愛猫、ダイズの肛門から尻尾の根元にかけてが禿げた。患部をしきりになめるので露出した皮膚が赤くなり痛々しい。 毎日々々、可愛い可愛いと阿呆みたく撫でていたのに、私はその愛猫の肛門が禿げあがっていることに気づかず、友人宅で化学味のメロンソーダを飲んでいた。殺されたい。 愛猫の肛門が禿げていることを見つける前日、私は100円ショップで550円(税込)の「doctor play set」を購入していた。金がないくせに金をドブに捨てるのは得意なんである。 そんなことはどうでもいい
断薬生活(OD禁)1ヶ月目、ボタボタ汗をたらしながら歪んだ蝉の鳴き声と得体の知れない機械音を聞き続ける生活。 空いた薬瓶を見る度に薬局に駆け込みたくなる。やっと1ヶ月、まだ1ヶ月である。 自室にいる時以外は大抵冷房の効いた部屋にいるせいか、暑さへの耐性が弱まっている気がする。少し外へ出るだけで全身から汗が次から次へと滲み出てくる。そしてその汗は、身体中をつたって、つうと一筋、湿った道をつくる。 今年は、一際暑いせいか夏を強く感じるが、しかし、夏らしいものはあまり見ていな
ベッドの上で数時間横になりひたすらブツブツと喋り続けるような生活。 いよいよ、私は散々バカにしてきたニートになってしまった。 たまに動かなくてはならないという使命感のようなものに駆られ外に出てはゼェゼェと息を切らしながら歩いたり走ったりする。 外に出ると、視界がチカチカと点滅し、光は目を突き刺しにくるように伸び、電柱は棒のように突っ立っている人間と変わり始める。 世界は割れている。硝子に入った小さな亀裂がついに、ついに割れた。粉々に砕けた。 いよいよ、取り返しのつかない
昔描いた拙い小説です。クソ途中 殺されたんだ。僕はこの薄い液晶に全部溶かされてなくなった。ベッドの上で感じる喪失感が厭悪と焦燥を密かに巻き込む。ありふれた思考に吐き気がした。今この激情を放つ場所はインターネットしかない。現代に生まれていなければどうなっていたことか。しかし現状に感謝するようなことはない。何故ならば僕はこの現代が苦しくて憎いのだから。 ギリリリリリリ……――。 頭を割るような勢いで異常な騒音が耳を突いた。僕は目を覚ます。先日買ったばかりの丸時計は、使い始
秋めいてきた、なんて言ったのが昨日。今日の気温は十四度。秋は、冬の背を見て何を思ったのか。ただ、枯れた葉をみるにはまだ早いようである。風の吹いて、ふと立ち止まると暖かいのが好きだと、言った人がある。私はこの寒いのが嫌いじゃない。人も風も、私にとっては少し冷たい位が丁度良いのである。 夏は、少しかたい瞬きの隙に過ぎ去ってしまった。足跡が残っているうちに、夏らしいことをしたかったのだが、どうやらそれは叶わないようである。蜻蛉を見かけた。『古事記』の、雄略天皇と蜻蛉の話を思い出し
俺が入院してから、誰も面会なんて来なかった。無機質な病室を眺めながら、俺は寺田という男のことを思い出していた。 「なぁ、おい、俺今すげぇ幸せなんだよ。お前とこんなふうにさ、並んでラーメン食えるなんて思ってなかったよ。俺さぁラーメン好きだし毎日のようにこの店来て食ってるけどよ、それとはなんか違うんだよ。」そう言った寺田は一瞬くちゃっと笑ってから麺を勢いよくすすった。寺田の額は油でぎっとりしていて、動く度にチラチラ光っていた。 「なぁ、またラーメン食いに来ような。俺今、ほんと幸
X(旧Twitter)で投稿していた日記。 若干違う私が書いている。 https://x.com/vpeoz1?s=21
4/5 仕事を休み精神科の予約もできない。 4/8 昔あそんだ場所も、よく行ったスーパーも初めての友達もなくなっていく。ペットも死んで、家族も死んで、こうやって独りになっていくのか。 4/12 左下奥歯が2年ほど前からかなり酷い虫歯になっており、ついに歯医者に行った。歯を削った帰りに薬局と豆腐屋に寄り、私の好物であるおからドーナツを購入して帰宅した。 4/16 仕事に行けず(休みの連絡さえ出来なかった)他の何も手につかなかった。11日には精神科を無断で休んでおり、毎日ど
