モルガンスタンレーが2021年度第3四半期決算発表。EPSと売上高はコンセンサス予想を上回った。

10月14日にモルガンスタンレー(ティッカーシンボル:MS)が第3四半期決算を発表しています。

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EPSと売上高は共にコンセンサス予想を上回り、最低基準の合格ラインは突破しました。

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投資銀行フィーは今期もJPモルガンチェースの32.8億ドルを下回る形となりましたが、前年同期比+66.9%成長を見せました。

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トレーディング部門では債権部門が前年同期比ベースで16%減少しました。現在、債券市場は2013年のテーパリング以来のベアマーケットで、インフレ懸念などの懸念から長期債が売られている状況です。その為、今の債券市場は強気に儲けられる局面ではないので致し方ない結果です。

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「投資家目線からどれだけ資産を増やすことができた?」かを図るROEは15%と前年同期より改善されました。しかし、JPモルガンチェースのROEは18%だったので、ここでも劣っています。

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平均預金総額、平均融資総額はともに前年同期から順調に伸ばしました。

最後に、今期のモルガンスタンレーの2021年度第3四半期決算はEPS、売上高ともにコンセンサス予想を上回り、最低基準の合格ラインは満たしました。しかし、投資銀行フィーやROEは今期もJPモルガンチェースに劣る形となりました。投資銀行も3強時代からゴールドマンサックとJPモルガンチェースの2強時代に移ろうとしています。


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