見出し画像

【投機の流儀 セレクション】市場は「不透明」「未定」に怯えるという神経機能がある

2021年3月期の事業予想は大半の企業が「未定」とするであろう。東京証券取引所は(概ねで良いから業績予想の開示をするように要請している。東日本大震災と違って新型コロナウイルスの場合は影響度合いが読み切れないから業績を「未定」とするのも無理もない。まして「経団連銘柄」はサラリーマン経営者が多い。東日本大震災の際は「未定」が長期間続いた。民主党政権の時だ。少なくともコロナウイルスよりは見当がつけやすかったはずだ。政府が7日に踏み切った緊急事態宣言はサラリーマン経営者の企業にとっては絶好の決算説明会中止の大義名分となった。おそらくホッとしたろう。企業が発表しないのだから見当をつけるしかない。市場は常に不透明なものだが、未定と言われるほど不透明なものはない。そうすると不透明な中には思惑を呼ぶ。短期筋が指数先物の主導で上にも下にも荒れやすいであろう。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)25日線は抜いたが2~3月下げ幅の半値戻りは未だし
(2)当面の市況
(3)市場は「不透明」「未定」に怯えるという神経機能がある
(4)三角保合の形成か
第2部 中勢的な見方
(1)「逆青春期相場」の終焉、次は「逆壮年期相場」の番だ
(2)二番底あるいは大底
(3)2番底或いは大底は幾らとみるか
(4)下げ相場の「青春期相場」は「理想売り」で未来を売った、次には「下げ相場の壮年相場」で実勢悪を売る番だ
(5)下げ相場の「逆青春期相場」と「逆壮年期相場」
(6)過去の大型経済対策(★註) に比して最大
(7)経済対策発動による落ち着きと権力者のパフォマンス
(8)今後激動が起こるとすれば「長期国債金利下落=国債価格の上昇」と「ノックイン問題」と「産油国の財政悪化による日本株売り(★註)」だ
(9)仕組み債のノックイン問題
(10)震源地となった中国の事情
(11)「実体経済の悪化で二番底」
日経ヴェリタス紙4月5日号がまとめた「プロ12氏」の予想
(12)故人となっても歴史という法廷に被告として引き出されねばならない三重野康元日銀総裁
(13)新型コロナはどの程度怖いのか?
(14)新型コロナウイルスだけではなく太陽黒点説からも世界景気後退が示唆されている――古典的景気循環論(「ジェボンズの太陽黒点説」)が示唆する世界景気後退
第3部 W・バフェット名言集より拾う
(1)中長期の見方:W.バフェット名言集より
(2)中長期の見方:「バフェット指数」と「個人現預金・対・時価総額の比率」
第4部 読者との交信欄
(1)渋谷区のM様との交信(4月5日)
(2)昔からの読者であられ毎夏に信州蓼科高原で食事会を続けてきた仲間K様よりの便り(4月9日)
(3)栃木のK様との交信(3月9日)

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。

ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
https://amzn.to/2AebYBH
『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
https://amzn.to/2vd0oB4
『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
https://amzn.to/2AeQ7tP
『会社員から大学教授に転身する方法』(電子書籍)
https://amzn.to/2vbXpZm
その他、著書多数。以下よりご覧ください。
https://amzn.to/2va3A0d

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?