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【ガラルダブル・S8・3桁順位】ドラキュワワー

▼構築経緯

夢御三家だ!とか言っていたあの時ががもはや懐かしく感じる今日この頃。前回夢インテレオンの記事を書いた後、「鎧の孤島」の解禁により新教え技による環境変動や新キョダイ枠による盛り上がりや、なによりガラルへの参戦を許可された歴戦の猛者ポケモンたちが流入して一気に環境は変わりました。草単のゴリランダーが環境トップに立つと誰が想像しただろう、、、

キャプチャ

冷静に3位のイエッサン♀もやばいとは思う

ということで私もガラルに新規参戦したポケモンを使って構築を検討。新規参入枠をちらちら見ていると気になったポケモンが、キュワワーである。キュワワーの特性ヒーリングシフト回復技に限り優先度が+3になるという破格の性能を持っている。ドレインキッス、ギガドレインにも作用するためフェアリーか草を弱点とする隣のポケモンを優先度3、つまりいたずらごころ関連やこのゆびとまれの上から弱点保険を起動することができる。Sさえ抜いていればねこだましの上も取れてしまう。

キュワワーと並べて保険を起動する相手はガラル環境のドラゴン最強と言っても過言ではないドラパルトに決定。脇を固めるメンバーには環境に増えまくっているガオガエンにめっぽう強い水ウーラオス、フィールドを書き換えたり水やバンドリにあまりに強いゴリランダーを選抜。さらに、後半のS操作と相手のゴリランダーに強いファイアロー、フェアリーその他構築全般が苦手な枠を圧倒的器用さでケアするエースバーンを入れて構築完成。ドラキュワワーである。

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ガラルの猛者と初めて対面するアローラの謎生命体、戸惑うはずである。

▼構築一覧&レンタルチームID

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チームID  0000-0003-5FKP-5C

▼パーティー個別紹介

ドラパルト

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クリアボディ じゃくてんほけん
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/そらをとぶ/まもる
ようき
努力値:B4 A252 S252
実数値:163-172-96-x-96-213 

キュワワーに全力ケアされるドラパルト。9割がたキュワワーと先発し可能な限り暴れるエース。保険起動+ダイジェットが決まると手が付けられなくなり、「ダイマックスで3回動くだけで降参終了」というケースが数回あったレベル、本当に強い。

主な動きはキュワワーの項で説明するがとにかくキュワワーに足を向けて寝られないレベルでお世話になる

ダイジェットが使いたかったので自然と物理型に、特に不自由もなく数値上でも物理のほうが強いので何の問題もなかったと思う。まもるを一時はがねのつばさにして使っていたこともあったがフェアリー筆頭のキッスはダイスチルでは落ちないし相手の保険を起動してピンチということも多かったのでまもるが最安定と感じた。

保険起動後の一致技はかなりの威力になる。ダイホロウでHBサマヨールを1発など陽気でも破壊力は十分。とりあえず2回殴ってれば大体の相手が崩れていくしダイマックス後も保険能力上昇は維持されるので引き続き痛打を与え続けられるのが魅力。

教え技が何ももらえずにさみしいとの話題もありましたがポルターガイストを渡さなくて本当によかった、そう思わせる強さでした。

キュワワー

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ヒーリングシフト きあいのタスキ
ドレインキッス/フラワーヒール/サイドチェンジ/トリックルーム
しんちょう
努力値:H252 B252  D4
実数値:158-x-142-79-144-120
※Cは個体値0調整しておらず3あたりです。

本構築のすべてといっても過言ではないアローラの怪物、キュワワー。優先度+3でドレインキッスと隣回復のフラワーヒールを撃てるだけでなく、サイドチェンジトリックルームで構築全体を動かすという超絶司令塔役を完遂する。

まずドレインキッス。これは言わずもがなドラパルトに撃つのだが優先度3というのが本当に凶悪でそれ以外にも便利なシーンは多い。ねこだましの上から一撃入れる、襷で耐えた相手を削る、ファイアローのはやてのつばさを上からつぶす、悪ウーラオスにそこそこ痛打を与えるなどC79しかないのに大活躍である。

そして同じくらい凶悪なのがサイドチェンジ。ドラパルトとの横の補完関係が抜群で初手で飛んでくるダイアークやダイドラグーンを受けることが可能。雨をはじめ上を取られそうなときにはサイドチェンジからダイジェットを積んでから保険起動という順でより安全に動くことができる。

さらにトリックルームまでできるのがあまりにも偉い。ガチトリパ相手にする際非常に便利で初手で保険を起動しつつ1体ドラパルトが葬り、2ターン目で安心して動こうとするところをドラパルトのダイウォールとセットでひっくり返すことができる。またエルフーンが見えた際も安心でおいかぜにあわせてトリルを決めれば裏から出てくるメンバーも含め一気に試合の主導権を握れる。

