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【初心者から学ぶ投資の考え方】信用取引は怖い?レバレッジ効果とは

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投資旅ブログ

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株式投資では現物取引の他に
信用取引というものがあります。


現物取引というのは、自分の保有している資金と
同等の時価である銘柄などを売買することを言います。


平たく言えば、100円ショップにいって、
100円の品物を買ってくるイメージです。


対して信用取引では、株式投資の場合、
100円しか持っていなくても、
約300円分の銘柄を購入することができます。


これはいわゆるレバレッジを使った取引で、
FXや先物取引もこれに当てはまります。


レバレッジとは、学校で習った
「てこの原理」のことです。


少ない力で大きいものを持ち上げるという意味ですが、
投資の世界では少ない資金で大きな取引を行うということで、
レバレッジ効果と呼ばれます。


画像1

学校で習ったてこの原理。
支点、力点、作用点って覚えましたね。


先の100円ショップの例では、
レバレッジ率は3倍となり、
株式投資での最大レバレッジ率になります。


最大レバレッジ率は、扱う投資商品によって違いがあり、
日経225先物は約20倍、国内FXの最大レバレッジ率は25倍、
国内仮想通貨取引所の最大レバレッジ率は2倍と、様々です。


国内か海外か、もうしくは個人か法人かなどでも、
最大レバレッジ率には違いがありますが、
とにかく、かなりのレバレッジをかけた取引が
できることがおわかりになったと思います。


レバレッジ効果とリスク


信用取引のメリットの1つに、資金効率があります。


資金量が少なくても、大きな取引ができるため、
値上がりを捉え続けることができれば、
資金は加速度的に増え続けるというわけです。


これは、レバレッジ効果を説明するサイトで、
メリットとして一番取り上げられるポイントです。


株式投資の場合、信用取引は
最低約30万円から行うことができますが、
仮に、30万円の資金量で、
現物取引と信用取引を行った場合を比較してみます。


1株30万円の銘柄を購入するとして、
現物取引の場合、1株30万の資金量では1株しか買えません。


仮に購入した銘柄が10%値上がりし、
その後、利益確定のため、売却したとすると


300000円 × 10% = 30000円


となり、3万円の利益となります。


対して、信用取引の場合、
1株30万円の株なら、3株買うことができます。


1株30万円の銘柄を3株購入し、
購入した銘柄が10%値上がり、
その後、利益確定のため、売却したとすると


300000円 × 3株 × 10% = 90000円


となり、9万円の利益となるのです。


短期間で大金持ちになりたいと思えば、
このレバレッジ効果はとても魅力的に見えます。


しかし、レバレッジ効果はメリットだけではなく、
リスクも当然にあるのです。


先の例で、購入した銘柄が10%値下がりしたとしましょう。


現物取引で1株30万の銘柄を購入し、その銘柄が10%値下がり、
その後、損失確定のため、売却したとすると、
3万円の損失になります。


対して、信用取引で1株30万の銘柄を3株購入し、
その銘柄が10%値下がり、
その後、損失確定のため、売却したとすると、
9万円の損失となります。


このように、レバレッジ効果は、値上がりにも値下がりにも
等しく影響を受けます。


レバレッジをかける最大のリスクは、
資金がマイナスになる可能性があること
です。


仮に購入した銘柄の会社が倒産し、
100%値下がりするとします。


資金量30万円で、1株30万円の銘柄を
現物取引で1株購入したものが、
100%値下がりしたとしても、
資金が0になるだけで済みます。


しかし、レバレッジをかけて、
1株30万円の銘柄を
信用取引で3株購入したものが、
100%値下がりすると、
損失額は90万円となります。


持っている30万を大幅に下回り、
資金がゼロになるどころか、
60万円の借金を背負うことになるのです。


実際は追加証拠金がが発生し、
60万円の借金は、すぐに証券会社に
返済しなければなりません。


この程度の借金なら大したことはないように
思う方もいるでしょう。


しかし、費やす資金が多ければ多いほど、
レバレッジ効果の影響は大きくなります。


同じく投資した会社が倒産した例で、
同様に3倍のレバレッジをかけていたとすると、
100万円の投資なら300万円、
500万円の投資なら1500万円もの損失を受けます。


投資がうまく行っているときなら、
レバレッジはとても良いものに見えます。


相場が上昇基調の時は、値下がりすることも少なく、
わずかな含み損であっても保有し続けることに
なんのためらいもないかもしれません。


また大きな資金をいれることに
抵抗も感じないかもしれません。


それでも、投資の世界は残酷です。


レバレッジをかけている以上、
ただ、1度の取引の失敗で、
多額の借金を抱える可能性も常にあるのです。


ちなみに、借金のリスクまでは行かなくても、
レバレッジをつかった投資商品は、
最低維持率といういうものが決まっており、
維持率を割り込むと、追加証拠金の入金を迫られます。


追加証拠金を入金しなければ、
強制決済が行われてしまうので、
自分の意図しないポイントで決済をされてしまいます。


信用取引の上手な使い方


では、レバレッジをかけるのが主な信用取引は
行わないほうが良いのでしょうか?


実は株式投資の場合は、
現物取引よりも信用取引で売買したほうが、
メリットが多いのです。


1:空売りが利用できる


FXや商品先物は、証拠金取引なので、
特に意識しなくても、相場に対して、
買いだけでなく、売りから入ることがもできます。


ただ、株式投資の場合は、
現物取引だと、値上がりに期待する
買いしか行うことができません。


現物取引では、空売りはできないのです。


信用取引なら、空売りを行うことができるので、
特にデイトレーダーであれば、信用取引口座開設は
開設しておきたいところです。


それでも、レバレッジをかけるのは怖いし…
と考える方もいるかもしれませんが、
証拠金取引だからといって、
不必要にレバレッジかける必要はないのです。


レバレッジをかけない、
すなわちレバレッジ率1倍で取引をすれば、
莫大な借金を抱える可能性は低くなります。


ただし、理論的には空売りの最大損失額は無限大になります。


実際は、倒産確実という会社で
ストップ安が続くような銘柄でも、
上場廃止前に数円で寄り付くことがほとんどですが、
覚えておきましょう。


2:優待取りのクロス取引に利用する


ここでは詳細は省きますが、
現物取引と一般信用取引の空売りを
組み合わせることにより、
わずかな費用で、優待を獲得する
優待クロス取引というものがあります。


この取引を行うためには、
信用取引口座を開設しておく必要があります。


もちろん、この取引を行う場合にも、
レバレッジをかける必要はありません。


3:同じ銘柄を1日に何度も取引できる


デイトレーダーの場合、
1日にたくさんの売買を行うことが通常ですが、
当然、同じ銘柄をなんども取引したいこともあるでしょう。


ですが、現物取引の場合、
同一資金で同一銘柄を
同日に売買することができません。


買った銘柄を、同日に売った時、
再度買うことができないのです。


信用取引であれば、
同じ日に同じ銘柄を何度でも取引できます。


信用取引を利用する一番のメリットは、
この日計り取引が可能となることでしょう。


デイトレーダーはない、長期投資家でも
買った銘柄がその日のうちに
損切りポイントまで到達してしまい、
再度買い直したいときもあるでしょう。


株式投資の口座を開設するときは、
信用取引の口座も同時に
開設しておいて損はありませんから、
忘れないようにしましょう。


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