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才能と好きなこと

いつだったろう。
「どうやったらお金が稼げるんだろう」
とふうか氏が言ったので、
「子どものうちは働くよりも、いっぱい遊んだり、勉強したりしながら、好きなことを見つけるのがいいよ」
と返した、そのあとのことだった。
ふうか氏は、
「もう見つけてるよ。『動物』」
とあっさり笑って答えたのだった。
なんだろう、結構それが印象的だった。びっくりした。
 
確かにふうか氏は相当な動物好きで、動物番組はだいたい観てるし、しかも繰り返し観ているからか説明を覚えていて、動物園などに行くと解説までしてくれるし、小学校の図書室で借りる本は全部動物がらみだという話を聞いていたから、そんなに驚くような内容ではなかったのだけど。
わたしから見たら、ふうか氏の抜きんでてる才能は、絵本を描くこと、ゲームやぬいぐるみのごっこ遊びなどを、決まったやり方ではなく自分で考えて独自のものをつくりあげること、などのクリエイティブな部分にあるとおもっていたのだった。
特に、絵本は、もう50冊ぐらい自分でつくってて、あふれ出るように紙にアイディアを落としていくし、しかもすごい集中力で完成させるので、同じ方向の趣味をもつわたしにとって、ふうか氏は「すげ~~~」って存在だった。わたしは長いこと完成させられないのがコンプレックスだったので。
でも、そこじゃあないんだな。
動物なんだ、って。
 
いや、もちろんそんなものは固定的なものではないし、なんなら今ふうか氏は動物よりもポケモンのことで頭がいっぱいだし。
だいたいにおいて、好きなものはひとつだけなんて決まっていない。多いほうがいいとさえおもう。
 
でも、色々考えたのだった。
動物が好きだという気持ちの表現手段のひとつとして、絵本を描くことだったりするのがあるのかなとか。
傍から見ていて、この人あの部分の能力値すばぬけて高いな…とおもうときがあるのだが、それはそのひとにとって、左利きだとか、目がいいとか、持って生まれたものであって、そこまで特別なものではないのかな。
何かが人よりうまくできたとして、そのひとの特別はそういうことじゃないのかな。
 
半年ぐらい前のことだったのだけど、なんとなく覚えておきたかったので書き残しておく。

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