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断捨離は「捨てる」一択

テレビ台と椅子2脚を断捨離した。

先日テレビを断捨離して(正確には娘が欲しいと言ったのでリビングから娘の部屋へ移動)リビングのテレビ台が不要になった。

収納として使うには使い勝手が悪いしスペースをとるので処分することにした。

北欧っぽい結構いいものだったし、まだまだ綺麗なので誰かに使って欲しいとこだが、引き取り手はそんなに簡単に見つかるものでもなく、売ろうにも重すぎて私と子供達では部屋から搬出できない。

そんな時に助かるのが市の大型ゴミ回収の「安心サポート」

我が市の大型ゴミの回収は電話で予約の上、事前に家の前のスペースに大型ゴミを出しておく必要がある。

しかし我が家のように男手がなく重たい荷物を家の外まで搬出できない人のために、市から委託された業者の方が家に来て重たい家具を家の外まで搬出してくれて、そのまま回収してくれる神的サービス。

しかも搬出に関しては無料。通常の大型ゴミの回収料金だけでいい。ありがたすぎる。感謝が止まらない。


そして重いテレビ台を家の外まで搬出できない私ができる唯一の選択は大型ゴミの安心サポートを利用して「捨てる」一択だった。



夫が亡くなって沢山のものを断捨離してきた。
そのなかでもダブルベッドとテレビ台は自分でどうにもならなかったので安心サポートの助けを借りた。
と言うわけでダブルベッドに続き今回2回目。

若いお兄さんたちが来て運んでくれるのだけど、ちょっとおやつでもどうぞと言いたくなるほどありがたい。

そして大きな家具を捨てられると、
「ヤッホーイ!!」と小躍りしながら叫びたいくらい心がスッキリする。



ところで一言で断捨離と言っても、不用品の処分にはいくつかの手段があると思う。

誰かに譲る、フリマサイトで売る、リサイクルショップで買取してもらう、
そして最終手段が「捨てる」だと思う。

だけど夫が突然亡くなってドン底で途方に暮れる中、山のような遺品を前にしてそれらをどう処分するか判断するエネルギーは正直1ミリも残ってなかった。

干からびたミイラみたいになった脳みそで、一つ一つ売ったり譲ったりしていては一生終わらなかっただろう。

捨てる罪悪感は勿論ある。

でも今の私にとって断捨離は「捨てる」一択なのだ。

仕方ないよ。
苦しいんだもん。
辛いんだもん。

遺品を見るだけでしんどくて吐きそうなんだよ。
そんな中で作業しているだけでかなりエライ。
もっと言えば今生きてるだけで奇跡だ!!

自分に多くは求めない。
求められない。
できる範囲でやっていく。

夫の荷物を捨てるたびに少しずつ心も軽くなる。
干からびた脳みそにも少しずつ潤いが戻り始めている。
いつの日かエネルギーが戻ってきたら
また地球のこと考えよう。

それまでは自分だけで精一杯。
それでいい。
とにかく捨てて捨てて捨てまくって
私は今日も生きる。


(ちなみに大型ゴミの安心サポートには利用条件があるので利用したい方は確認してみてね)

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