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予約ゼロ!全然人が来ない整体師のあなたへ

どうして人が来ないんだろう?

整体院には、なかなか人が来ないことを知っていますか?人の疲れを癒そうとするあなたの気持ちはよくわかります。でも、なかなか人は来ないことを教えてあげたいです。それは、とっても残念なことです。
整体院に人が来てもらうことがいかに難しいか?
私は、痛すぎるほど知っています。ここで語るストーリーは6年間苦しんだ実際の体験です。もし、あなたが人が来ない整体院をやっているなら、どうやってその苦境から這い上がることができるか?のヒントを伝えられたらと思います。

なぜ整体院に人が来ない?

整体院に人が来ない理由は、明白です。人があんまり求めていないからです。肩こり・マッサージを優しくやってくれても、グイグイ強押しで押してもらっても納得いっていないからでしょう。整体師が発する言葉に「癒し」とか「サロン」とか「ホットしてほしい」なんてものがありますね。もし、そうゆうことをテーマにやっているなら人が来る可能性が低くなります。なぜならそれは、リラクゼーションショップだからです。
リラクゼーションショップなら整体院と名乗らない方がいいと思います。私も開業した13年前に、あなたと同じような「癒し系」をテーマに整体院をスタートしました。だから、名前も「日だまり整体院」なのです。しかし、「癒し」なんて求めていないことに気づいたのです。
それは、町で生きてる人は「生きることさえ、苦しいこと」を知らなかったのです。日本の社会は本当に病んでる人が多いように感じます。あなたが、ニコニコ「癒し系」って語るのはいいけど、癒される前に救ってほしいのではないでしょうか?社会という戦場で傷だらけになってボロボロになって生きている人ばかりのように感じます。あの頃、どうして気づかなかったんだろう!?
そして、今日もまた整体院という名前の「癒し系サロン」がいくつも誕生してライバル争いをしている。広告も「60分1,980円」とか「骨盤矯正」や「小顔」で市場を狙っているように見えます。私には、同じようなお店が増えて気持ち悪く感じてしまいます。誰が本当の整体院をやってるか?を探すのに一苦労である。

安い料金を打ち立てたマッサージ屋さんがいっぱい増えました。

売れない整体師の行動パターン

以下にあげるのが、恥ずかしながら私が6年間やっていた整体院経営のすべてです。これを見てあなたは結果が出ると思うでしょうか?他人の問題ならよくわかるでしょう。では紹介しましょう。

1)50分4000円の安い施術

まずお金を人から取るのはいけないという考えがありました。私は、10分1000円の相場より微妙に安くして集客を見込んだのです。最悪のパターンでした。せっかくの自信のある整体の技術に安い値札をつけてコビを売っていました。そのコビは売れなかったのです。どうしてあんなに尽くしたのに売れないんだろう!?4000円でもお客さんからは値段が高いと言われていました。周りの人からも、蒲郡という町では、もっと値段を安くしないと人は来ないよとアドバイスを受けていました。(・・・・しかし、現在は、一回12000円の治療をして人が来ています。あれ!?人って来るじゃん!)

2)一人90分の予約枠を取って、お客どうしが会わないように設定

安い施術料金だけでなく、予約枠が一人90分=1時間半も取っていました。一人に施術50分かけて、残りの時間で雑談して帰ると1時間10分ぐらい。残り20分で片付けと小休憩を入れていました。一人一人を大切にしてることを徹底していました。当時の私の考えでは、知らない人どうしが会うのは、整体院というプライベート空間の場合「癒し」にならないので時間を多めに取っておいたのです。これも裏目に出ました。「この整体院いつも人がいない」=ヒマな店だと思われていたのです。いつ行っても空いてると思われていました。(・・・・現在は、おひとり様30分枠。治療は20分〜27分。常に次の人が待合室で待っている状態になりました。)

3)リピートしてもらいたいから、施術時間をサービス

頭の先から足の先までのマッサージサービスのような整体は、本当に人が来なかったです。1日に多くて2人でした。AM10時に一人、PM6時に一人です。その間の時間は寝ていました。とっても苦しかったです。

尾崎豊さんのyou tubeを見てネットサーフィンの毎日でした。窓から見える公園の風景が静かで癒されました。と言いたいところですが、そんなことはありませんでした。どんどんやる気がなくなっていきました。コビを売っていた私は、「いい整体院だ!」と思ってもらうために施術時間をサービスして余分にやっていました。それも50分のところ60分も70分もやっていました。昭和の尽くす女性のような献身的サービスでした。どうしてこれで売れないんだ?と心は暴れていました。本心でやっていなかったんですよね!あの頃は、「よく思ってもらいたいから」やっていたように思います。情けないです。(・・・・現在は、次の人が予約で入ってるので延長サービスできません。残念です!)

