小説にも「断り書き」が欲しい
ニュースを見ていると時々流れる。
今から津波の映像が流れます
ドラマでもある。
本作には残酷なシーンが含まれます
見たくない人に、見たくないものを見なくて済むようにする最低限の配慮。
これを小説にもつけて欲しい。
暴力。パワハラ。セクハラ。イジワル。育児放棄。虐待。殺人。ストーカー。露骨な性描写。
賞をとった。
売れている。
そういった小説の中に、これらが全く出てこない作品がどれぐらいあるだろうか。
最終的には大きな愛を語る、人のあたたかさを知る、安らぎを得る。
例えそんな結末であったとしても、そこへいくまでの悲惨さといったら、気分が悪くなるほど。
この小説には過激な暴力シーンが含まれます
この作品は幼児虐待に関する描写があります
幸せの対比として、またそれを際立たせるために、極端なシーンを書くのは作家の常套手段なのかもしれないけれど、テーマとして希望を打ち出しておきながら、そこに辿り着くまでが辛いのはもう勘弁。
ぜひぜひ帯に断り書きをつけて欲しい。
一冊当たっていいなあ・・と思った作者の、違う作品でショックを受けるのはまっぴら。
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