実子誘拐の流れを再考察する(2)
実子誘拐犯・小山田隆志の「我が逃走」
子どもを母親と会わせないという人道に悖る手口はとても許し難いものであるが、離婚に至る夫婦であるなら 「相手と関わりたくない」 という思いが少なからずある事くらいは承知している。
世の中には子どもと会えない親がいくらでもいる。それでも 「子どもがどこにいるのか、今はどんな状況なのか」 を 一切知らされない 過酷なケースがどの程度あるかは分からないが、
小山田くんの「子どもと引き離す」やり口の異常さはまさに常軌を逸脱したものになっている。
小山田くんは婚姻時というかそれ以前から自らの経営で事業を行っていた。経営と言っても従業員が数名の零細企業で大手の元請から仕事を回してもらう請負業の賃仕事だがそれなりに売上・利益はあったようだ。
どう言う経緯で独立したとか言う話も含めて仕事の事を小山田くんが私に話す事はなく仕事の場所も「現場」とか言うだけでどこで仕事をしているのかすら「女が(仕事の事を)知らなくていい」というだけで詳しい事は何も伝えられていない。
知っていたのは屋号が「多摩電設」と言う事くらいしかない。実際に多摩電設だった事は離婚調停の際に小山田くん側から出された税の申告書などから明らかではあるが、
離婚後に今一度「多摩電設」と言うものを調べても全くと言って良いほど手がかりは出てこない。いくら情報化社会とは言え従業員数名の零細企業まで網羅できるものではないし、
多摩電設のような地域名と事業名のありきたりな名称で類似称号も多々あるしまさに手詰まりを感じていた。
もっともまさか 子どもと母親の関係を一切絶つという暴挙 までは当初から想定していなかったし、
相手方代理人弁護士の「親権を相手方としての離婚に応じれば子どもと会わせる」という甘言にまんまと乗せられて離婚に応じたワケで
「子どもと会える」事だけを考えていたのだから実際に調べてみるまでの年月(別離後5年くらい)に泣く事になった。
ただその「多摩電設」がどこに消えたのかという手がかり、実は非常に意外なところから出て来た。分かっていたのは相手方の名前、住所というかその当時多額の借金をして購入した家、請け負っていた賃仕事の端的なもの。
まあこの辺は普通の家族なら大概存知するところだろうが、賃仕事の内容まではハッキリ知らなくて、それこそ小山田くんが離婚調停に際して出してきた書面に「防災設備士の資格をもって自火報などの設置・点検」といった事を書いていたからようやくわかったに過ぎない。
実はこの辺の資格だったり法的な設置・点検義務についてたまたま知っている人が「この辺は行政の許可業種だから、そっち方面で調べるとよい」というアドバイスがあった事が端緒となった。
そうするとまあ出てくる出てくる。小山田くんは離婚の成立を待っていたように株式会社ライズを法人登記(添付参照!)。
同じくして法人名義で東京都の建設業許可を取得している。これらの事は法務局なり東京都の担当部署で調べれば必ず公開されるもので違法な手段を用いたという事は一切ない。
株式会社ライズは最初に借金で買った家を所在地としており、その後別の場所に移転登記がなされている。その別の場所と言うのが頭金ローンまで組まれてオーバーローン確実な借金をさらに重ねて購入した家であった。もちろん不動産登記についても法務局で正当な手続きを経て分かったものだ。登記簿の読み方・見方なんてなにも判らなかったが、更に借金を重ねて購入した「別の場所」は既に金融機関より抵当権が行使され根抵当が「住宅ローン保証会社」へ移転されているという体たらく(どのように体たらくなのはよくわからなかったが、詳しい人に言わせればそう言う事らしい)であった。
相手を子どもに会わせない目的で逃げるという話はよく聞く。その際に悪用されるのがDV防止法とやらで、適当な既成事実さえ「でっち上げ」(もっとも私の場合は相手方にまんまと乗せられてケガを負わせてしまったのだが)て申請すればいくらでも利用できることが知られている。もっとも悪用が多い事は既に周知の事実である程度の知識があれば打ち破る事も出来るようだし、悪用が立証されればマイナスの作用を起こしかねない。小山田くんも保護命令やらなにやら随分と弁護士に教えられて準備をしたようだが、弁護士の方も専門ではない登記などについては悪用方法を伝授しきれなかった事が見て取れる。
しかしここで一つの大間違いをやらかしてしまう事になる。登記を辿るなんて方法を最初から知らなかったし、そのやり方も詳しい方から聞いてどうにかやれたに過ぎないのだが、手続きとしては正当なものでなんら違法な手段を用いたわけでもない事から、その方法を事細かに記して裁判所へ提出してしまったのだ。
私としては婚姻時の住所から子どもが通学する小学校を当たったのだが当然そこにいないのだから通学しているはずもない。この時点で「子どもがいない」という焦燥感に包まれ冷静な対応も出来なかったところに登記などに詳しい方がいてようやく子どもの居場所が判明した。その安心感もあったし、まさかそこから再び逃げると言う事を全く想定していなかったのだ。そこは浅はかと言うしかないが、小さなことで言えば「郵便番号をわざと書き間違う」と言うような手口まで使うような相手を信じてしまった事が迂闊と言う一言では済まされない痛撃となった。
登記と言うのは調べる事が出来るから、その後に小山田くんが設立した株式会社ライズを調べてみると、今度は練馬区内に移転登記がある事が判明する。
最初に登記した場所から移転した借金を重ねた住宅を夜逃げ同然に逃げ出し、代理人の弁護士は解任だか辞任だか良く分からないがもぬけの殻になった場所を住所として伝えさせ、郵便物などは池袋の集合住宅に転送という念の入れよう。その集合住宅も正当な方法で判明したのだが、その事を察知したのかさらに移転登記されている場所、既に建築から半世紀以上が過ぎたボロアパート。見るからに6畳とか4畳半一間で風呂なし便所共同といった趣の昭和の遺物。それなりに家賃も安いだろうから、雲隠れの代用物な事が明白。実際に誰かが居住しているような気配もないし、それこそ子ども2人に加え愛人とその連れ子5人では寝る場所もなかろう。
更に恐ろしい事というか、従前は東北の寒村が本籍地で私自身も婚姻によってその期間の本籍が山姥の里のようなところであった。それでも小山田くんにしてみたら愛すべき故郷なのだろう。離婚後になぜか小山田くんの愛すべき故郷の寒村から東大和市に本籍を移転している。そして今般判明したのが練馬区内のライズの有るボロアパートとは異なる場所へ本籍を移転していたのだ。
ここが小山田くんの逃げた場所、いや小山田くんの事はどうでもいいから私としては「子どもの居場所」と一瞬思ったが、その事は本籍地の場所を調べて愕然とする事になる。なんとその本籍地とは「練馬区役所」。
何も本籍地は自らに関係のある場所である必要はない。極端な話だが政治的理由で我が国の実効支配がないものの我が国が領土と認める北方領土や竹島を本籍とする事も出来るし、讀賣ファンだから東京ドームを本籍なんて話も聞く。まあそうしたものは自らの所有地ではないにしても自らの意思が反映されたもので他人がとやかく言うようなものでもない。
しかしいくら何でも「練馬区役所」。その理由が子どもと母親を会わせないためのダミーだと子どもたちが知ればどう思うのだろうか。
子どもの気持ちを踏み躙る小山田くん、それでも子どもたちの父親(仕方ないけどこれは間違いのない事実)と言えるのか。
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