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時雨。の第四十六首

第四十六首
秋ちかく野分の雲が影さして
時雨模様のひぐらしの声
─── 音無桜花

2023.08.11.
渓流の広場にて。蜩の声に。


立秋を迎え、秋の気配が目に肌に感じられるようになってきました。
とは言え相変わらず暑い毎日が続いていますし、今年は珍しく台風がお盆直撃の様子。

今日は僅かな時間ですが渓流の冷たさに足を遊ばせに出かけました。

引き続き日射しは強い一日だったのですが、台風の影響で灰色の雲も多めの空。
そんななか木陰を縫って流れる渓流に足を浸していると、日差しが曇る事もありました。

自然を生きる生物たちは敏感。
温度がわずかに下がるのでしょうか、先程まで鳴いていた熊蝉が声を低くするのと入れ替わりに、蜩のコーラスが始まりました。

雨替わりの蝉時雨に、過ぎゆく夏が感じられました。

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