最後にフラワーヒールだが上記3つでもあまりに偉いのに優先度+3で隣のHPの半分を回復するという涙が出るくらいありがたい技。特にやることがないときはこれを押してればいい安心感がすごい。しかもグラスフィールドの上だと2/3も回復する、ゴリランダーがこんなに繁茂している環境に使わない手はない技なのだ。

これまでもキュワワーを用いたダブル構築はあったがダイマックスとの相性がとにかく良く、ドラパルトというダイマックスの申し子みたいなドラゴンタイプが出てきたことが過去とは圧倒的に違う高性能を実現している感。キュワワー、とにかく見た目も楽しいし今使ってほしいポケモン1位です。

ウーラオス(れんげきのかた)※キョダイ個体

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ふかしのこぶし うしおのおこう
すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/みきり
いじっぱり
努力値:H220 A252  S36
実数値:203-200-120-x-80-122
S:おいかぜ下でスカーフ95族抜き

新ポケモンのウーラオス。悪と水で個性がかなり変わりそうだけど今回は水のパターン。

非常に増えてきているガオガエンを安全にワンパンできる優秀な用心棒。すいりゅうれんだは必ず急所に当たるという性能のため威嚇も壁も怖くなく、これを確実に当てきることで相手に大ダメージを入れることが可能。道具はいろいろ試したのだがとにかく上記のすいりゅうれんだを当てきれば良いという性質に気づいてからうしおのおこうに落ち着いた。

アクアジェットはまもるを貫通する特性との相性が良く、終盤ミリ耐えした相手がまもることを許さず上から倒せるのが偉い、個人的には必須レベルとすら感じる便利さだった。

ポリゴン2やなんだかんだ多いカビゴン、またよびみずがいるときのガエンへの打点として優れる一致インファイトも頼りになる。

弱点がわかりやすいため集中されるケースも多いので最後はみきりとしている。

ちなみに努力値配分、後述のエースバーンもそうなのだがウーラオスはSを伸ばさずに倒す相手を見据えて後は耐久に回したほうが強いと感じた。S97は確かにミミッキュより早いのだがダブルでミミッキュとウーラオスがタイマンするシーンは頻出ではないはず。今回はガエン対応を主業務にしている、いざとなればおいかぜもトリルもあるという構築なのでかなりHに割いてみたがこれが正解だった。H203-B120は優秀でドラパルトのダイドラグーンが絡んでくればそう簡単には落ちない。

とにかくすいりゅうれんだが強いのでこれをしっかりと相手にうちこむ!連撃なのに動きには一撃感のある水ウーラオス、素敵です。

ゴリランダー ※キョダイ個体

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グラスメイカー とつげきチョッキ
ねこだまし/グラススライダー/はたきおとす/10まんばりき
いじっぱり
努力値:H252 A116 D140
実数値:207-176-110-x-108-105
A:GF上のグラススライダーで無振テラキオン確1
D:残り

グラスメイカーとグラススライダーによって世界を激変させた草ゴリラ。もはやその性能の高さは言うまでもないがこの構築でもグラススライダーを軸に構築全体のバランスをとってくれている。

グラススライダーはその性能そのものが高すぎる且つキョダイコランダが何を元技にしても威力が160になるという要素があるため、これ1つあれば草打点で行いたいことの大体が満たされてしまう。恐ろしいゴリラだ…

「絶対ラプラス通す」風の構築との対戦以外では基本後ろに控え、グラススライダーで後半戦を制していく。

個人的にゴリランダーはチョッキが使いやすいのですべて攻撃技。とにかく便利なねこだましと通りが良い悪打点で効果も便利なはたきおとす。最後の枠は自由度があるのでグラスハンマーなど効果力を入れたりドラムアタックなどS操作もあり。今回は地面技が構築内になかったので10まんばりきにしている、なかなか便利だった。

どんな構築にもすんなり入り、入ったら水とバンドリにかなりのにらみを利かせるゴリランダー。今後も環境の中心にいるんだろうなあという存在です。

エースバーン ※キョダイ個体

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リベロ いのちのたま
とびひざげり/ふいうち/かえんボール/アイアンヘッド
ようき
努力値:H188 A252 B4 D52 S12
実数値:179-168-96-x-102-155
S:最速ドリュウズ抜き
H:10n-1
BD:残り

