エレベーター恐怖症のAC

今まで住んできた物件には、全てエレベーターがついていた。私はいつも上の方の階に住んでいた。見晴らしのためと、道路からの音がより聞こえないようにするためだ。

しかし、いつもいつもそうだったが、エレベーターでご近所さんと一緒になることがストレスであった。古めの物件だとエレベーター自体がとても狭いから、距離が近づいて匂いが気になるということがある。また、会話をするのも面倒だった。

前の物件は新しい物件だったので、エレベーターは広めであった。しかし、誰かと一緒になるときのストレスは変わらなかった。

しかも、暇な高齢者は「あなた仕事は何しているの?」とか聞いてきて、興味を持たれてしまった。家に招かれたりしてしまって、招かれるのが苦手な私はとてもストレスだった。

高齢者の集まりでは、私たち側にばかり自己開示を求められ、身元調査のような集会になってしまっていた。

それ以来、本当にエレベーターで誰かと一緒になることが苦手になってしまった。自分がエレベーターのボタンを押して待っている間、他の階でも誰かがボタンを押したのが聞こえたら、階段で降りるようにしていた。外に出るのも億劫になってしまった。

なので、今回の引越先では、エレベーターを使わなくても良い低層階を希望に入れた。選んだ物件は、古い物件でエレベーターがついていないので、友人には心配されたが、住んでみると程よい階段の登り降りは全く問題なかった。引越の際も、エレベーターがないから搬入が大変になるのでは?と心配だったが、梯子車で窓から搬入したので問題なかった。高層階なら、梯子車は使えない。

引っ越しをしたら、エレベーターで誰かと一緒になるストレスがなくなり、外に出るのにいちいちびくびくしなくて済むようになった。

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