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【投機の流儀】「銀行株に見直し機運」

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)9月株式市場を振り返れば
(2)10月という月は上下に激動する月
(3)当面の見方:レンジ相場はあくまで仮の姿だ
(4)当面の市況:「先行きの強気姿勢がうかがえる」と言うところまできてNY株の下げが4日の大幅下げを演じさせた
(5)「強気崩さぬ逆張り派」これは日本経済新聞28日版の記名入り記事の見出しの文言である――3日(木)の大幅安の前であった
(6)「銀行株に見直し機運」
(7)個人投資家には高値警戒感、株価調整を見込む――この見方と正反対の見方もある
(8)筆者の見方―-上値も下値も限定的。
だが「炭鉱のカナリア」が示す世界景気減速の予兆。
第2部 中長期の見方
(1)「やらせ」をホンモノと思いたがるプロレスファン、それに取り入る手を継続するトランプ
(2)目先の為替市況
(3)世界経済成長減速の懸念―-3人の信頼おける経済学者の見方を要約する
(4)消費増税で景気逆風、対策の決め手は財政出動―-「近づく財政の出番、消費増税の逆風、相場を占う」
(5)米国景気後退に関するアンケート
(6)民主主義の多数決原理から独立して政府や議会の外に設置された行政機構としての中央銀行
(7)追尾国中国と被追尾国米国
第3部 安倍政権の課題
第4部 来年の再選に向かって狂奔するトランプの異常さ、来年再選されたらどうなるか?落選すれば如何に、の問題
第5部 香港の騒動と英国問題

第1部 当面の市況

(1)9月株式市場を振り返れば
9月は「2日シンポ」だったが、「2日シンポは荒れる」という市場の言い伝えは全くアテにならないことは本稿で何度も既述してきた。
昨年、2日シンポ・3日シンポは4月・7月・9月・12月にあった。12月は確かに大幅安を演じた。だが、2日シンポが荒れるなどということはアテにならない言い伝えである。今年9月は月間で1,051円(5.1%高)となった。昨年9月も5.5%高となった。月間の陽線で言えば1年ぶりの水準である。
米中が閣僚級の協議会を10月に開くということで米中合意への期待から日経平均は9月5日に一日で436円上昇した。外部要因の好材料が相次いで出たことで、17日まで10日連騰を記録した。

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