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みずつき11に参加しております。

 こんにちは。桐野黎です。

 千原こはぎさん企画編集装丁の「みずつき11」に作品を掲載していただいております。昨年のみずつき10が初参加だったのですがnoteに書くタイミングを逸したので今年はちゃんと書いておこうと思いまして。「水」がテーマの短歌アンソロジーです。
 みずつき11の入手方法は下記です。ネットプリントは明日6/13までだそうです。

 水というのは、本当にいろいろなかたち、姿で私たちの世界のあちこちに存在する、身体の中にも存在する、そんなさまざまな水のヴァリエーションを短歌という器が伝えてくれます。縦書きの歌が並ぶ紙面は、この季節に多い雨の姿も思わせます。いろいろな水のことを読むことで、心にみずみずしさが補充される感じがします。たくさんの水景色をありがとうございます。
 特に好きだなあと思った歌(の出だし部分)を掲載順に。
 青時さん 「まどろみに」
 浅葱ねおさん 「これからも」
 雨虎俊寛さん 「長い夢」
 有村桔梗さん 「死にたいと」
 五十子尚夏さん 「さびしさよ」
 宇祖田都子さん 「悲しみは」
 涸れ井戸さん 「湾岸を」
 河岸景都さん 「人目には」
 玖嶋さくらさん 「透きとおる」
 紅坂紫さん 「ずっと昔。」
 古都梨衣子さん 「永遠か」
 佐藤氷魚さん 「甘やかな」
 高田月光さん 「終電は」
 瀧口美和さん 「雨音と」
 滝藤青瀬さん 「曇り空」
 田村穂隆さん 「輪唱に」
 千原こはぎさん 「雨よ降れ」
 堂那灼風さん 「影のさす」
 長井めもさん 「ひとつだけ」
 楢原もかさん 「繊細な」
 林見年さん 「憧憬に」
 早月くうさん 「花曇り」
 牧角うらさん 「六月の」
 真崎あやさん 「夢なのか」
 丸瀬まるさん 「滲むから」
 睦月雪花さん 「真夏日へ」
 湯島はじめさん 「汀でも」
 夜夜中さりとてさん 「三叉路を」
 渡邉知博さん 「落ちていく」

 私は「岸辺の歌」というタイトルで六首載せていただいております。六首は連作として作ったわけではなく、これまでに作った歌の中で水関係の出てくるものがそれなりにあったので、その中から選び出して順番を考えて出したものです。

 あらためて企画運営の千原こはぎさん、参加者のみなさんにお礼申し上げます。
 あいついで梅雨入りが発表されつつあるこの時期にぴったりのアンソロジー、多くの方が味わってくださるといいなと思っています。

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