行き先に映画を選んだのは私だった。盛り上がり最高潮で手がそっと重なる。荒っぽく振り解き舌打ちした。邪魔するなと。このいっときは観覧車の頂点のそれに値するのだと。劇場に光が戻った瞬間我に返った。混乱のあまり叫んでいた。「映画が好きなんですー!」未だ語り継がれる旦那との初デートの話。

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