叔父は変わった人だった。子どもの目からもはっきりと親戚から浮いて、妹である母しか味方はいなかった。「あっち忙しそうだぞ、お前の押し付け合いで」隣に黒服の叔父が座る。「どこでも同じだよ」母がいないなら。「そうだな。もうどこでも同じだ」一人ぼっちが二人。「どこでもいいなら、来るか?」

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