スカイツリーに勝手に対抗心を燃やした僕らは、その夜さして意味もなく東京タワーにいた。「あそこ全部に人がいると思うと発狂しそう」「なんで。尊いじゃん」星屑のような灯、チカチカ。すべての灯に僕がいて、きっとどこにも僕はいない。「…なんでここにいるのかな僕は」「スカイツリーのせいだろ」

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