4)お茶出しサービス

施術が終わると、お客さんにお茶出しをしていましたよ。静岡茶を待合室で出してあげていました。「お前は、ラフィ○か?」「あの時間苦しくないか?」と自問自答がありました。お客さんは、どんどん調子に乗って身の上話に花が咲いてしまうのです。お客さんの話は、姑の話になってボルテージが俄然上がってくるのです。お茶がお代わりになってしまう。

「あれ!こんな時間行かなきゃ!」って言ってから玄関で靴を履いて「お!帰るかな!?」と思ったら、ところがどっこい!また喋るのです。10分以上立ち話でトータル2時間です。4000円です。リピートなしです。俺は一体何をやってるのだ。とは思っていませんでした。お客さまは神様だから尽くさないといけないと思っていました。今思うと尽くすとこが間違っていましたが、あの頃はギターで歌まで歌ってあげていました(笑)そして、また電話しますと言われるのです。あ〜切ない時代です。(現在は、歌を歌いながら治療をしています。)

5)口コミを信じて待った。

近所のある社長が教えてくれました。300人は来ないと口コミは始まらないと教えてくれました。周りの素人が経営に口を出してくるのです。カラオケのおばさんみたいに、「あんたこうした方がいいよ」と無責任に言ってきてました。「整体院は、信頼の商売だから口コミだよね」なんて待ってみたけど、6年来なかったじゃん。どうしてくれるんだ?と落ち込みましたが、私が悪いのです。

技術が良ければ、人が口づてに伝えてくれると信じて待っていました。いい人を気取って、マッサージの時間を無料延長して待っていましたが、口コミは広がりませんでした。口コミとは紹介のことですが、そもそもお客が来ていないのだから、口コミが生まれるはずなかったです。(現在は、紹介が自然発生しています。13年かかったな〜(笑)

6)広告しなかった。

当時の私は、広告するのは卑怯だと思っていた。お金に対するマインドセットの弱かった私は、広告を卑怯だと思っていました。整体師というのは、医者と同じようなもので自分を宣伝するのはいけないと決めつけていました。また、広告はお金で人を買うようなイメージを持っていましたし、院のイメージが安っぽくなると思っていました。そして、口コミを待っていました。念力という広告を使うしかなかったです(笑)

広告すれば、「あそこの整体院って人が来てないんだ!」と思われてライバル店にバレてしまうとも思っていました。全く度量の小さい人間でした。広告するお金もなかったですし、お金がかかる経費だからそんなことに使わなかったです。(現在は、月10万円以上広告を投資しています。投資するから未来の利益は増えるのを知らなかったのす。)

7)窓ふき掃除をして気をひく

「トイレの神様」なる歌が一時期流行ったのをご存知でしょうか?ちょうどその頃でした。整体院はヒマでしたから、トイレ掃除はもちろん。窓拭きを毎日していました。近所の人たちに「いい先生」イメージをつけようと努力していました。自転車で通りすぎるおばさんは、「きれいになるね〜!」と褒めてくれていました。そのおばさんは、13年間一回も来たことないです。全然関係なかったのです。窓拭きってっけっこう労力いるのです。表も裏もきれいにして、神様も見ているだろう!とリズミカルに窓をピカピカにしていました。(現在は、奥さんが掃除をしてくれています。ありがとうございます)

看板を一生懸命に磨く著者

8)優しいマッサージで話を聞いた。(グチ聞き御用聞きスタイル)

かっこよくて優しい先生がモテると思っていました。いろんな角度から写真を取ってみましたよ。優しいトーンの言葉つかいに気をつけていました。すべては、「癒し」のキーワードにのっとってやっていました。なにしろ「日だまり」ですからね(笑)そして、マッサージを長い時間やって喜んでもらおうとしていました。肩こりできた人も腰も足も指さきまでもんであげて、サービス満点でした。

次の予約を取ることは、お金を取ることになるので聞けなかったです。そんな失礼なことできません。お客さんは、全然リピートしなかったです。「また電話します」のオンパレードでした。お客さんの口から会社のグチや嫁さんのグチや政治に対するグチが、グチグチ溢れてくるので、それらを「へ〜〜そうなんですか〜」とヘコヘコ聞いていたのです。(現在は、患者さんも治療に集中していてグチを言う余裕がありません(笑))

9)「引き寄せの法則」や「ありがとう」の法則を信じた。

あなたは信じていますか?この世には目に見えない力が働いてることを。私も例に漏れず、本屋やAmazonで自己啓発書をたくさん買って実践しました。しかし、実りませんでした。人が来ないです。あなたもやっていることありますか?
私は、16年間、毎日神社でお参りしています。10年かかりましたが、実は、正しいやり方があったのです。間違ったやり方だと「引き寄せ」は起こりません。

