ゴールドマンサックス、2021年度第3四半期決算発表。EPS、売上高ともに予想を上回り、投資銀行フィーは前年同期比+88%成長
10月15日にゴールドマンサックス(ティッカーシンボル:GS)が2021年度第3四半期決算を発表しています。
EPS、売上高はともにコンセンサス予想を上回りました。まず、決算の最低合格条件は満たしました。
ROEは今期もライバルを抑えてトップパフォーマンス
これは既に第3四半期決算発表を終えた各投資銀行のROEです。ゴールドマンサックは今期22.5%を記録し、ライバルのJPモルガンチェースを今期も上回りました。コロナショックに大きな影響を受けた2020年度Q1を除けば、6期連続でトップパフォーマンスとなりました。
投資銀行フィー(投資銀行業務での手数料)は前年同期比から+88%成長を記録しました。
2020年度Q1からのデータから見ると、前期はJPモルガンチェースに僅差で下回りましたが、今期は差をつけてトップを奪取しました。
上は株式公開(IPO)などによる業務で得た株式引き受け部門での収益ですが、今期も他行を抑えてトップパフォーマンスでした。株式引き受けが強いことで知られていますが、これで4期連続で1位でした。
債権引き受け部門はグラフから見ても分かると思いますが、あまり強くありません。この部門を得意とするJPモルガンチェースが今期もバンクオブアメリカとシティグループを抑えて首位を堅持しました。
次にトレーディング部門です。ゴールドマンサックスは株式トレーディングが強いことで知られています。
*BAC(バンクオブアメリカ)の数値はトレーディング部門の内訳が明記されてないが、1位の部門はない。
今期の債券トレーディング部門は25億ドルでした。この部門ではJPモルガンチェースとシティグループが得意としており、その構造は今期も変わりませんでした。
*BAC(バンクオブアメリカ)の数値はトレーディング部門の内訳が明記されてないが、1位の部門はない。
今期の株式トレーディング部門は31億ドルでした。前期はライバルのJPモルガンチェースとモルガンスタンレーの2行に劣り、得意とする部門で2020年度Q1以来の3位と悔しい思いをしました。今期は2行を抑えて、1位を奪取しました。
最後に、今期のゴールドマンサックスは全体的にとても良い内容でした。ROE、投資銀行フィー、株式引き受け部門、株式トレーディング部門などの得意とする部門で存分に力を発揮したことに好感して、昨日の取引では上がっていました。
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