ダナハー、Q3`21決算発表。EPS、売上高ともに予想を上回る
10月21日に、コングロマリット(色々なビジネスをしている)企業のダナハー(ティッカーシンボル:DHR)が2021年度第3四半期決算を発表しています。
EPS、売上高ともに〇
結論からすると、今期の決算内容は良かったです。EPS、売上高はコンセンサス予想を上回りました。
四半期売上高の推移
*下記グラフ:売上高推移
今期の売上高は前年同期比+22.9%成長の72.3億ドルでした。
Q1`21:+58%、Q2`21:+36.3%と直近の四半期と比較すると成長率は鈍化しましたが、今期は新型コロナウイルスで業績が凹んだ時期とは重ならないのでこの数値は致し方ないです。
Q4`20から四半期売上高推移を見ると安定した業績です。
四半期EPSの推移
今期、EPSが凹んだのは5.45億ドルの買収費用がかさんだからです。
地域別の売上高推移
地域別売上高を見ると、各地域安定的な成長を見せています。
*下記グラフ:地域別売上高の推移
主要の北米、西洋、新興国は安定的に推移しています。
部門別の売上高推移
最近、注力しているライフサイエンスのビジネスは前年同期比+24%成長の36.3億ドルと安定しています。
*下記グラフ:部門別売上高の推移
ライフサイエンスのビジネスはQ4`19以降、綺麗に成長していることが分かります。
販売手法別の売上高推移
下記グラフ:販売方法の内訳
このグラフから分かる通り、リピートして製品を購入する顧客は綺麗に右肩上がりで増えています。
各利益率の推移
*下記グラフ:各利益率の推移
今期の営業利益マージンは18.1%と落ち込みました。これは5.45億ドル分の買収費用がかさんだ一時的な要因です。
CFの推移
*下記のグラフ:CFの推移
今期のキャッシュフローは共に前年同期比+50%近い成長率を示しました。
最後に、今期のダナハーの決算は良かったです。利益率は買収費用で落ち込んだものの、ビジネスのモメンタム自体に問題はありませんでした。
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