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新NISAの6つのビッグメリットとNISAを始めるタイミング

最近とても暑い。
夏場はいつも暑いが、年々暑さが増している気がする(温暖化の影響もあるか)
私は寒いのは良いが、暑いのは耐えられない。
冷房やアイスを食べながらじゃないと夏場は凌げない。

そんなときふと思った。

「夏場は冷房の電気代やアイス代がかかるから、投資をして資産を増やしておくことによって、より快適に夏場を過ごすことができるのではないか・・・」と。

さて、今回は夏場を快適に過ごすための資産形成を行う(という名目で)新NISAについて見ていこう。

現行のNISAについては前回の記事で話しているので、もし気になればこちらから確認してほしい
https://note.com/tousin/n/nd1a811925842


新NISAとは?

新NISAは、2024年1月からスタートする新しいNISA制度のことだ。(現行のNISAは2023年12月に終了)

「それじゃあ現行NISAはどうなるの?非課税期間はすぐに終了して課税されてしまうの?」
と思ってしまうかもしれないが、安心してほしい。

一般NISAの場合は2027年まで非課税で保有可能。
つみたてNISAの場合は、2042年まで非課税で保有可能だ。

ただし、現行のNISA口座から新NISA口座へ保有商品の移動はできない。

一旦現行NISA口座にある商品を売却してから新NISAで買い直す必要がある。
また、2024年からは現行NISA口座での商品の購入はできなくなる。
その点は注意が必要だ。

新NISAの6つのビッグメリット

1.非課税保有期間の無期限化
現行NISAは一般NISAが5年、つみたてNISAが20年と言う非課税期間が設けられていたが、新NISAにはこれがない。
つまり、「非課税期間が過ぎる前に売却しなきゃ・・・」と焦る必要もない。
ずっと非課税で期間を気にすることなく資産運用が可能というわけだ。この点はとても助かる。

2.口座開設期間の恒久化
現行のNISAを使うためには2023年12月までに口座を開設する必要があるが、新NISAの場合はいつでも開設できる。
「〇〇までに開設しなきゃ使えなくなる・・・」なんてこともない。

3.つみたて投資枠・成長投資枠の併用が可能
現行NISAの場合、つみたてNISAか一般NISAどちらかを選び、どちらか一方しか利用することができなかった。
しかし、新NISAの場合は新NISA口座でつみたてNISAで使用可能だったつみたて投資枠と一般NISAで使用可能だった成長投資枠どちらも一緒に使うことができる。
つまり、毎日もしくは毎月つみたてる投資と、一括で購入する(スポット購入)投資が両立できるというわけだ。

4.年間投資枠の拡大
現行のNISAでは一般NISAが年間120万円まで、つみたてNISAが年間40万円までしか投資枠が使用することができなかった。
しかし、新NISAでは年間一般投資枠が240万円、つみたてNISAが120万円までと投資枠が拡大している。
「もっと多く投資したいけど、現行のNISAでは投資枠が物足りない・・・」と思っていた人には嬉しいポイントだ。

5.非課税保有限度額の拡大
現行NISAでは一般NISAが最大600万円、つみたてNISAが最大800万円まで投資可能だった。
しかし、新NISAはこれをさらに拡大し、1800万円まで投資可能になった。(ただし、一括購入ができる成長投資枠は1200万円まで)
つみたて投資枠は1800万円の枠を丸々使うことができる。

「つみたてNISAのように1800万円丸々積み立て投資しよう!」
「とりあえず一括購入で1200万円まで成長投資枠を使いたいから残りの600万円はつみたて投資に回そう」
「よくわからないからつみたて投資枠900万円、成長投資枠900万円半分ずつ使おう」

ということが可能だ。

ただし、先ほども説明したが、一気に保有限度額を使用できるわけではなく、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円までで合計360万円まで。
それ以上投資すると課税されてしまうので注意が必要だ。

