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週刊 金相場展望 2023年3月20日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。

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世界的に広まる銀行不安を懸念してどうかは判らないが、金価格は大幅に上昇。NY金期近は前週比106.30㌦高の1,973.5で引け(高値は1,993.7㌦)、2月2日の高値1,959.68を更新した。

世界的に波及しつつある銀行危機がFRBの金融政策を緩和的に転換させるのではとの見方から金利も大幅に低下、2月2日以来の3.3%台まで低下した。

本欄2週間前の見通しにやや狂いが生じている。即ち一連の金利低下、ドル下落、金上昇は一時的との見方であったが、既に金の反騰は7日に及び、金利は2週間に亘って下げている。ただドル指数はここに来て、リスクオフのドル買いから下げ幅は限定的。

ユーロ圏に波及している銀行危機が欧州株式市場での銀行株売りを誘発、スイスの金融大手クレディ・スイスの筆頭株主、サウジ・ナショナル・バンクが追加出資を行わない方針を示したことで、同行が資金不足に陥ることを懸念した投資家が株式を投げ売り、デフォルトに対する債務保証の価格が急騰した。

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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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