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ポタクが遊戯王に釣られて恐竜博に行った話

恐竜は好きでしょうか。格好良いです。巨大でパワフルな古代の支配者。幼い頃は彼らに夢中になったものだ。当然、化石をその目で見たいと毎度の如く展示会に足を運んだ。今思えば、時代も味方をしてくれたのだろう。当時はブームと言ってもよかったようで恐竜博は幕張メッセで大々的に開催されていたし、恐竜の食玩が沢山あった。子供が熱を上げるには最適な環境だったのだ。とはいえ、年齢が上がるのにつれて、恐竜から僕の関心は薄れていってしまい、気がつけば博物館にも行かなくなってしまった。

しかし、以外な物が今年の僕を幼少期に戻してくれた。遊戯王である。25th記念の一環としてのコラボスリーブが展示会場で発売されるというキャッチーな話にこんな簡単に釣られクマー!と思いつつ関心を持たずにはいられなかった。
恐竜博というワードに懐かしさを感じずにはいられない。というか、一時期名前変わってなかったか?と思いつつ会場を予約した。人気すぎて昼ごろからしか取れない。このご時世にすげぇや。
展示会場では子供が熱心に説明文を無視して化石に向かっているのを見ると、彼等の魅力が世代に縛られない物だと再認識させられる。中には僕と同じ目的であろう、同年代の男性グループも見受けられたが、そういう人達も熱心に見ているのもその証明だろう。

今年の目玉は鎧竜とのことだった。アンキロサウルスが有名な種類、低姿勢の背中にびっしりと生えたトゲが印象的な種目の新種とのことだ。曰く、装甲が綺麗に並んだ状態で出土しており、とても珍しいことなのだと言う。これを元に他の種類でもより正確な並びを再現するために役立つことを期待されているのだとか。なんと喜ばしい話なのだろう。
僕が興味を薄れている間にも、世界中の考古学者が日々研究を進めているという事実。最新の研究では、放射性スキャナーなどを用いて骨以外の化石も発見できるのだという。10年以上前に展示会で見た当時最新の発見と言われた恐竜の皮膚などの組織が、より見つかりやすく、より正確に発掘できるということに驚くばかりである。
恐竜博、昔行った人ほど技術と研究の進歩を楽しめること請け合いである。是非、足を運んでみては如何でしょうか。


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