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「この人いっつも悪いことしてる」が当たってしまうのはどうなの

2024年春ドラマ。
熱心に見ているのは、『季節のない街』『燕は戻ってこない』『おいハンサム2』『アンメット』あたり。他は録画しておいて、時間のあるときに追いかける。
『季節のない街』は脚本がクドカン。多くを語る必要がない突出した作品だ。日本にはクドカンがいる!という感じ。
『燕は戻ってこない』は原作が桐野夏生。社会の暗部を照らし出させたら、この人の右に出る者はいないのではないか。知らないことだらけ、でもそういう世界があるのだろうという話。ケタケタとよく笑う朗らかな静河ちゃんが難しい役をこなしている。黒木瞳はああいういやらしい役をさせたら他に敵う人はいないな。還暦過ぎても美しい。
当初の予想に反して面白いのが『アンメット』。今シーズンは記憶喪失に陥るキャラクターが続出して、え?また記憶障害?・・と思ったが、他のドラマの記憶喪失者とは趣が異なる感じ。意図的に記憶を封じ込められているような。
若葉くんと天音くんがとてもいい。千葉雄大くんは可愛いらしい顔立ちが邪魔していまひとつ感情移入できないこともあったが、今回の演技は好きだ。母親との過去を語るシーンには、私も夫も、杉咲花ちゃんと同じく、それは残念なことに・・としんみりしかけたが、え!生きてる?亡くなってない!とわかって、花ちゃんと一緒になって大笑いした。よかった、生きていて。
『アンメット』の主要人物の演技はとても自然。本当に自然。花ちゃんはほとんどすっぴんでしょう。寝るときも、起きたときも、きれいにメイクしている女優さんが多くて、(え?そのまま寝るの?)と思ってしまうことがよくあるのだが、花ちゃんも、花ちゃんの友達の森ちゃん(役名と役者名がごちゃまぜ)も、そこまでさらしていいの?というぐらい素顔だ。素敵。

・・で、書きたかったのは、実は上記にあげたドラマではなくて『Re:リベンジ』。
韓ドラを見ていると、財閥のオーナー役、陰で悪いことをするライバル、人のいいおじさん、意地悪な姑などなど、この役にはこの人というぐらい同じ人が出てきて、韓国は役者不足なの?と思うことがある(あった)のだが、最近の日本はそれに近い。
この人、いいことしてるの見たことないんだけど、出てくるたびに悪いことしてるんだけど・・という人が、ことごとく悪いことをする。登場した時点で、この人は信用しちゃだめ、これは絶対裏切るとわかってしまう。
それってどうなんだろう?そういうものとして見るしかないのか、意表をついてくるのを期待すればいいのか。丸山さんとか矢柴さんとか、役がまわってくるたびに「またですか?」と思わないのかな。大河の竜星くんも間抜けな役が多いしなあ(VIVANTでは珍しくクールなテント役だったけど)。

そんな中、『アンメット』の井浦さんだけは、いい人なのか嫌な人なのかまだわからない。彼はいい人をやるときはすっごくいい人だし、悪い人をやるときはめちゃくちゃ悪い。『にじいろカルテ』のいい人役はすごく好きだった。天音くんも変幻自在だしなあ。
『アンメット』の配役に比べると、『Re:リベンジ』はわかりやす過ぎて、前回はやっぱりねーの連続だったけど、錦戸くんがどっちに転ぶのか?という疑問は残っている。
ともあれ、引き続き楽しんでいこうっと。

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