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雨滴。の第二十六首

この週末の窓の外は雨。
静かで落ち着いたカフェの、出窓の向こう側。

木々に雨宿りする鳥達のさえずりがBGM。
カエデの鮮やかな新緑の先から、雨の滴がもういちど地面へと降ってゆく。


時が消えたような贅沢な午後。

さっきからテーブル上の温かなカップとティーサーバーを眺めている。


第二十六首
僕たちに時の動きを告げてゆく
時より早くしずくが落ちる
─── 音無桜花

2023.05.13.
古民家カフェの籐椅子から

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