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【投機の流儀 セレクション】先週はジェットコースター市況、今週もか

先週週明けは4営業日ぶりに大幅反落。水曜日はウクライナ問題緊急事態が遠のいたとのことで大幅高、ジェットコースターのような市況になった。
金融政策の警戒感で米株式市場が10日・11日に大幅下落したのを受けて、そこへウクライナ問題が加速して日経平均も大幅に下げた後だったから上げ方も派手だった。
大幅高の前日は、日経平均オプションの権利行使価格が2万6,000円のプット(売る権利)の取引が増加し、前週から見て2倍に急増した。 2万6,000円に備えた空売りだと思えば良い。プット(買う権利)とコール(売る権利)との比率は1.89にまで膨らんだ。昔の言葉で言えば信用取引の建玉の「取り組み」であり、昔は平常時はそれが10対1ぐらいだったが、今は逆に1対1.89になったという意味になる。
一方、日経平均VIは14日に21%上昇し、26.6となって1月28日以来の高さとなった。先高警戒感がかなり高まっていた、そこへロシアがウクライナから軍隊の一部を引き上げたのでNYから反発した。
その実態は怪しいとのことで再度NYは大幅下げを演じた。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)週明けは売り先行から始まり、再び1月安値水準を意識した正念場
(2)先週はジェットコースター市況、今週もか
(3)海外勢は5週連続で株を売り越し、信託銀行は2週間連続の買い越し
(4)上場企業の純利益は過去最高=市場の織り込み通り
(5)アナリストの目標株価は高止まり、強気の市場を維持するアナリスト、相場の目先の底が見えない
(6)政府の経済月例報告、5ヶ月ぶりに下方修正
(7)マザーズが昨年来安値を3週間ぶりに更新
(8)株価予想の下方修正相次ぎ、ウクライナ問題よりも利上げを警戒、投資家は現金に逃避
(9)FRBの利上げ開始――パウエル議長の限界
(10)日本でも6年ぶりの金利水準に上昇した
第2部 中長期の見方
(1)コロナ下での回復、日本は遅れている
(2)景気ウォッチャー指数(街角景気)東日本大震災以来の
(3)1~3月の予測はどうか?
(4)岸田首相の安倍離れが鮮明になってきた
(5)ウクライナ問題の見方
(6)最近のアメリカの失敗―FRB議長も大統領も
(7)バイデンの支持率低下は無理もない
(8)「もしトランプが大統領選に再出馬すればアメリカは1861年の南北戦争開戦以来の最悪の危機へと転落しかねない」
(9)欧米の市況
(10)「金利上昇下でも株価は上がる」
(11)「国策には乗れ」と本稿では言ってきたが、岸田首相の「新しい資本主義」は国策ではなく、理念でありビジョンである

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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