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投資・トレードが好きですか?

6月も後半。2024年も間もなく後半に差し掛かろうとしています。

2024年は元旦から能登半島地震が発生。
また、同日には経済評論家の山崎元さんが食道癌のため65歳で死去、
経済コラムニストの大江英樹さんが白血病のため71歳で死去と、
地震に続くお二方の訃報にも衝撃を受けました。

山崎さんも大江さんも老後資金の在り方を説いていた方でした。

90歳までに使い切る お金の賢い減らし方 大江英樹著


大江さんの最後の著書は
「90歳までに使い切る お金の賢い減らし方」
という本でしたが、好きなことをするべきだ、欲しいものは買えと説かれていたのが印象的でした。これは私も同感です。

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて 山崎元著

山崎さんは「経済評論家の父から息子への手紙」がベストセラーになりましたのでご存知の方も多いでしょう。
山崎さんの著書も大江さんと同じ様なスタンスでした。

まえがきから

「著者は、自分の息子たち・娘たちを含めて、若い人に対して「大いにお金を稼げ」というつもりはない。」

「お金は目的ではなく手段に過ぎない。必要なだけあれば、それでいい。」


と、書かれていますが、お二方の著書は一貫して「お金儲けや利殖に呻吟するな」といったトーンでした。

運用は齷齪考えず積立投信やっとけばいい、といった内容です。

この部分に関しては3年前に大ヒットした厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金の増やし方」と良く似ていますが、
厚切りジェイソンさんは節約の大切さを説いていましたので、そこが大江さん、山崎さんと異なるポイントです。

・・・しかし、老後資金の在り方を説いていた山崎さんが65歳、大江さんが71歳で亡くなったという事実は考えさせられます。

人生100年時代、長生きリスク、老後2000万円問題等、老後の不安を煽るようなキャッチフレーズは非常に多いですが、私はそれらのキャッチフレーズに対して懐疑的です。

私が利用する外食店やカフェに80代以上の高齢者が多ければ、話は別ですが私が見た限り80代以上の方は殆どいませんからね💦

平均寿命は伸びるかも知れませんが、人生100年時代は私が生きている間にはやってこないような気がしています。

もしかしたら100歳まで、或いはそれ以上生きるかも知れませんが、それを想定して金策に励むよりはいまを生きるべきでしょう。

そこで運用の話になりますが、雨が降ろうが槍が降ろうが投信を積立投資しとけばいい、というのであれば個別株の分析も投資顧問もいりません(笑)

しかし、

マーケットタイミングの予測が好き、
個別企業の分析が好き、
並外れたリターンが欲しい

・・・そういった方は目標実現や、好きなことに取り組んでいるのだから大いに励むべきだというのが私のスタンスです。

ただ、並外れたリターンが欲しい方には口を酸っぱくして言います。
ウマイ話はありません。コツコツ出来ることをやりましょう。
大きなリターンはその先にあります。

お金そのものが好きで、投資・トレードは大して好きではない、経済にも興味がないという方は個別株投資やデイトレードはやめといた方が無難でしょう。

お金が好きという方にも色々タイプがありますが、特に「損したくない」という損失回避性向が強い方はやめておいた方がいいです。

損失回避性向が強いと聞くと、大きな損失を回避するためにすぐに損切りできるような印象を持つ方が多いかも知れません。
しかし、実際はその逆で「持っていれば株価が戻ってくるかも知れないから損失は確定させないでおこう」と塩漬けになってしまう方が多いのです。

そして、含み益の減少=損失という思考になりますので利益はすぐに確定してしまう傾向があります。

これではなかなかトータルで勝つのは難しいのです。

結果、何も考えず積立とけば良かったなと言う話になります。

お金が好きだから儲けられなくなってしまう、という点が投資・トレードの最も難しいところだと言えるかも知れませんね。

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