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週刊金相場展望 2021年9月13日号

投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。

鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。


現在、投資日報社 代表取締役 

投資日報出版 代表取締役

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。


サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長


先週のNY金相場は期近が週明けに急落して、前週末の上昇幅を上回る下げを演じ、1,800㌦を割り込み、週の引け値も1,789.9㌦であった。


前週の雇用統計では非農業就業者数の大幅な伸びの縮小を受け、金相場は金利の低下から大幅に上伸したが、レーバーデー明け、市場人気が急変し、金利が上伸、米10年債利回りは1.385%台と8月の高値を更新、これに金相場が反応した形となった。ただ金利はその後、下げたことで金相場も7日の急落後は冷静さを取り戻し、弱いながらも保合っている状況。


先週次の通り述べたが、これが現実となった。「しかし今後、市場のセンチメントが再び金利上昇に傾くと、今回の反動が来る恐れがある。特に目先だけでも金利の流れが変わりそうと見れば、金相場への影響が大きい。それは例えば8月3~11日にかけて金利が急上昇した局面(1.1%台から1.4%近く)では金相場は1,830㌦台からわずか3日間で150㌦以上急落した経緯を見ても判る。今後、金利が8月のダブルトップ(1.37%台)を上抜けて続伸したときは、さすがに金相場も負のインパクトを受ける可能性が高いと見られるので強気筋には警戒が必要であろう」。


米10年債金利のチャートフォーメーションではトライアングルを形成しているように見え、先週の高値は丁度トライングルの上値で阻まれた形だが、これが底練りを形成しているとなれば、次の上放れでは金相場のさらなるインパクトを与えるので、下げに警戒を要することになろう。


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