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「めんどくさい客対応がない」:株式投資を事業と比べて 5

世の中にはとんでもない人間というのが存在する。
それがお客の中に紛れ込んでしまうと、対応に苦慮することになる。
顧問弁護士を雇おうが、警察に相談しようが、当事者が対応しなくてはいけないのは変わらないし、手間や時間が奪われる。
それに、お客と事業者では、今や、圧倒的にお客側が強い。
対応の手間やコストを考えると、屈したほうが、はるかにラクなことも多いし、評判としても、金銭的にもダメージが軽い場合が多くあるだろう。

僕はこういったお客様対応に自信があったし、うまく対応することが大好きだった。
しかし、これらのお客さんの意見は「クレームは宝」という内容ではなかったし、ほとんどのお客さんは何も言わない中で、これらの人に多くの時間を費やすことに疑問を持ち始めていた。
だから、「そういうお客さんが紛れ込まないこと」+「すぐに顧問弁護士にポンポン対応を投げてしまう」という方針になっていった。
それでも、理不尽な思いは残る。

話が脱線するが、「屈するな」とか「寄り添った対応をしろ」とか、カンタンに言わないでほしいとは思う。
そういった人が思っているよりも、ずっと何倍も実際のレベルはひどい。
できれば、接客業は国民みんなが一度体験していただきたいと思う次第であります。

まあ、でも、気持ちとしては、「お客さんに寄り添う」姿勢の方がはるかに楽だった。
たとえ、それが経営的にデメリットが多いとしても、商売をやるなら、その方が気持ちは楽だ。
僕が一社員だったりするのであれば、とことん寄り添いたい。

さて、最近ではさらにSNSも出てきた。
事業者側がいわゆる「寄り添った対応」を積極的に行わなくてはいけなくなってきた。というより、その方が得な状況になってきた。

で、困るのが、際限なく、そのSNSのプラットフォームが増えていくということ。

Twitter、Facebook、Instagram、Googleマイビジネス・・・、どんどんと増えていく。

今までは自分たちが「よし、やるぞ」と登録して、そのSNSをやっていたからいいようなものの、Googleマイビジネスなど、自分たちの知らないところで、「勝手に始めさせられていた」ものもある。

それらのどこで、何が起こっているか?分からない。
分からないでは困るから、常に監視して、対応もしていくことになる。

さて、このGoogleマイビジネス、つまり、Googlemapに表示される店情報だけど、勝手に表示されていた地図が間違っていて、30分近く、クレーム入れられたことすらある。

いや、普通、公式のWEBサイトで見るでしょと思うが、Googlemap=公式情報と思い込んでいる人だっていたりして、それが全く伝わらなかった思い出。

「正しい情報かどうか?」を担保できないにも関わらず、検索すると、一番上に出るのだから、困る。
Googleマイビジネスは、変な口コミにも対応してくれないし、口コミの数が一定になるまで表示しないなどの対応もない。
影響力が強いのに、本当に困ったサービスだ。

WEBの世界を変えてくれた、大好きでクールだったGoogle。
だけど、最近のWebへの姿勢や、このマイビジネスなどを見ると、Evilになることを突き進んでいるのかなと思ったりする。

さて、あちらこちらのSNSで、開設した覚えもないのに、勝手に質問されたり、口コミされたり・・・、返信しないと、「感じが悪い」ということになるから、結局、自社で管理しないといけなくなる。

それが、SNSがどんどんと増えていくので、こっちとしては、どんどんと手間やコストが増えてきてしまう。

勝手に、問い合わせ窓口が、あっちこっちに開設されるという感じだ。
色々工夫はしてみたが、お客さんはそんなものは読まない。

が、株式投資には、こんなことが一切ない。

株式投資をほぼ本業にし始めてから、SNSが楽しくなった。
常に、こういった「理不尽」を噛み締めつつ生きていたのに、それらがかなり軽減されたので、すっかり跡が付いてしまった僕の眉間のシワも伸ばされ気味である。

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