週刊 金相場展望 2023年6月26日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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世界的にインフレを警戒する動きが続いている。先週、各国中央銀行は次々と利上げを断行。既に15日にECBが8会合連続で0.25%引き上げているが、22日にはスイス国立銀行が政策金利を0.25%引き上げ、1.75%にすると発表。利上げは昨年6月以降、5会合連続。同日、英イングランド銀行は一気に0.5%引き上げ、5.00%にすると発表。高止まりするインフレの抑制に向け、通常の倍に当たる大幅利上げで金融引き締めを加速した。利上げは2021年12月以来、13会合連続。またトルコ中央銀行も同日、政策金利を現状の8.5%から大幅に6.5%引き上げ15%に設定した。利上げは2021年3月以来、2年3カ月ぶり。同中銀はエルドアン大統領の圧力で、高インフレ下で利下げを進めるという世界的にも異例の金融政策を続けてきたが、新たな中銀総裁の就任を機に大幅な利上げに踏み切り、軌道修正したとのことだ。
そして6月一旦利上げを停止した米FRBは22日、パウエルFRB議長の上院銀行委員会での証言でタカ派的な見通しを語った。以下ワシントン時事より掲載しておく。
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FOMCメンバーの大多数が、経済動向が予想通りなら年末までに2回の利上げが適切と考えていると、繰り返し明言した。パウエル氏はインフレ率がピークからほぼ半分となったものの、その大半がエネルギー安などによるものだと指摘。サービス分野では、これまでの大幅利上げ効果が「さほど進展が見られていない」と懸念した。ただ、引き締めが行き過ぎないようにするためにも「注意深いペース」で行うと話した。サービスインフレを沈静化するには、労働市場の過熱を冷まし、賃金上昇を抑える必要があるとみられている。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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