見出し画像

パラレルツアー ①

思い立ったが吉日

なんて言葉があるが、これは僕が旅行に行く際心掛けている言葉の1つだ。

僕が小さい頃に行ったシンガポール、修学旅行の台湾に続いて父といった国がベトナムだった。当時我が家にはアジア料理ブームが到来し外食はほとんどの確率でアジア料理専門店へ行くといった具合だった。ベトナムへ行くことになる決定的日は突然訪れる。その日は清水のベトナム料理屋へ行った。料理を待つ間、父は本棚にあったベトナムの観光ガイドを読みながら唐突に言った

ベトナムどうだ

その どうだ は一体何を意味しているのか、考えている間に父はそのガイド本にあるベトナムの名所を口にしている。母はどうやらそれに賛同した様子で、2人は携帯でツアーサイトを開きあーだこーだ言い始めた。ここで僕は"あぁ、ベトナムに行くのか"と悟った。別に不満もなかったし、本場のフォーを食べてみたいという思いもあり行くことにした。そして父はその日にはチケットを購入し、僕にツアーをいくつか提案してきたわけだ。まさに思い立ったが吉日。この日は衝撃的で今でもよく覚えている。

そして、ここまで読んだ人は気づいたかもしれないが、この頃の僕は海外へ大した憧れや好奇心はなく割とあっさりした心持だった。しかしこのベトナム旅行をきっかけに海外旅行に味をしめる。簡単にいえば、割と余裕で海外っていけちゃうのねえと思えた。もちろんお金の問題やスケジュールの問題は別にしてだ。


...ここまで、今書いている日とは別日に書いたわけだけどめちゃくちゃ文がガチガチになっているじゃぁないの。そして、何を思ったかインドへ行くことにした理由どこいった。

話を戻そう、インドへ行くことにした理由それは2つある。

・『今日ヤバイ奴に会った』にどハマりした

・日本人のいない場所へ行きたい

この2つ。なにも知らない人からしたらテメェがいちばんヤバイ奴だろって話だけど、1つずつ説明していく。

1つ目、これはYouTubeのチャンネル名だ。このチャンネルはインドのムンバイに住む日本人がインドの風景、主に屋台での調理工程を撮影する映像がずっと続く。これだけ。この映像に無性に惹かれた。映像では日本では考えられないような衛生管理(フライパンなんかいちいち洗わねーわ)や保存環境(調味料は出しっぱ、虫が集ろうが誰がいつ触ろーが関係ねぇ)に衝撃を受けるが、それに対してチャンネル主が字幕で日本人目線のツッコミを入れていくわけ。これがかなり面白い。これを読んでくれているようなモノ好きのあなたにはぜひみていただきたい。インドに行きたくなる気持ちも分かってくれるはず!...はず。

2つ目、これは随分と長い間考えていたこと。これを考えるきっかけになったのが、前回の一人旅。ご存知の方も多いとは思うがちょうどインドへ行った日から遡ること1年前。僕はタイはバンコクを訪れた。この時のことはここでは詳しく書かないが、いわゆる一人旅は初めてでハードルは下げすぎず上げすぎずを意識しタイをチョイスした。

結論、ちょい低かった(笑)。旅は大変満足できるものだった、ただな、うん。めっちゃ日本人見かけるのよな。これが結構ショックだった。そこそこのお金を出して空を飛んだわけだ。んで着いて、中心街へ行き、鉄道に乗るわけだ、で、あ、まだいる?みたいな。もちろん、僕自身観光客が行きがちなところへ行ってしまったこともあるかもしれないが、それは想像を超えた遭遇率だった。白T着てタイパンツ履いてるヤツ大体バカンス気分の日本人の若者、これけっこうあるある。タイから帰って、なんなら帰国前には、次はなるべく日本人がいない国へ行こうと誓った。

つまりこの2つがバチコンリンクしたわけだ。そして思い立ったが吉日、両親をラインで説得し、YouTubeと数少ないブログを読み漁りチケットを取った。

皆々様、お待たせいたしました。こいつ、とうとうインドへ行きます。

と、言いたいところだが、インドへ持って行くべきあるもの2つを申請締め切りと出発締め切りまで気づかないというトラブルが発生する。危うくキャンセルされるところだったわけ。それほど重要な忘れてはいけない2つの必需品。それは、次回。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?