構築全体がトゲキッスなどのフェアリーが重く、特に後半に出てきた際の対処が大変だったので裏のエースとしてリベロエースバーンを採用。

先発でダイマックスさせるケースはほぼないのでダイジェット用の飛行技は採用しない形になった。

また、ふいうちが先制をとれる上に高火力なことやその他のわざを当てたい相手のSを考えた際に、Sを振り切る必要は全くないのではと閃き。12振るだけでドリュウズを抜けるならもはやそれでよくないか?とHに大きく振っている。今回は特に「基本的には後半に登場」という部分がこの耐久振りとの相性をさらに良くしている。後半ともなるとキュワワーがトリルで盤面を作っていたり、同じく後半出てきがちな隣のアローがおいかぜを放ったりするのでHAエースバーンがより動きやすくなっている。

今回マスターボール帯で10数戦回してS155が理由で困ったケースはなく、むしろミリ耐えして勝ちを拾えたことも多かったので実はエースバーンは基本耐久に振ったほうが強いのでは、、、とちょっと思ったり。

技については特に語ることもないくらいには強いので割愛ですが今回は晴れて困るケースはあれど利するケースはないのでキョダイ個体に。めっちゃかっこいいからキョダイマックスさせたいけど実はこの構築では1回もしませんでした。ダイキノコ収集の時間…

ファイアロー

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はやてのつばさ するどいくちばし
おいかぜ/オーバーヒート/ダブルウイング/きりばらい
いじっぱり
努力値:H4 A252 S252
実数値:154-146-91-84-89-178

カロスを制した焼き鳥、ついにガラルへ。

この構築は基本前半と後半に動きが分かれることが多い。前半は言わずもがなドラキュワワーの時間で後半がその2体の両方ないし1体が倒された後である。

相手が明確にS操作を軸に動いてくる場合はトリルを使ってキュワワーが盤面を整えることになるがそうでなくS操作の無い流れのまま後半戦に入ることもある。その際、欲しくなるおいかぜ役がこのファイアローである。

エルフーンと違い攻撃技も先制にできるはやてのつばさは後半戦で相手に圧力をかけていける。また、同じく後半にひょっこり現れてグラススライダーをしてくる相手のゴリランダーにファイアローそのものが強いのも優秀。

攻撃技は反動が無くはやてのつばさの効能を持続させる新技ダブルウイングと威嚇も鉄壁も怖くないオーバーヒートを採用した。オーバーヒートは高威力のおかげでいじっぱり個体でもダイマックスアイアントやHナットレイを十分倒すことが可能。

最後の1枠は自由枠となるが今回きりばらいを入れてみた。飛行技のため先制対象でありフィールドや壁を取り払うことができる。グラススライダーやオーロラベールを上から解除することで相手の計画を崩すことができるのが後半のツメとの相性が良い。

持ち物は好みでオボンやラムなどもよさそう。

余談ですが今回アローの夢個体を探したらどこにも1匹もおらず自分はカロスで何をしていたんだと絶望しました。

▼選出例

基本形(というかほぼすべて)

先発:ドラパルト キュワワー
裏 :残りから2体

ちょっときつそうでも勇気をもってこの2体で先発。上から殴られそうなときはサイドチェンジからダイジェット、もしくはまもるからトリックルームでSを確保してからドレインキッスで保険発動。

トリパに対しては保険を発動して相手の片側(殴れるなら当然トリル役を優先で)をダイマックス技で倒し、2ターン目にキュワワーでトリルを返し、サイドチェンジなどを使いながら殴っていく。

上記のような気になることがなければとにかく優先度+3でドラパルトにドレインキッス!あとは暴れるだけだ!

相手にフェアリーアタッカーが2体以上いて流石にドラパルトを出しにくい

先発:アロー エースバーンorゴリランダー
裏 :残りから2体

マジカルシャイン2発体制など、何をどうやってもドラパルトがダメそうなときはおいかぜ+高火力で勝負。ドラパルト以外のメンバーをダイマックスさせる貴重なパターンなので思いっきり楽しむ姿勢で。

▼戦績など

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マスターボール帯突入とともに運用開始、かなり良い勝率で15戦前後で3桁順位に到達できました。

とにかく保険起動後のドラパルトとキュワワーの補助性能の相性が抜群で、多少の相性不利も突破できる強さがありました。

今回の構築では新技やウーラオスなども使うことができ、新環境をガッツリ楽しめたので満足感がすごいです。

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尚、一度だけ同じく「キュワワー+ドラゴン」の並びと当たり興奮する私。なんだろうこの「ついに出逢ってしまった」感。

まだまだ新しい戦術が出てきそうな新環境、引き続き楽しみなシーズンになりそうです。

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なんかラブコメみたいでいい。


※その他ガラル記事(レンタルチームあり)はこちらから


対戦記事まとめ https://note.com/toxumeikixin/m/m7e87c4924904

過去にAPPDATEさまで公開させていただいた記事はこちら(http://bit.ly/38cB9RX)から!アローラ!

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