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【投機の流儀 セレクション】世界的に一番売られている通貨・トルコリラ

キャピタルパートナーズ証券の債券アドバイザーの勉強会にて。2/8(火)
エルドアンが弱気だ。2023年6月に大統領・議会選挙がある。今、意図的な通貨安政策を取っている。これは金持ちを優遇した輸出策だ。(エルドアンを支援している人が金持ちだからだ)。通貨は人為的に売られている。
BISが出している実質実効為替レートでは、トルコは100⇒15、日本は100⇒80だ。円で言ったら5倍の75円くらいだ。
何を売っても儲かる。(トルコは輸出によって儲かっているので、それでエルドアンはいいと考えている。)
信用不安が起きているなら、株も債券も、通貨も売られているはずだが、株は買われて高くなっている。OECDで唯一成長できた国だ。
トルコ安政策がダメと言うなら、アベノミックスの円安政策が間違っていたという事と同じになる。
今まで金持ちを優遇していたが、選挙は一人1票だ。トルコには民主的な選挙があるから通貨安で儲けた輸出業者も。30%のインフレに喘ぐ貧乏人も一人一票だ。この選挙まで1年3カ月ある。
一般の人達の不満をきかないといけなくなる。⇒人為的通貨安政策の修正への思惑などが出てくる。

2023年は建国100年になり、又2036年のオリンピック招致にも(イスタンブール)名乗りを上げている。
2023年7月ローザンヌ条約裏密約があるとかないとかが開けてくる(地下資源を開発してはいけないという)。
又、世界的にインフレで、人件費高の背景のもと、人手のあるところで通貨が安いところは大歓迎される。人口が多くて人手が多いところに世界の目は
向かうのではないか。政策を間違えてインフレになっている。IMFは2001年トルコに貸したが5年で返済した。トルコはNATOに入っているので軍事的には欧州と一体である。
市場メカニズムは動いている世界で一番有利な国だと思う。
世界的に一番売られている通貨だからこそ、利付債や、ゼロクーポン債は、この時期に妙味があると思う。
この考え方は、ネットや一般的な大手金融機関などの発表されているレポート等には一切載ってない。
最近、トルコのゼロクーポン債券などは単価が1割近く上昇しだしてきているが、ゼロクーポン債は今の50か60が2~3年先の償還時に必ず100になる債券(その債権はAAA格だから日本の国債より上だ)。2,3年おいておくのも良いのではないだろうか。その間にカラ売りが多く入っている通貨だから、買い戻しや、政策の変更などがあればそれこそ面白いことになるのではないかと思う。因みに筆者はトルコリラを70円位で買って短期間で100円で売ったことがあった、そのあと様子を見ていたが、エルドアン大統領になってからは一桁になってしまった。その12分の1になる過程で、3年ほど前だが、20円が半日で15円になったので、それを買ったら2週間で20円で売れたことがあったが、そういう時は債券単価も暴騰するから投資金額は効率よい。それはAAA格債券を満期償還まで保有する気で買ったものだが、短期間で意に反して上がってしまったから利食いしたまでだ。最初から目論んだことではなかった。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)週明けの日本市場は売り先行で安く始まろう
(2)「『クジラ幕相場(★註)』は不吉な前兆だ」と言われていることには実証的根拠はないが、ここで完全に上昇方向とは断じ難い
(3)「来るか 本格バリュー相場」
(4)日経平均の12ヶ月移動平均が月足で見ると下値抵抗線になっていたが……
(5)マザーズ市況の崩壊と復活の可能性
(6)目下の最大注目点は米国のインフレ
第2部 中長期の見方
(1)壮年期相場は一旦幕を引いたか
(2)長期国債、買い場が訪れている、ここから読めるものは何か
(3)21世紀に入って最大の供給制約、国際商品がCRB指数(★註)が1年で5割高
(4)利上げ加速による景気減速を意識――インフレ・中央銀行
(5)FRBは資産縮小を前倒しにする可能性がある
(6)キャピタル・パートナーズ証券/債券アドバイザーの見方(2月8日現在)(精緻な見方をする人で筆者がかねがね注視していた人)
(7)世界的に一番売られている通貨・トルコリラ(嘗て100円だった通貨が一大統領の政策でタダの6.2円になり、今8.5円と言う大国トルコの話し)
(8)友人のジャーナリスト嶌信彦氏
第3部 「国策には逆らうな。国策に乗れ」vol.2


【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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