[ひとり旅]黄泉比良坂
最終更新2024年3月18日
久々のひとり旅シリーズです。
今回は全て自費でなく、9泊10日公私混同旅の、合間1泊分だけ切り取りで。
よって、いつものように旅程や予算は省いての、ざっくり写真メインでお伝えするスタイルになります。
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3/8(金)
出雲で1日半フリーという状況をノープランで迎えまして。3ヶ月前からわかっていた予定なのにね。
とりあえず、出雲そばと焼きそばを食べれたら、あとは現地ついてのフィーリングでと思っていた中で、到着4時間前くらいに決めました。
黄泉比良坂
黄泉比良坂を、ヨモツヒラサカと即座に読める人は少ないと思うし。
実際、一挙に名が広まったNHKのあの番組観るまで全然知らなかったし。
あの世との境界と謳っている通り、
古事記の序盤で出てくる、イザナギ・イザナミがお別れした場所ですよね。
死んだフネ(イザナミ)のいる、黄泉の国へ会いに行った波平(イザナギ)。
フネとの約束を破ってフネのやべえ姿を見ちゃったら、フネ激おこで追いかけてきて。
波平必死でフネに桃投げたりして逃げて。色々言い合って、結局この黄泉比良坂にある大岩=黄泉の国とこの世の境目を塞いで逃げ切り、フネと永遠に別れたという。まさにそこ。
そんな雰囲気的に、車でかなりの山奥へという立地かもと思いきや
松江から電車10分+徒歩20分というハードルの低さ。これは行くしかない!
という軽い気持ちでかなり重い場所へ、心の準備ゼロで行って参りました。
松江駅→揖屋駅
いきなり松江到着からスタート。
松江までのルートは、前に書いた島根リベンジご参照を。
前述の通り、意外とアクセス良好。
1日4本しかないバスで1時間+徒歩で吊り橋を渡ってさらに1時間歩いた先を想像していたので、松江から直ぐにびっくりしすぎちゃいました。
あの世との境界、そんな近くていいのか。
電車で最寄りまでサクッと着きました。
揖屋=イヤと読めなかったわたし。
グーグル先生に従い、駅から歩くだけ。
迷いようがないくらいに、要所で看板があるので何も困らずにサクサク。
駅ちょい前にローソンもありました。
とか呑気に思っていましたが、
この時点でなんか空気が違う。
この感覚は、いつも通っている我がアナザースカイ・安井金比羅宮(京都)と、仕事で何回か行った斎場御嶽(沖縄)以来の、異様に頭ボヤンボヤンする気持ち悪さ。
霊感ゼロなのに私がそう思って、普通の人はもっと来るかと。
私がどれだけ霊感ゼロかって
前の職場(コロナ療養ホテル)、お墓が隣。
夜勤時に看護師待機部屋で、ドライヤーやテレビが勝手についたり消えたり等する現象が茶飯事でして。
霊感強い、もしくはそうでなくとも嫌がって避けている看護師が多い中、私の時は何も起きないし気づかないし見えないし。
「じゃ、私その部屋使うわ」と構わずその部屋でグースカ寝ていたくらい。
よもつひらさか
というわけで着きました。
鬱蒼とした森の中を突き進んでそこに!と想像していましたが
いきなりオープンだし、めっちゃコンクリで開けているし、予想の1/100の広さでこじんまり。
この池の感じ、映画・死国のラスト思い出したのですが伝わらんか。
栗山千明の、あのバキボキ骨砕く音がトラウマ。
リング2とセット上映で、2回観に行きました。40代以上しかわからんか。
ここで
この場所の醍醐味。と言ったら語弊があるか。
あの世へお手紙を書けるシステム。
テレビ放映直後は、殺到して一時↑紙が撤去されていたとSNSで見たけれど。ありました。なかったら、前日まで宿泊していたホテルのメモ用紙を使うつもりだったくらいに、無礼な私。
揖屋駅前のローソンで便箋買おうと思ったら、なかったんすわ。絶対需要あるからおいた方がいいよ。
とりあえず、母にざっくりとした手紙を書きました。
私は褒められた生き方はできていないし、私は放置で良いので。姉を中心に、オバケのできる範囲で良いから警護とか頼むよなど。
あ、震災で亡くなった祖母と伯母の分も書かなきゃ。死に目は色々びっくりしただろうけど、どうか向こうで元気で。あの世で会おうぜよ!来週墓参りで帰るわ。
そういや、お父さんの分もだな。
