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不動産鑑定士 短答試験学習体験記

不動産鑑定士試験の短答式試験が終わりました。
かつて2度も宅建試験に落ちた私ですが、2021年12月中旬に思い立ち鑑定士の試験勉強を始めて約5ヶ月間で、鑑定理論85点、行政法規67.5点獲得しました。
2022年度は合格ボーダーが75%だったため、得点率76.25%の私はギリギリで合格を勝ち取ることができました。

累計勉強時間は鑑定理論170時間、行政法規190時間の計360時間でした。
フルタイムで働きながら、短答合格という目標達成のためにそこそこ効率的に学習を進められたと思います。
予備校はTACの短答本科生を利用しました。短答は市販の教材のみの独学でアタックする方も多くいらっしゃいますが、宅建2度落ちの自分は予備校を使うほか選択肢はありませんでした。


TACの感想

授業(基本講義)

鑑定理論は全てWeb受講でした。
行政法規は前半分の講義はWeb受講していましたが、教室講義の進行に追いついたため後半は教室で受講しました。しかし振り返ると、一時停止や再生速度の操作ができるWeb授業の使い勝手の良さばかり感じました。
あえてメリットを挙げるならば、授業後に講師へすぐ質問ができ返答が得られることでしょうか。また講師に顔を覚えてもられることで、試験当日に会場前で待ち構えている講師に労いの言葉をかけてもらえます。教室受講のメリットと言えばその程度でした。
TAC・LEC共に教室生として予備校カリキュラムを購入している場合でも、web動画での講義受講が可能かと思いますので、活用をオススメします。

答練

答練は教室で受講することを基本としていました。
雰囲気に慣れたりやペース配分の練習になったので、それなりの効果はあったと実感しています。
テスト後の予備校講師による解説講義ですが、
行政法規の答練解説は本試験で出題可能性の極めて低いマニアック論点ばかり取り上げており、特に聞く意味を見出せなかったので解説は冊子を読み込むのみにしました。
成績は体調によって下振れすることもありましたが、概ね平均点を獲得していました。

オプション講義

短答勉強期に鑑定理論の論文特効ゼミを受講し、暗記チェックブックを繰り返し読むことで全体像を探りました。
特に2年計画で試験合格を狙う場合、TACでは鑑定理論のアウトプット教材が手に入る時期が極めて遅くなるため、このタイミングでの論文特効ゼミ受講は後の論文対策期に効果的でした。
なお、鑑定理論の短答特効ゼミは受講する意味がないと専ら有名です。
一方、行政法規の短答特効ゼミは、AB論点がまとまっており基礎固めによいとの口コミをよく聞きましたが、受講はしませんでした。

勉強方法・スケジュール

21年12月〜22年1月
鑑:講義1周目
行:講義1周目、過去問ABC1周目
2月
鑑:講義2周目、短答過去問3年分1周目
行:過去問 AB2周目
直前答練⇨鑑60点、行50点
3月
鑑:短答過去問 2年分1周目
行:過去問AB3周目、頻出肢のみ4周目
教養(会計 経済ミクロ)基本書閲読
直前答練⇨鑑70点、行60点
4月
鑑: 過去問4年分2周目、論文特効ゼミ
行:講義2周目 頻出肢のみ5〜6周目
TAC模試⇨鑑65点、行40点
5月
鑑:答練問題 2周目
行:間違えた肢のみ7〜8周目
短答試験⇨自己採点:鑑85点、行67.5点

費用

教育訓練給付金制度を活用しました。
カリキュラム終了後に住所地のハローワークへ指定さられた書類を提出し、TACに支払った約16万のうちの20%の還付金が得られました。

最後に

短答試験直前には、思うように得点が伸びず不安に駆られることもありましたが、なんとか短答合格することができました。
毎年TACの公開模試では行政法規で鬼の難易度の問題を出題してきます。
しかし毎週の答練で平均点が確保できているのならば、合格は固いでしょう。
予備校教師は高い目標値を示すことで受験生の不安を煽り、オプション講義に誘導してきましたが、応じる必要はありませんでした。
受験人口の少なさゆえに情報が極端に少ない鑑定士試験ですが、無駄な出費を抑えるためにも積極的に情報交換して、合格を勝ち取りにいきましょう!

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