見出し画像

シンガポールとドバイ、割と似てる気がします

こんにちは。
一般社団法人ツーリストシップの田中です。
今回も、私が旅行した旅シリーズです。

皆さんは考えたこと、ありますか?
シンガポールとドバイの共通点。

私は最近旅をする中でシンガポールとドバイに同じ精神性を感じたので、
今回は、シンガポールとドバイの相違点についてまとめていきたいと思います。

まずは、シンガポールとドバイの簡単な情報整理をします。

シンガポール
歴史】
イギリス領からマレーシアと一緒に独立後、1965年マレーシアから独立。
【人口】
563.7万人
【面積】
734.3 km²
【一人当たりGDP】
88,446.92USドル(2024年名目GDP)

ドバイ
【歴史】
1833年にアブダビに定住していたバニー・ヤース族の一部がアブダビからドバイに移住し、ドバイを建国。(※ドバイは国ではなく、UAEの都市になります)
【人口】
333.1万人
【面積】
35km²
【一人当たりGDP】
53,916ドル(2024年名目)
※ドバイのが見つからずUAEのもの

この数字だけ並べると、どこが似ているんだろう?と思いますが、
ここから似ているところを5つ紹介していきます!

類似点① 資源はないが、パッションがある

シンガポールに行くと、たくさんこのような表記を見ます。

Passion Made Possible

かっこいいい~~~!!!!
めっちゃパッション感じますよね。
そもそもシンガポールは、領土が小さく、オイルなどの資源もないため、普通であればどこかの属国になるような条件の国ですが、リークワンユー始め政府や市民の熱いパッションで、お金が潤沢な都市国家を築き上げました。
思いと戦略と努力と・・・かっこよすぎます。

こちらチャンギ国際空港の横にある「ジュエル」というショッピングモールなんですが、室内にこんなに大きな滝を作っちゃうんです。
写真の中に米粒みたいな人間いるのを見てください。
滝の大きさがどれほどかわかっていただけると思います。
やばすぎです。

この点、ドバイもある意味同じです。
ドバイは、ラーシド・アールという王子がこの砂漠の上に都市を作ろうと夢を語ったことから始まるみたいです。

実際に王様が話したシーンなどが博物館で見れまして、すごくロマンを感じます。だって、こんな砂漠で、砂いじりしながら考えた都市計画が、

こんな砂漠に高層ビルを作ったり、

海のど真ん中に、ヤシの木みたいな形の島を作るんですよ。
驚きなのは、ドバイではオイルがとれないということです。それにもかかわらず、このようにロマンが実現された街を見ると、なんだか内なるエネルギーがわいてくるような気がします。

ということで、シンガポールも、ドバイも、石油などの資源がないところから、一流都市を作ったというところが1つ目の類似点でした。

類似点② 国の歴史の発信

次は、国の歴史をツーリストにちゃんと発信する場を設けているということです。

シンガポールでは、リークワンユー首相がどのように国を成長させたかについて、しっかり国立博物館で伝えています。

ドバイでは、国立博物館と、2020年にあった万博会場跡地でも見ることができます。王様がいかにすごいか、いろんな人がどのように携わり、この国ができたかについて、知ることができます。
この写真も、万博会場で撮影したものです。

翻って、日本はどうでしょう。私たち日本人も日本史に精通しているわけではないですし、海外から来たツーリストが簡単に日本史について学べる場所はあるのでしょうか。
少なくとも、国立博物館では、日本史は学べない気がします。
そういう場所を作ると、国に対するリスペクトって生まれるような気がします。

類似点③ 国家主導プロジェクトが多く、外資誘致に積極的

どのように国を発展させたか。その方法も似ていると思います。
そう、「外資誘致」です。
税金を安くし、会社を誘致したり、都市開発に投資を集めるなどで国に富みを蓄えてきました。
シンガポールでは、マレーシアから独立した後、工場誘致にとても力をいれたそうです。働き口を作ることがとても大事だったようです。
一方、ドバイは、砂漠にまちを作るということで、もともとの住民がいないので、まずは都市開発を行い、富裕層の移住に力をいれたようです。
ただ、ここらへんは専門ではないので、詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください。

類似点④ 厳罰主義

シンガポールでは、ポイ捨てをすると罰金、公共の場でたばこを吸うと罰金、などなどたくさんの罰金があります。

そして、ドバイにも、電車の中での居眠り禁止、電車にスーツケース持ち込み禁止など、罰則規定は明示されていませんが、禁止事項が多いです。

すごいところはしっかり監視があるところです。私がたまたま、ドバイのモールのトイレ付近で待っていたところ、その横にあったふかふかソファーでうたたねをしている男性に対し、警察官が注意をしていました。
言うだけではない、実際に注意が起きる。
これはルールが機能するのにとても大切ですね。

シンガポールもドバイも、外資を誘致し投資を集めるには、安心安全な国家づくりが不可欠です。そのために、このように人々へのマナー周知を徹底されているのだと思います。

類似点⑤ 暑い

暑いんですよ。ドバイなんて40度超えますからね。砂漠の暑さをなめちゃいけません。私は外を10秒歩くだけで熱中症になるかと思いました。
それに比べるとシンガポールはそこまでではないですが、それでも赤道直下の国ですから、暑いです。

ということで、以上が類似点でした。
しかし、類似点を考えるほど、違うところも見えてくるものです。
最後に3つ違うところをお伝えして、このnoteを閉じようと思います。

違うところ① 緑の有無

圧倒的な違いです。
シンガポールには、熱帯雨林があり、野生動物がいて、圧巻の自然があります。
一方ドバイは、もともと砂漠だった場所ですから、緑は少ないです。
政府が頑張って植えているのはわかるのですが、砂がかぶって干からびそうなヤシの木を目にします。
(砂漠でラクダに乗ったりするアクティビティもありますし、それが悪いって意味ではないです。)

違うところ② 公共交通の状況

ドバイは地下鉄はありますが、基本的には車社会です。
外を5分も歩けないこともあり、労働者が使うというニュアンスが強いそうです。私は何度か使いましたが、たしかに仕事に行く人が使うという感じでした。ただタクシーが安いというのもあり、ほとんどの移動はタクシーでした。現地の方も車通勤が多いようで、朝と夕方はひどい渋滞になります。
一方でシンガポールは、バスと地下鉄が隅々にまで整備されていて、使い勝手がよいです。ツーリストも住民も皆使っているという感じでした。
また、ドバイは電車用のチケットを毎回販売機で買わないといけませんでしたが、シンガポールはVISAかMasterのクレジットカードがあれば、改札にタッチして支払いすることができるので、とても便利でした。

違うところ③ 住民の人種

国を歩いた時の雰囲気はまるで違います。
どちらも移民が多く、街のなかを歩くとグローバルを感じますが、
ドバイは、アラブ系とインド系が圧倒的に多く、アジア人は少ないです。
一方で、シンガポールはインド系やアラブ系もいますが、圧倒的に中華系シンガポール人が多いため、アジアな感じがします。


ということで、まとめると以下になります。


以上、シンガポールとドバイの比較でした!
ぜひこの二つの国、行ってみてください。
日本にはない、国としてのエネルギーを感じられると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?