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週刊金相場展望 2021年6月7日号

投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。

鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。


現在、投資日報社 代表取締役 

投資日報出版 代表取締役

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。
サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長


NY金相場の期近は3日、前日比36.6㌦安と、過去3カ月間で最も大幅な下げを記録。この日、発表されたADP全米雇用報告が強い内容で、市場予想(65万人増)を上回り、97万8,000人増となたことで、FRBが量的緩和策の縮小議論を始める時期が前倒しになるとの見方が広がり、長期金利が上昇。10年物米国債利回りは前日比0.04%上昇して1.625%で引けた。


しかし、翌日4日に発表された5月の雇用統計では就業者数の伸びが市場予想に届かなかったことを受け、FRBが早期にテーパリングに着手するとの懸念が後退し、金相場は前日の下げ幅のほぼ半値を取り戻した(18.7㌦高)。
なお、5月の非農業部門就業者数は55万9,000人増で、市場予想平均の67万5,000人増を下回った。失業率は5.8%(市場予想5.9%)。経済活動に制限がなくなった状況だが、市場は雇用の伸びは驚くほど鈍いとの印象を受けたようだ。新型コロナウイルスの流行に関連する現在の問題には、子どもの世話や健康上の懸念が含まれ、これらが抑制要因となっている公算が大きいとされている。しかし、短期的な労働市場の混乱が収まり、状況が正常化すれば、雇用の伸びは加速すると認識されている。


さて、経済指標に振らされる相場ではあるが、それは単に日々のノイズであり、金相場のトレンド事態は全く崩れていない。

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