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なかのアセットマネジメント。東京の初回セミナーに行ってきた③


前回の記事はこちらです。

今回は、ファンドの運用がパッシブからアクティブに舵を切ったのは大きな変化となるので、それについて書きます。

アクティブファンドとは、何の銘柄を買うのかの目利きをして、30とか50とかの株式を選んでいるファンドを指します。一般には法律が整った1930年代から米国で市民のファンドとして普及しはじめました。

これに対するのがパッシブファンド。日本株全部とか世界の株式指数の構成銘柄全部とか、市場をマルっと投資する方法が一般的です。これは1970年代に生まれたイノベーションです。

我々の日常生活は、基本的にアクティブな行動に溢れています。スーパーにいって晩御飯の材料を買う時は、にんじん、玉ねぎ、肉というように自分の好みをピックアップをしていきます。働き先の会社を選ぶときも、結婚相手や付き合う友人を決めるときも、数多の選択肢からチョイスします。企業や国の活動も、PlanAとPlanBがある中で、選択をしていきます。

パッシブファンドは、このような選択をやめてしまおうという新しい発想で作られました。例えるなら、スーパーにある数千点の食材や飲料を全て乾燥パウダーに変えて、それをスティックにして固めて食べやすく変えてしまおうというイメージです。そうすれば、「今晩のおかずはどうしよう?」と悩むこともありません。毎晩、スティックを食べればOK。しかも栄養バランス抜群です。これを金融の投資商品で実施します。

ここで食事であれば、いくらそのスティックに栄養価があっても、食事自体の楽しみを失いたくない人は多いでしょう。「めんどくさいけどスーパーで自分で選ぶ」というアクティブな人生を続ける人が大半に思います。ただし金融商品を選ぶ資産運用においては、「ちゃんと栄養価があるならば無味乾燥でもいい」「めんどくさいから時間をかけたくない」ということで、パッシブな人生に完全移行する、もしくは半分移行するということがかなり多くなってきました。これは、今まで投資をしなかった人の扉を開けたので、素晴らしいことなんです(もちろん、現金を投資信託に変える選択はアクティブな行動ですが、その変える先はパッシブでということです)。

中野さんは、そんな中で「自分がスーパーに行って常に良い食材を見つけ、美味しい料理を作るので、そういうライフスタイルにしませんか?」というのを新たな提案をしたい、といったところでしょう。すいません、僕の言葉で分かりにくくしているかもしれませんが。

そして、その新たな資産運用という旅行に帯同する会社は、特定の株主がいない、独立したガバナンスを敷く、などが満たされている必要があり、それを整えたと。そして提供するファンドは、日本株ファンドでは日本の経済を変えていけるようなファンド、海外株ファンドでは世界の経済成長を得られるファンド(中身は外国の運用会社の数本のファンドを選択している)、の二本立てです。

<パッシブかアクティブ>

ちなみに、パッシブかアクティブの議論は、あたかも持ち家か賃貸かのように、もう永遠に答えがでない神学論争です。議論の前提が整理されないことも多くて、人それぞれの人生や人生観が違うので、どれが適切かは自分で考えて選んでくださいが僕の結論です。

僕はどうしてるかって?巷にあるパッシブファンドも山ほど持ってますし、自分で選ぶアクティブな投資も山ほどしています。そして、どちらかに全てを寄せることは、今後もまず無いと思います。つまり半々。

食事で例えれば、自分でスーパーで食材を選んで食事も作りますし、総合ビタミンのタブレットも粉のプロテインも採ります。友人の農家から米や野菜を取り寄せたり、プロがワインを選んでくれるサービスを使って、アクティブにこだわっている部分もある。

お金にも食事にも一定の拘りがあるタイプとなりますが、お金について言えば自分の財産のほぼ100%が社会参加している状態(投資している状態)を当たり前にしておくことは意識しています。せっかくの一度きりの人生なのだからより多くの社会とつながっていたいかなと。まあ、僕の話はどうでもよいですね。

では、今回の記事はこんなところで。なかのアセットさんは新しく投資を始めるような人に暖かく声をかけ、寄り添い、日本の投資文化を広めていかれる役割をこれからも果たしていかれると思います。心から応援したいです。

では、またみなさんの投資の扉を開けられるような記事を書いていきます!

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