お父さんや、向こうでも商売してるかね?元気でな。
あ、20年前に若くして亡くなった大好きな叔母(リアタイで、冬ソナに夢中でヨン様大好きだった)にも書かなきゃ。
むっちゃん、私いまさら韓国のアイドルにハマってもう大変よ。一緒にセンイル渡韓とかしたかったわ。私が代わりにしとくわ。
などなど、結構親族死んでんな!と気づいて、書くと止まらなくなり従兄弟の果てまで書いたら5枚くらい使ってしまいました。
そして今、愛犬パピコに書くのを忘れたことに気づきました。最悪。
この間、誰も来なかったから良いものの、こういうのは事前に自分で便箋を用意し、時間をかけ心を込めて書くもんだなと。書きながら気づきました。
長いこといたらまた違ったのでしょうが、次の電車を乗り過ごすと、2時間弱待たなきゃないし、そしたら出雲そば巡りできなくなると、慌ただしく滞在たったの30分。
あくまで蕎麦優先の旅程でごめんなさい。
Googleマップで、ここは⇧写真を撮って良い空気の場所ではないという記載を後から見て若干反省したんですが、撮っちゃったので載せます。
なにかうつっていたらごめんなさい。
YouTubeで
光のエバンジェリスト(ようわからん、黄泉比良坂って検索で一番上に出てきます)という謎の女性が、ここを通り抜ける時に、背中を向けると憑いてくるから、数歩は振り返るなと注意していました。
馬鹿正直に、しばらく後ろ向きでひょこひょこ歩いていたところで、人が来ました。後ろ歩きオババ。見られて恥ずかしい。
というか、ちょうど鳥居を出たで次の人が来たなと。ちょっと怖くなりました。待っていた感じではなく、車でブイーンと勢いよく現れたタイミングの良さ。
うまい具合に、一人で向き合う時間を作ってくれたのかわかりませんが、だいぶライトに想いを馳せて、この場を後に。
帰りに、揖屋神社を参拝する余裕すらなく電車滑り込み。いざ蕎麦巡り。
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出雲そば巡り再び
さて、ここからは蛇足になりますので
ご興味のある方だけ。
結局、ここからの内容の方が長くなっちゃった。
去年9店(写真は10だけれど荒木屋さん2回)巡り、今年は新たに3店の出雲そば専門店で食べちゃいました。更に、そのあと仕事で食べた3店も追加すると合計15店。
そろそろわたし、出雲そば軽く語っちゃっても良いのでは?と思っちゃいつつ、まだまだですね。
過去2店だけ大はずしした以外は、
あとは好みの問題でどこも美味しいと思います。わたしは荒木屋さんのあの独特の蕎麦の風味が一番好みでした。あの味は好みが分かれると思うけえれど、唯一無二。出雲でしか味わえない。最初食べた時は別に普通?と思ったけれど、こうして10店舗以上専門店を巡って気づきました。
結局お前、超有名店選ぶのかよって感じですが、やっぱ美味しいし。
今回巡った中だと、ふなつさんかな。お店の居心地の良さはぶっちぎりで一位。
他、出雲市駅前ほしえんさん、松江城近くのきがるさんも僅差。いつも大行列な、大社前の田中屋さんもアリだよなーとか。決められない。
ほしえんさん、
夜中でも出雲そばを食べれる&しじみラーメンも絶品&駅前でアクセス良すぎというのがデカい。蕎麦屋、15時にはみんな閉まっちゃうし。
きがるさんは、
蕎麦湯と蕎麦茶も含めて濃厚で私好みだったのと(今思い出してもよだれが)地元客の多さが厚い信頼。居心地も良かった。
過去の振り返りはこの辺として
ざっくりと今回プライベートで食べたお蕎麦屋さんをご紹介。
(仕事で食べた3カ所は、団体情報に関わるので今は伏せておきます)
①ふなつ/松江
お店の雰囲気一番好き。
機械的でない、地元の方に愛されている感じが伝わる空気感、居心地の良さ。
もちもち濃厚な蕎麦の旨さはもちろん
大満足。ここは、しんじ湖駅から徒歩圏だしリピート決定だわ。
参考
店内の雰囲気伝わりやすいかも。
囲炉裏風のテーブルがよい。
②大梶 / 出雲
昭和28年(1953年〜)から地元民に愛されるお店。
前回の出雲訪問時に、バスの運転手さんに蕎麦巡りをしていると伝えたら「大梶行った?地元民はみんなそこ。あそこで食べなきゃ語れないよ!」と推されつつ、帰る前日の夕方に教えてもらったので、どうにも行けず。
