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ゴミ捨て場(ゴミ置き場)について:住宅購入記 番外編

僕はかなり重視していたのだけど、物件購入について調べても、あまり触れられていないのが、このゴミ捨て場。かっこよくいうと、ゴミステーション。

ほぼ毎日のようにゴミは捨てるのだから、これが遠かったりすると、どんなに家が良くても、ストレスが溜まるだろう。

なのに、聞くと、「えっ、そんなこと気にします?」という反応だったりする。

ゴミステーションから近いと嫌だという人はいるけど、ゴミステーションはどこだ?と聞く人はあまりいないらしい。
物件情報にはまず載っていないし、仲介の担当者が場所を知らないことも多い。

今回は「情報」ではなく、単なる「体験談」になってしまうけど、物件購入を通じて知ったすべてを書き残すのが、このマガジンの趣旨だから、僕のゴミ置き場の体験談について書き残しておきたい。

僕の住んでいた地域の場合

僕の賃貸マンションにはゴミ捨て場がついていた。
1階の角部屋だったから、ゴミ捨て場には最も近く、すごく便利だった。
途中から民度が下がったらしく、夜に生ゴミを出す人も増えたが、ゴミBOXがあったので、近所から文句は出なかったようだ。
加えて、賃貸だから、ゴミ捨て場の管理は管理費に含まれていて、何もすることはなかった。

そして、僕の部屋の窓の外の電柱は、付近の戸建て住宅の皆さんのゴミ捨て場になっていた。
そこのゴミ捨て場には張り紙がされていて、管理当番のスケジュールと名前がズラリと張り出されていた。確か、ゴミを出す時間やそれを掃除する時間も指定されていたような気がする。
今どき、個人情報は大丈夫なのか?とずっと思っていたが、僕が退去するまでずっとそのままだった。
ゴミ捨て場はとても綺麗だったが、窮屈で苦しくならないのだろうか。
普通に仕事をしていたら、週に2,3回ゴミ捨て場を決められた時間に掃除するとかできるのだろうか?
通りがかりに「これ、絶対、掃除してないよね!」「これはしてないね。」という声が聞こえてきたりしたので、「うわあ、怖いなあ・・・」と思っていた。

その通りの先にあるゴミ置き場。
ここはいくつかの細い通りが広い道路に集まるところにあり、いつも車でゴミを捨てに来ている人がいた。
細い通りにはゴミ収集車が入れないから、ここまでゴミ置き場がなくて、ここにゴミ捨てに来るのだろうけど、不便そうだな・・・とずっと思っていたし、路駐するものだから、邪魔だなとも思っていた。

自分でいうのもなんだけど、僕はあまり民度が高い方じゃない。
キレイであることよりも、窮屈な方が嫌い。
ゴミを捨てたり、ゴミ捨て場を管理するということ自体にそんなに関心を払いたくない。
だから、ゴミ捨て場が近いことに加えて、あまりルールが厳しくないところがいいなと思っていた。

マンションと異なり、一戸建てはこれがネックで、迷ったくらいだ。

マンションの場合

ゴミはマンションということで、マンションを探した時期もあるけど、正直、期待したのとは違った。

各階にゴミ捨て場がある高級マンションには出会わなかったので分からないけど、その他のマンションはだいたい一階にゴミ置き場がある。

だけど、マンションは建物自体がでかい。
だから、ゴミ捨て場に近い部屋ならいいけど、遠いと、廊下をゴミを持ったまま歩いたり、エレベーターに乗ったりしないといけない。
同乗者がいたりすると、気まずい。そういえば、実家のマンションではそういうことがあったっけ。

しかも、たいてい、管理人がいる。
僕のような民度の人間だと、「管理人がいるのだから、少しくらい雑に出してもいいだろう。それが役目なんだから」という甘えがちょこっとあるけど、実際の張り紙などを見てみると、まあ、逆というか、うるさそうだ。

管理費をなんのために払っているのか?分からなくなる。
「私はそのためにいるのですから、大丈夫ですよ」そんな管理人さんはいないものか。
どちらかというと、「ゴミを分別しない人がいます!」「ルールを守らない人は、部屋の前に戻します!」というような張り紙が貼られていたり、監視がうるさそうな感じがした。

だから、24時間ゴミ出し可とはいえ、なかなかストレスフリーというわけにはいかないなと思った。

とはいえ、マンションの場合、「ゴミ捨て場がどこか分からない」ということはない。

中古住宅(戸建て)の場合

戸建ての場合、そもそも、「ゴミ捨て場がどこか分からない」ということすらある。

中古の場合はもとの持ち主、つまり、売り主に聞ける。
だけど、「ああ、ゴミはあそこに出していいって言ってました」とか「あそことここの両方に出せます」とか、「いや、本当なんですか?」と聞きたくなるケースも何度かあり、「頼むよ、ちゃんとしてくれよ」と思った。

