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読書の日々「クスノキの番人」

こんばんは、藤里です。

明後日から始まるAmazonプライムデーの先行セールで、気になていたスマートバンドが安くなっていたので、先月に壊れてしまった相棒とさよならし、新しい相棒を迎え入れました。
Amazonプライムデーの前っていつもタイミングよくものが壊れるんですよね…不思議。


今回ご報告するのは、少し前に続編が出たばかりのシリーズ、1作目。
東野圭吾さんの『クスノキの番人』です。


どちらかと言うと人が死ぬ重ための物語が多いイメージの東野さん。

『百夜行』『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇跡』等々、映像化された作品はそれなり見ている割に、彼の本を読むのは初めての藤里。

心惹かれる物語が多いのは知っていたけれど、なんとなく苦手意識があって今まで本を手に取ることはありませんでした。


でもこの『クスノキの番人』、ちょっと毛色が違ったんですよね。

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。

クスノキの番人

なんとなく、ほっこりとするあらすじで、これはぜひ読んでみたいと思いました。


東野さんの物語は、息が詰まるような「ドキドキ」がセットで付いてくるけれど、これは「ワクワク」かな。

こんなに心が温まるストーリーを描く人だとは思ってもみませんでした。


東野さんの手書きポップには「人殺しの話ばかり書いていると、時折、ふと人を生かす話を書きたくなるのです」と書いてあってなんだか納得。

この人が人を「生かす」と決めれば、物語がこんなに夢であふれるというのが、とても意外でした。


主人公は職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった青年。
結局どこかしらに犯罪の匂いのする東野作品(笑)そしてその主人公の青年を釈放するために弁護士を雇った、会ったこともない伯母。

失うもうものが何もない青年と、守らなければならないものに囲まれていた伯母。

正反対な2人の関係がなんだか心地よくて、でもなんだか切なくてもどかしい。


そんなふたりの間に鎮座するのがタイトルにもあるクスノキです。

クスノキって私たちにとって身近な存在ですよね。遠くからでも見えるような大木は、日本だとだいたい神社に行けば対面できるし、昔から虫よけとしても有名です。


そんな1本のクスノキに集まる人々とは?
そのクスノキが一体どんな風に願いを叶えてくれるというのか?

気になるあなたは、きっと徐々に明かされていくクスノキの謎に夢中になれるはず。

よい読書時間でありますように(*^_^*)


今日の画像は倉嶋 洋介様からお借りしました。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また来週お会い出来たら嬉しいです。

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