はーっと息を吐くと白く染まる。「あー寒。もう帰ろーぜ…」振り返るとアキラが小さな足で僕の足跡を追いかけてくるところだった。思い切り足を開いて一歩踏み出す。跳ねるように。背伸びするように。負けないように。追い越すように。視線を感じた。いつかの僕が、この瞬間を遠い未来から覗いている。

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