ゴミ捨て場が共有持分だったりすれば、一目瞭然だけど、通りの一画だったり、公園の横だったりすると、難しい。

管理ルール(誰が掃除当番か?)などを聞いても、ちゃんと決まっているところもあるけど、曖昧な人もいて、「ちょっと大丈夫だろうか?」「買ったら、いきなり、ちょっとあなたタダ乗りしてますよね!とか言われて、ペナルティを課されるのではないか?」という疑いを持ったりもした。

それにやはり、目視しても見えない距離にあるゴミ捨て場だったりしたこともあり、観察してみれば、ゴミを持ったまま、ずっと歩いている人が何人もいるような地域の物件もあった。

深夜に何人かが、水分を多く含んでいるような生ゴミの袋を、パジャマ姿で、重そうにひきずりながら、歩く姿は、まるでゾンビの一団のようだった。

新築(戸建て)の場合

新築だと、より事態は悪化する。
元の持ち主がいないから、ゴミステーションがどこか?分からないのだ。

その一画を何戸か作り分譲するというような場合は、作ってくれていたりする。(だけど、その場合は共有持分であることが多い。)

その他の場合、仲介担当に聞いても、まず知らない。
「さあ?」とか「ご近所の方に聞いてみたらどうですか?」とか言われる。

「君に100万以上払うのに、そのくらい、聞いてきてくれよ。一回聞けば、他のお客さんにだって説明できるだろうが」
「買うか決めてもないのに、近所に聞きまわったりできるかよ」
とか思うけど、みんな、はなから自分の仕事だと思っていないようなので、仕方がない。

んで、具体的に検討したい物件が決まったら、聞いて回ることになるのだけど、これが意外と曖昧。

「うちはあそこに捨ててます」
「本当のゴミ捨て場が遠いから、あそこに捨てさせてもらっている」

とかの返事をもらったりして、「いいのか?そんな感じで」と思ったりする。

一度、「ああ、あそこの集合住宅のゴミ置き場に捨てているよ」と言われたことがあり、「いや、さすがにダメだろ」と、その地域の班長に聞きに行ったら、「ああ、話を通して、このあたりの人はみんな、あそこの集合住宅に捨てさせてもらっているんですよ」と「本当だったのかよ」ということもあった。

というようにゴミ置き場事情は様々。

賃貸の場合

ご近所にいきなりピンポンするより、最初は、「まあ、分かるだろう」とご近所のゴミステーションを探す。

それがいくら探してもない物件があって、「あっ、あった」と思うと、「この賃貸アパート専用です」と書かれていたりする。

本当に賃貸っていいなと、ここでも感じた。
なんで高い金を払って買うのに、ゴミ捨て場だけでこんなに苦労するのか?

もう発見するゴミステーションは、すべて「この賃貸物件専用」で、戸建て住宅用はいくら探しても見つからないと、途方にくれた時があった。

回避する方法はあるのか?

さっきの「ご近所に聞くと集合住宅のゴミステーションに捨てている」といいう物件は、僕らが真剣に検討した物件だった。

まあ、見てみると、集合住宅の合間に戸建てがあるというような街だったので、戸建てが散在しているから、ゴミステーションを設置するほど集まらないのかもしれないなんて、思ったりした。

調べてみると、自治体によって違うけど、何戸か集まって、例えば、10戸くらいが集まれば、そこの町内会から自治体に申請して認められれば、ゴミステーションを新規設置できるらしい。
ならば、僕が買ったら、自分の家の真ん前でいいですからと、町内会で運動して設置申請まで漕ぎつけようじゃないかと思った。新参者の話なんて聞くのか分からないけど。

その他はゴミ処理施設に直接持って行く方法があるけど、これは現実的じゃないだろう。
自分で焼却するのは違法でダメだとのこと。

まとめ

町内会に入らないと、ゴミが捨てられない。
そんな話は聞くけど、そもそもゴミステーションはどこなの?ということさえも知るのが大変だった。

上で、仲介業者で調べておいてよと書いたけど、実際は、元付けではない仲介業者はその物件を自分だけが扱っている訳ではないから、そこまで労力を注ぎ込めないということだと思う。

ならば、元付けの仲介がそれをやってほしいなと思うけど、現時点では自分で調査するしかない。
それか、トナリスクとか、そういうサービスを利用するしかない。

ご近所の人が運良く在宅していて、しかも、話をしてくれたとしても、「奥さんしか知らない。自分は分からない」とかいうこともザラ。
だから、非常に効率が悪いし、ツライ。

というのが現状。



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