毎日お参りに行くパワースポット木船神社

10)技術がすべてだと思っていた。

整体院の経営は、技術がすべてだと信じていました。技術セミナーや本をたくさん読んで勉強しました。その頃、伝説の整体師・野口晴哉先生の本と出会うのですが、経営とは直接関係なく人は来ませんでした。つまり技術がいいだけでは人は来ないのです。

整体師は、職人気質が多いので技術にこだわりを持った治療オタクが多いように見受けられます。セミナーに行くとすぐ治療のやりやっこして自慢しています。世の中は、ネット時代でマーケティングの重要性を訴えています。ネット検索で「整体院経営」で調べれば、マーケティングの話が次から次へと出てきます。マーケティングは、集客をする仕組み作りのことですが、それだけでもやっぱりダメです。やはり「ちゃんとした治療技術」と「患者視点のマーケティング」の両輪があってこそうまくいきます。売る商品が悪いのに、宣伝してもそれはサギになるからですね。気をつけましょう。

11)外出できない。休みを取らない。

売れない当時は、とにかく休まなかったです。日曜日のみ休みだったのですが、休みになるとソワソワして整体院に1日中いました。人がいないのにずっといるのです。私は、達磨大使のようです。石の上に3年どころか6年でした。予約ゼロ!の日も外出できません。

いつ電話かかってくるかもしれないから。ケータイにボイスワープ機能をつけていました。整体院に電話があるとケータイに転送される機能です。いつも自転車でスーパーに行く時も首からケータイをブラブラぶら下げていました。

カラオケに行って尾崎豊のシェリーを歌う時もいつもぶら下げていたのです。全然かかって来ないケータイ電話を待っていました。我ながら、一途な男だな〜と思います(笑)(現在は、ず〜っと留守電になっています。満員ですから!)

あなたも「治療院神話」を信じていないですか?

いかがだったでしょうか?整体院の経営には、神話がたくさんあります。「口コミ神話」「腕いい神話」「先生やさしい神話」「そうじ神話」「石の上にも三年神話」などほとんどの売れない整体師が信じています。総じてお金に対するマインドセットが低いです。これは、私が、痛いほど売れない時代を経験したからこそわかる真実です。

開業しただけで患者さんが来る。待ってるだけで来る接骨院や整体院の時代もあったらしいですが、現代はネット時代です。ライバルだらけです。あなたの町にいくつ整体院があるんでしょうか?あなたがいくらイケメンでも、ヤサ男でも、安いサービスでも、整体院には、人が来ない世の中なのです。

ガラ空きの道を狙え

ならば、あなたがこの苦境をどうやって脱出すればいいか?それは「治療」のポジションを取ることです。「癒し系アイドル」をやめて、「本物のロックンローラー」になることです。心の時代でストレスで疲れた人が多いから「癒し」というのは、間違いだと私は思っています。昔は、ノイローゼと言いましたが、最近は、心療内科という病院がいっぱいできています。そこに朝から行列ができている社会の現状を見てもわかるでしょう。

「癒し」で疲れが解消される時代は終わったと思います。病気の域まできてるような気がします。気分の沈み込む病気です。この社会がうんだ病気を治すのは、「癒し」ではなく「治療」が必要だと思っています。本当に人々は悩んでいます。自殺者も毎日います。生きることが苦しいのです。あなたが整体院に人が来ない苦しさよりももっともっと苦しいのです。愛が足りていないからでしょうか?それを延長マッサージの「癒し」で埋めることはできません。上っ面のやさしさで生きる気力を上げることはとても難しく感じています。

東京・渋谷でスクランブル交差点で弾き語りをして練り歩く著者

「治療」というポジションを取る。

頭痛患者を10年間見てきて思うのは、整体という体の流れを整えることで「生き方」まで変わっていく不思議です。心の問題を心で解決しようとしてもなかなか難しいです。そうではなく、カチコチになった体に風穴をあけるのです。それは、「癒しマッサージ」では揉みほぐせません。完全に詰まっている状態を解放することが必要だと考えています。息苦しい日本の社会にやられた人々を救ってあげましょう。だから、あなたは「治療」というポジションを取り、99%のライバルのやっている「癒し」の道はやめるのです。同時はやめた方がいいです。空中分解します。現に私は、そのたびに3回潰れそうになっています。
誰もやっていない「ガラガラに空いてる道」を行くのです。
それは、勇気のいることです。しかし、たくさんの人が待っている道です。
どうせやるなら「治療」をやりませんか?

「治療」の心は、愛です。
頭痛セラピー協会では、真心の治療家を育てています。