たちにやりたいことを見つける場を作ることは必須だと思っていて、今年の2月にたくさんの方からの応援を受けスタートしたのがリトルマイスターです。
4月からきてくれている3人の子供たちが半年の間に見る見る成長してきてます。我が子の成長と同じくらい感動している今日この頃。
月に2回のリトルマイスターの様子をお伝えしていきたいと思います。

子供たちに共通していること。

習いにきてくれた子供たちに共通していることは
「モノづくりやりたい!」という想い。そしてその想い子供たちが将来大人になった時に生きていく道を見つけて欲しいと考えておられる親御さんが入会を決め、来てくれてます。
勉強よりものづくり!」
これが子供たちの気持ちですがモノづくりには勉強も必要。5教科のお勉強もちゃんとしておかないとモノづくりできないことも子供たちには伝えています。特に算数ですね。

基礎の座学もお勉強

製造業は基本的にわからん言葉だらけです。専門用語が多かったり、機械や工具の名前が独特なネーミングだったり、覚えるのにも苦労するくらいなのですがモノづくり好きな子供たちは興味津々なのですぐ覚えます

慣れることからスタートしました。

いきなり本気の製造業のモノづくりをやっても世界が違いすぎて興味持たないのでは?ということで4月からスタートした時にはタミヤのボート組み立てみることから始まり、木材で椅子を作ったり、スマートボールを作ったり、一般的にできることから慣れていきました。木材はDIYでも身近な素材で家でできないモノづくりを思い切り楽しんでやっていました。
ノコバンで材料切ったり、ヤスリで仕上げたり、簡単なところからのモノづくりですね。

釘を打つ
電動工具を使う
材料を切る

そしていよいよ金属加工へ。

モノづくりには測定は必須。そして単位は「ミリ」に慣れることが必要になります。リトルマイスターでは図面を描くこと、測ることは毎回やっていきます。三角法にそろそろなれてきた頃かな?もうちょっとかな?ってところですね。

使うのはアナログノギス。メモリが合うところを探すのに苦労してます。
ハイトゲージのメモリを合わせるのが大変。

木材でモノづくりの作業に慣れてきたところでいよいよ金属加工のカリキュラムをスタートしました。
金属加工となると回転する機械を使うことになるので危険と隣り合わせになります。毎回作業する前には怖いかもしれないけど巻き込まれたらどうなるのかを伝えて、やってはいけないことをが理解できているか確認のために、発表してもらってから機械を使います。ここからは真剣にやらないといけない単元になってくるので子供たちも目つきが変わります。

フライスで切削加工中。
ボール盤で穴あけ加工中。

金属を加工し始めてから木材とは違って発見の嵐で、子供たちはワクワクしながら作っています。
切断→切削→穴あけ→ねじ切り
この工程の中で子供たちは金属の特性やアルミと鉄の違いなど体感しながら学んでいきます。
「なんかくっさい!」
「アルミの方が軽い!」
「鉄固った!」
「やすりかけたら全然違う!」
「鉄は磁石にくっつくけどアルミはつかへん!」
などなど私たちも知らなかったような発見をしながら加工しています。

モノづくりから学んで欲しいこと

私がリトルマイスターをやりたいと思った理由の一つは
「子供たちに考える力をつけてほしい」
という想いがあります。
思うように物が作れなかった時、どうやったら上手く作れるのか?
作るために必要な道具はどれなのか?なかったらどうやって形にするのか?
形にするためのサイズはどうしたらいいのか?
などモノづくりは常に考えることの連続。
なぜ?なんで?どうやって?を繰り返すことで子供たちの思考は成長していくと思います。
また、それを発表することでコミュニケーション力がついたり、誰かが間に合っていなければ助けてあげるチーム力がついたり、ほんといろんなスキルが整ってきます。

4月から7ヶ月が経ちました。
3人のマイスターは毎回成長していて、人を思いやる心も育ってきました。
仲間意識を持ってモノづくりをしていて教え合いをすることもできてきました。もちろん、モノづくりのスキルもレベルアップしています。
私の個人的な気持ちは「母のこころ」ですwww
子供たちの成長する姿を見ていると感動することばかりです。
最初◯◯だった子がこんなにできるようになって・・・と完全に母親の思考回路になってます。
リトルマイスターに来ることで変化があったと親御さんから聞くたびに嬉しい気持ちとほんとよかったと思うんですよね。

モノづくりは奥が深い。

自分が17年製造業やってたからこそ体感したことです。モノづくりは白黒はっきりした世界。それだけに技術はもちろんだけど人として大切なことをたくさん学ぶ、深い世界だと思います。
その世界を知ってもらえる機会をどんどん増やして、子供たちが自立してやりたいことをやれるようにしてあげたい、そう思います。

次回は10/18。マイスターのみんなが来てくれるのが毎回楽しみ♪
面白いカリキュラム作っていきますね。


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