今回こそ!と大本命で狙っていたお店でした。
出雲大社駅から、大社とは反対方向に10分弱歩いた場所にあるので、人通りほぼ皆無な立地。
あー、確かにが最初の感想。
スルッとクセが強くなく食べやすいわ。つゆもうまい。
地元の人しかいない立地と空気もよし。大社前近辺の蕎麦屋が、軒並み大行列の30〜60分待ちという中、穴場的にサクッと入れたのもよし。
行列店と遜色ないし、むしろ優っていたので(個人の感想です)ここまで少し歩いてとっとと食べてお参りor蕎麦ハシゴした方が、出雲満喫できるよねと思いました。
③砂屋
大社前のこちらは、有名ですよね。
田中屋さん、荒木屋さんと共に3大行列店では?と思っています。羽根屋さんも加えて、4大かも。
大梶さんの後に直行し、平日14:30に並んでの40分待ちでした。
並んでいる間に注文取っていたから
すぐ出てくるかと思いきや、しばらく待ちました。
ものすごく失礼な話ですが
いよいよハシゴ3件目で、しかも待って眠くなっちゃってあんま記憶なく。美味しかったけれど、梅はいらんかなというざっくりとしたことしか。田中屋さんと同じ感じの、万人に食べやすい感じでした。デザートの謎餅は普通。
ちなみに出雲市内のスーパーって
普通に、割子で売っているのね。案外、こういうのが一番美味しいのかもと思っちゃいました。次は試してみよう。出雲は、今後も最低でも年1は訪問するつもりなので。
出雲大社
お参り順を守って、3/8-9の訪問中に3回もお参りしました。稲佐の浜含めて、詳しい流れは出雲デビュー戦参照で。
相変わらず出雲大社は空気が違いますな。
でも、さっきの黄泉比良坂の空気が強烈すぎて霞む。
あとこれ、書いていいのかわからんが
職権で八足門内での特別参拝もさせてもらえたのが何よりの喜び。記念品もいただきました。
普通は⇧申し込みかつ、出雲市内宿泊とか条件があるようです。
書いてダメだったらごめんなさい。別に団体名出してないからいいよな。
仲介会社に通報されたところで、今までと違い、私はもうそこにはいません、眠ってなんかいませんのでノーダメージ。
白い方が好みだったんですが、絶対に汚しそうなので泣く泣く青に。
透明カバー事前に買って準備すれば、白はありでしたね。
稲佐の浜
たださ、毎回載せるけれど
初めて見た夕陽の感動には敵わんね。
帰りにいつもの。
今回の出雲そばは、3店舗とも美味しかったけれど、まれにある決しておいしくないそば屋に行くくらいなら、絶品きんぐ焼きそばを食すことを強くお勧めします。
あと美味しくても1時間並ぶくらいなら、きんぐ。
でも、きんぐも時間選ばなきゃ並ぶか。
食うだけ食って、大社→出雲市駅に戻って宿泊。
翌日からまた4泊5日が始まります。
余談の余談ですが、
STANLEYコラボ中心に、可愛いすぎて完売しまくりの、スタバの2024年さくら第二弾。
出雲大社前店には、そこそこ揃っておりました。
お店の方「参拝客が多いので、ボトルはあまり売れないんですよ。」とのことで、ずっと欲しかったものを。
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以上ですかね。
その後は、石見銀山・萩城下町、宮島と世界遺産中心に巡って、この前帰ってきたばかり。
最終地点、広島での収穫はお伝えしたいわ。
G7でも出されたレモンケーキのうまさを知ったこと。
添乗員さんに感謝。
むしろお前、これだけ公私で旅していてこれ知らなかったのかよレベルで有名なお菓子なんですね。東京のアンテナショップでも売っていそうな。
「あまりに美味しくて、全種類買いました!」と、その添乗員さんに伝えたら『あの後いったんすか?全種?!』と、若干引いていたけれど。
レモンケーキいちごミルク味という、もはやなんなのかわからない味でさえも最高に美味しいとか、どうかしてる。
以上、結局
黄泉比良坂要素が少なめの、ざっくり旅記事でした。
本当は、1月のうちに訪問した氷見・富山の方を先にUPしたかったのですがね
仕事の勉強で、全く手が回らず今に至る。
流石に、今年なんかUPしなきゃと思ってのこれ。全ての元凶のバイトを辞める予定なので、4月になったらだいぶ余裕が出てくるはず。