まぁ、私のような怠惰で自堕落なおっさんは年間投資枠が多くなっても使いきれないだろうが・・・。
(というか、使いきれない人が一部を除いて大半なのではないだろうか)

6.非課税枠の再利用が可能
これも新NISAの最大のメリットの1つだ。
現行NISAでは保有商品を売却しても売却した分の非課税枠は再利用できなかった。
(たとえば、現行のつみたてNISAの非課税保有限度額800万円まで投資していたとして、そのうちの40万円を売却したとしても、翌年以降年間40万円の非課税枠が復活して使えるようになる、ということはなかった)
しかし、新NISAの場合はこれが可能。

ただし、よく勘違いされがちだが、1800万円満額になり500万円分の保有商品を売却したとしても翌年に500万円分投資ができるわけではなく、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円まで(合計360万円まで)と決められているので注意が必要だ。

売却する際は年間投資できる合計360万円までと決めておくのもいいかもしれない。

以下にわかりやすい表が金融庁公式HPにあったので参照させてもらう。

現行NISA


新NISA


NISAを始めるタイミング

よく「NISAはいつから始めたらいいのか?」ということが議論されている。

私の意見では余剰資金があるなら「今からでしょ!」である。

なぜなら、新NISAと現行NISAは別枠だからだ。

つまり、今から始めると現行NISAと新NISAの両方を使えるようになる。

2024年1月以降に開設すると1800万円までだが、今から開設するとつみたてNISAの場合40万円、一般NISAの場合120万円、1年分の枠を余分に使えるというわけだ。
(もちろん、現行NISAの非課税期間は一般NISAが2027年まで、つみたてNISAが2042年までなのは注意が必要)

しかも、新NISAが始まるにあたって特別な手続きが必要というわけでもなく、現行NISAを始めている人は新NISAが始まれば現在使っている証券口座で自動的に新NISA口座が開設されることになっている。

これは面倒くさがり屋の私にとってはうれしい。

「でも、今から始めてもつみたてNISAの場合は月3万3333円しか積み立てられないから8月に始めたとしても5か月間になるから、5×33,333円=166,665円までしか積み立てられないんじゃ?」

と思ってしまったかもしれない。

私も最初はそう思っていたが、安心してほしい。

つみたてNISAには増額設定なるものが存在している。

月33,333円+増額設定分を設定すれば40万円投資することが可能だ。

つまり8月から始めた場合、33,333円+46,667円=80,000円を月々投資して80,000円×5カ月=40万円使い切ることができる。

タイミングに迷っていて余剰資金があるなら今すぐ開設することをお勧めしたい。

NISAというものがどういうものかを新NISAが始まる前に掴んでおくのも狙いだ。

まとめ

新NISAについてまとめると・・・

・非課税保有期間が無期限
・口座開設期間の恒久化
・つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能
・年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円+成長投資枠:年間240万円=合計年間360万円まで投資可能)
・非課税保有限度額の拡大(全体1800万円で成長投資枠はそのうちの1200万円まで)
・非課税枠の再利用が可能

という具合になる。

正直に言うと、ここまでメリットが大きくなるとは思わなかった。
メリットが大きすぎて「何か裏があるのではないか?」と思ってしまうほどだ。
(例えば、非課税制度の拡充によって他の税金が上がるとか・・・、国が個人の資産を把握するために設定された制度とか・・・)

まぁ、あれこれ考えていても仕方がない。
「使えるものは使う!」という気持ちでいこう。


結論

はっきり言って、ここまで新NISA制度でメリットが増えると、やらない理由がない。

むしろこの制度を利用せず昔の私のように「銀行にだけお金預けておけばいいっしょ(*‘ω‘ *)」みたいな考えだとデメリットしかない。

大事な資産が増税やインフレで目減りしていく一方だ。

だからこそ、投資をしても非課税になるNISAのような制度を活用して資産を増やしていきたい。


さて、私はいつもの怠惰で自堕落な生活に戻るとしよう。

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