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117文字の漢字で読む心理診断とは

漢字心理診断は、現在の心の状態や思考の特徴を客観視するためのツールです。

自分ではなかなかみえない心の問題や思考の癖、無意識な意識など、新しい気付きを得ることができます。

漢字心理診断では漢字一覧表を使って、好き・嫌いの他、気になるなどの曖昧な理由付けを言葉で問いかけ、その言葉の刺激に対して選んだ漢字をもとに、背景や心境をリーディングします。

自分の言葉でなかなか表現できない無意識的な側面を、漢字のイメージや読みや意味などからも見つけていくことも特徴の一つです。。

そして、好き嫌いなどで認識できている気持ちと、気になるという曖昧で認識できていない心情に対する反応を求めるという診断方式から、虚偽の回答や、自分はこういう人間でありたいという意図的な回答からも結果が顕著です。

しかし、このタイプの心理検査や心理診断では、こころの深い層(無意識)の内容を対象とするため、侵襲性(自分のこころを保つための機能の負担)が高く、診断を受けた方の心理的負担が大きくなってしまうことが多々あります。

また、診断結果を解釈するためには心の作用の知識のほか、読解力、想像力などもあるある程度必要となりますし、その解釈においても、鑑定側の主観性が入りやすく、信頼性や妥当性が入りやすいなどの問題点もあります。

そこで、漢字心理診断は、いわゆる心理検査ではなく、ひとり一人を物語の主人公に見立て、エピソードの一つとして読み解いていきます。

カウンセリングやセラピーの場においては、漢字診断表をもとにその人の話に耳を傾け、訊ねながら、互いに読者とも共著者ともなり、新しい物語を読み語ります。

それでは、117の漢字たちにあなたの物語を訊ねてみましょう。

好きな漢字には〇、嫌いな漢字には×、気になる漢字には☆をつけてください。

リーディング エピソード①

「この中の、どの字が一番目に入りますか?」そう言って、漢字診断表を手渡した。彼女は「憶」を選んだ。以前、言葉リーディングを受けてもらったときに、選んだ言葉は「生き様」だった。人は思考や感情によって言葉を選んでいる。どちらも過去を表す言葉だ、つまり彼女の思考は一旦過去へと向くのだ。「生き様」という言葉に心が反応したということは、彼女の本人が語っている以上に壮絶な出来事があったに違いない。選んだ本人も自分の心の反応に驚いていた。昔のことなのに、そう言っていた。それから数ヶ月後、彼女は「憶」を選んだ。これは、忘れないこと、そして想いおいはかることを意味する。どんな出来事も忘れることは出来ないし、
後悔や心残りもたくさんある。でも、全てはわたしの生命とともに流れ去ってゆく。そしてわたしのどんなことも、子供たちや孫たちの記憶にとどまってほしいと思っている。彼女は静かにそう語った。「憶」は彼女の願いでもあったのだ。これからも、いろいろなことが彼女の身の上に起こるだろう。
でも嬉しいことも憂うことも、
全て自分の「憶」になるのだと笑った彼女の姿は
いつにも増して、潔くわたしの目に映った。次に彼女はどんな漢字を選ぶのだろうか。彼女に会える日が待ち遠しい。

リーディング エピソード②

いつも美しいモノを創っている女性がいる。彼女の手から生まれる作品は、とても繊細で、軽やかで、愛おしいものたちばかりだ。でも、彼女の目に留まった漢字は「恨」だった。感覚から得られた情報を取捨選択して、詳細な処理を行ったり、意識に上らせたりすることを「注意」という。彼女も心のどこかに反応して、自分でも避けてきた言葉が現れたのだろう。また、視覚から得る情報はすべての人が同じように受け取っているわけではない。
わたしたち自身も、いつも同じ見方をしているわけではない。ルビンの壺絵のように、ツボに見えたり女性の顔に見えたりと、見え方が変わる。わたしは嫌いなものほど目に入る。料理に混ざったシメジや、庭に巣食うクモは、いち早く発見するのだ。しかし、いつもあるモノ、当たり前にあるモノにはなかなか「注意」が向かない。金魚がいなくなったことも、金魚鉢が片付けられていたことも、言われるまで気づかなったこともある。嫌いなものや苦手なものが目に入るのは、嫌いなものは見たくないという意識と視点の反転作用かもしれない。そして、もう一つの理由は、蜘蛛の巣に引っかかったり、クモを触ってしまったりという、想像するだけでも絶叫したくなる状況や、うっかりシメジを食べてしまってアレルギー性の胃腸炎に苦しむということを避けるための無意識の危機回避作用だなのかもしれない。人の心は自分自身を守るためにも作用する。彼女の目に留まった嫌いな漢字(ことば)も、嫌いな漢字から浮かぶイメージを避けるための防御反応の反転だったのかもしれない。

リーディング エピソード③

仕事や家庭を守りながら、親の介護を一生懸命している女性がいました。
彼女はいつも優しく、明るく、多くの人に慕われていました。そんな彼女が選んだ漢字が「尽」でした。
それを見たとき、胸が痛みました。彼女は、頑張って多くの人に尽くそうと思っていたのです。尽くすとは、目的のために全てを使い切ること、出し切ることを言います。誰かのために、自分の全てを使い切ることは、自己犠牲的な想いです。そして、そこに残るのは哀しみです。それに、想いは尽きるモノではありません。それなのに、出し切ろうとするともっと、もっとと自分を追い込んでいく気がします。だからひたすら寄り添おうとしている彼女に「尽くしているのではく、添い遂げようとしているのですね。」そう言葉がけをしました。遂げるとは、なし終えること、同じような意味ではありますが、根底にあるのは愛情です。彼女は大きく頷いて、より添い遂げると何度もその言葉を繰り返していました。今も彼女は、汗を流しながら頑張っているでしょう。そして家族や彼女を慕っている多くの人たちにより添い遂げようとしている姿が目に浮かびます。

【お知らせ】
※リーディング結果をご希望の方は、下記までご連絡ください。
(漢字表の結果は画像で送ってください。)
※メール鑑定(無料) 対面(オンライン)鑑定は40分 3,300円です。

公式LINE ID @965bbqfe(文字で心を整える)
E-mail tococom@gmail.com
・件名は117文字の漢字診断でお願いします。
・対面(オンライン)鑑定をご希望の方は、記入済み診断表と希望日をお知 らせください。(メール鑑定後もお申込みいただけます)
 折り返し、日程調整と、振込先をご案内いたします。

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