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アイの歌声を聴かせて を劇場で観て!

オリジナルアニメ映画「アイの歌声を聴かせて」
2021.10.29公開で、今現在も絶賛公開中です。

大事なことなのでもう一度言います。
今現在、まだ映画館で見ることができます!


こちらの作品、たまたま映画ライターのヒナタカさんのツイートで興味を持って公開してすぐ観賞したのですが、結論から言ってとても素晴らしい作品でした。

おすすめしたいポイント6つ

はじめに、おすすめポイントだけを簡単に記しておきます。

①普段あまりアニメを見ていない人にも親しみやすい作画。女の子も男の子も爽やかで可愛い。

②突然歌い出すミュージカルという概念に説得力を与えた画期的な設定とストーリー。

③ボイスキャストの俳優陣の自然な演技。土屋太鳳さんのAIらしい喋り方、ボーカロイドっぽい歌い方、曲の個性によっての歌い分け。福原遥さん工藤阿須加さんも違和感ゼロ。

④見慣れた日本の景色の中にある少し先の未来、という説得力のある背景と映像の美しさ。

⑤ドラえもん、Drスランプアラレちゃん、ターミネーター、ロボットと人間の絆の物語が好きな人は、とにかく観て!

⑥この作品が完全オリジナルのアニメ映画である。人気原作があるわけでも、好評なテレビシリーズの劇場版でもないこういう作品が多くの人に観られて正当に評価される世界であってほしい。


私には「推し」と呼べる存在の俳優さんがいて、出演作は複数回観に行きますしパンフレットも買います。DVD Blu-rayも購入します。ですが、それ以外の作品を劇場で複数回観ることは今までありませんでした。

その私を「アイの歌声を聴かせて」はリピート観賞までさせて、パンフレットまで買わせて、劇中歌のDLまでさせました。

twitterのアカウントは基本的に推し活用なのですが、ここ最近はすっかりアイの歌声を聴かせておすすめbotと化してしまっています。


あらすじとネタバレなしの感想

ある日「シオン」と名乗る女の子が転校してくるが、実はその子は高性能なAIで、なぜか初めて会った時からサトミに幸せかどうか聞きまくり、歌いまくり、サトミを幸せにしようとするあまり、周りを振り回します。

シオンを作ったのはサトミの母の勤める会社で、AIであることは機密事項。秘密を知ってしまったサトミたち5人の同級生たちはシオンに振り回されながらも自然と友情を育んでいくが、シオンには誰も知らない秘密があって…

という具合に、前半はドタバタ青春群像劇で、こそばゆいくらいのアオハルものです。突然歌い出すシオンに登場人物たちも観客も戸惑うはず。
ですが各キャラクターの描写が丁寧で、前半部分でバランス良く全員のことが好きになれます。


ですが、アイの歌声を聴かせての本当の見どころは中盤以降です。

映画の価値はどれだけ涙を流したかで測れるものではありませんし、「泣いた」「感動」というキャッチコピーで煽られるほど個人的には興醒めしてしまいます。
が、今作に限って言えば「グッときた」「ジワっとした」「目頭が熱くなった」レベルではなく、マスクの上部がびしょびしょになりましたし、何度もハンカチで涙を拭いましたし、誇張ではなく初回は頭が痛くなるほど泣きました。
(2回目は冒頭から泣きました)


AIと人間の間の絆。
見方によっては冷めた解釈もできるかもしれないし、中盤以降の怒涛の展開は少しSFホラー的な要素すらあるかと思います。
それでも、いえだからこそ心に刺さる人も多いはず。

もうこれ以上はネタバレなしには綴れない!
まずは、観て!まだ映画館でやっているうちに。

観た者としてはちょっとネタバレにドキドキしつつも絶妙な線をついてくる予告を貼っておきます。また歌がいいんだ。


いい作品が埋もれるのは切ない

いい作品なのに興収が振るわない、誤解されたり敬遠されたりする切なさは、田中圭さんのファンの方なら映画ヒノマルソウル公開時で身をもって体験したかと思います。

そうそう、私がアイうたを観に行くきっかけになったヒナタカさんは、ヒノマルソウルについて素敵な記事を書いてくださったライターさんです。

その節はありがとうございました(謎の目線)


ヒノマルソウルもアイの歌声を聴かせても、地上波で放送した時に「なんだいい映画じゃん!早く言ってよー!」と言われるタイプの作品な気がするんですが、ぜひ劇場で観ておいて、地上波放送の時に「劇場で観たもんね〜」と一緒にドヤ顔しませんか?

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