お道化をしばらく続けていると自分の本性を見せるのが怖くなる。自分を偽り続けていれば本当の自分の気持ちや性格を隠しがちになり、暴かれる事を避けようとすればする程自分の感情に蓋をして本当にしたかった事などを諦めなければならなくなる。 私は幼少から少し変わっており、他の子供と比べて異質だと思うことが多々あったのだがそれがとにかく恐ろしく、周囲の人間(主に大人達)に本性を露呈すれば殺されるのだという強迫観念があった。そのためか暴かれることが常に恐ろしく、もはや修正不可能なほどに内面
2023.12/30 私の精神はみるみるおかしくなる。以前のような精神の不安定さはなくなっていたので落ち着いている、調子がいいと思っていたがどうもちがっていたようである。 焦燥、動悸がある、イライラ、些細なことに憤慨。不安だ非常に恐ろしいものを感じる。 孤独だと思う。私はどうしてこのようになってしまったのか？布団をかぶっても猫を撫でてもどうしてもおさまらない。罪のようなものがある、常に思う。寂しい私は寂しいよ。 文章が読めない、気が散っているのか？なぜか頭に入らない。思考
用事を済ませるため、バスに乗って駅まで向かう必要があった。私は10分ほど早く家を出てバス停まで歩き始めた。 しばらく歩くと住宅街に挟まれた小さな公園が見えてきた。そこには金木犀がいつくか生えており、少し離れた私の方にも濃厚な金木犀の香りが伝わってきた。黄身がかった橙色をした小さな花弁が可愛らしく、翳っていた気分も少し明るくなったように感じていた。 金木犀の香りに浸りながら歩き始めると、今度は銀杏の強烈な臭いが私の鼻を突いた。 金木犀の香りはすっかり消え去り、銀杏の臭いがし
病院に通えなくなり自室とトイレを行き来するだけの生活。(半日以上ベッドの上だが) 7月末頃から断薬を初め、9月に入る。 私は自分の辛抱強さに驚いている。これまでの失敗が嘘のように思える。 毎度目が覚めると薬を買いに行こうか考えてしまいその後しばらくは抜け殻のようになる。 最近特にイライラや憂うつさなどがひどいので 通院再開しようかと考えるようになったが、金がないのでやめた。(というか元々金がなかったので通院をやめたのだが) 2週間おきの通院にかかる金と処方される薬の効果
7月8日 ギフテッドという本を読んだ。 夜ねむれなかったが眠剤は飲まなかった。 7月9日 先日面接をしたのだが、悪評を耳にして怖くなったのでまた別に応募した。(弱い立場の人間を陰湿にいじめているらしい)とても暑い。 飼っている猫は冷房のついた部屋にあまり来ず暑い部屋で眠っているのだが猫が暑さに強いとはいえ心配である。 友人に遊びに誘われたのだが承諾したことを後悔し始めた。 7月10日 昨日応募した所は断られてしまった。(年齢的にダメらしい)今度は薬局に応募してみた。 応
7月6日 何をすることもなく7月になってしまった。 電気代を節約するため自室で冷房はつけないのだが、扇風機だけで暑さを凌ぐには厳しい気温になってきた。 この数ヶ月自室からほぼ出ない生活をしており収入源が全くないので煙草を買うのもきつくなってきた。酒を買う金も薬を買う金も無い。 ついに所持金が1500円になってしまいどうしようもなかったのでなけなしの金で証明写真を撮った。 7月7日 夜寝れず眠剤を飲んだ。起きてからは酷く体がだるかったのだが、フラフラしながらも面接をしに行った
断酒失敗から数日、改めて禁酒再開。 (と言いつつチャミスルを飲んだ) 前回と違って罪悪感で甘い酒がなんとなく苦かった。 買ってきてもらった煙草がクソ不味い。変に甘くて気持ち悪くなるので吸う度罰ゲームのような気持ちになる。ピースあたりを買ってきてもらえばよかったと後悔しつつもこれを機に禁煙でもしようかと思い始めた。煙草を買いに行くことすらなくなり自宅に引きこもっている。日に日に死にたさが増していく。 病院にはまた通えなくなった。まだ自分の力でなんとかなると思いたい。自己肯定
