見出し画像

幸せを数えて生きていこう

夫が亡くなった時、なかなか現実を受け入れられなかった。
ふとした瞬間に夫が死んだことを忘れ、そしてまた思い出して絶望するということを繰り返した。

朝起きる時もそうだった。

夜寝る前に、夫が死んだことやその日あった嫌なことをぐるぐると考えながら眠る。

朝起きたら一瞬全てを忘れている。
そして昨夜眠る前に考えたことを思い出す。
「あぁそうだ、こんな嫌なことがあったんだった・・・」そして絶望して1日が始まる。

ある時気がついた。
1日のうちには良いことも悪いことをどちらも起きているのに、私は「悪いこと」「嫌なこと」だけを何度も何度も思い出しては一生懸命考えている。まるで忘れたくない大切な出来事のように。

今日も子供と面白いことをして笑った。
ご飯がおいしかった。
犬と猫が可愛すぎて幸せだった。

これも私に起きている現実なのに、こちらは素通りして思い出さない。

良いこと悪いことどちらもあるのに、私はそこにフィルターをかけて、「悪いこと」だけをピックアップしてわざわざ思い出して嫌な気分になっていた。

ならばフィルターを変えればいい。
一冊のノートを買ってきて「良いことノート」と名付けた。
夜寝る前にこの「良いことノート」に1日の良いことを書き出す。どんなに嫌なことがっても、泣き喚いて過ごした1日だったとしても、その中にも必ず良いことはある。

ご飯がおいしかった。
犬と猫が可愛かった。
公園の木々が綺麗だった。
子供がいてくれてよかった。

本当に良いことの思いつかない日には
「今日も生きれた」と書いた。

子供が今日も生きている。私も生きている。犬も猫も生きている。ありがたい。そんな風に書いた。

夜寝る前に自分の脳みそに今日起きた「良いこと」と叩き込むことで夢見も良くなってきたし、何より目覚めた瞬間が気分が良いことに気が付いた。起きた瞬間から幸せに満ちている。

私は「悪いこと」探しのフィルターを外して「良いこと」探しのフィルターを採用した。

これはおそらく小さい頃から親や周りの人に教えられて自然と身についたやり方で、それは単なる「癖」なのだ。

癖なのだから訓練で違うやり方に変えることもできるのだ。

自分がより楽しくより幸せに生きるために
私たちは脳みそのフィルターを交換はすることができる。

私たちは人生を自分の力で切り拓いていくことができる。

私の人生はしあわせで溢れている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?