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【投機の流儀】10連休への用心に対して、かえって10日連休後の上昇の可能性を考えて「持たざるリスク」を意識する海外勢が買っている

【今週号の目次】
第1部 政局を考えない相場観はない

(1)今年の参院選について――改元・消費税・不祥事――ここに竹下内閣時の参院選の既視感あり
(2)統一地方選前半戦の41道府県議選
(3)安倍内閣の正念場
第2部 当面の市況
(1)当面の市況
(2)当面の市況――10連休への用心に対して、かえって10日連休後の上昇の可能性を考えて「持たざるリスク」を意識する海外勢が買っている
(3)日経平均の年初来高値は何を意味するか
(4)株式市場に楽観広まる
(5)「魔の10連休」という考え方への疑念
(6)「魔の10連休」の吟味
(7)日経新聞がまとめた年金運用の大手4行の日本株運用
第3部 中長期に見た懸念材料
(1)「日本の資本市場は中央銀行が主導する、これまでにない段階に入る」
(2)企業の借入金が10年で4割増、債務残高は欧米合わせて約2700兆円
(3)方針大転換のFRB――長期的に見れば世界経済の将来の下方リスクに通ずる恐れがある
(4)米の逆イールド現象(短期金利>長期金利)は何を示唆するか
(5)英のEU離脱再延期、市場は危うい楽観を拾っ。
(6)米銀大手7行のトップが見るリスクの目
第4部 中長期を明るく考えれば……
(1)「将来の大化け株は不況産業から生まれる」
(2)消費増税延期への布石のつもりか?
(3)値上げ発表して株価上昇する銘柄が多い――市場は、値上げがデフレ脱却のためになることを歓迎している
(4)始まる令和元年は「値上げ元年」となり、「デフレ脱却元年」となりたい
(5)アベノミクスの金融政策を振り返る
(6)東証第一部上場銘柄の変遷
第5部 米中2大国の問題
(1)来年トランプ再選だと既報で既述した背景
(2)中国経済崩壊論の見直し
(3)中国経済への楽観的な味方
(4)中国経済について
(5)米国・中国の景気について

第1部 政局を考えない相場観はない

(1)今年の参院選について――改元・消費税・不祥事――ここに竹下内閣時の参院選の既視感あり
安倍政権与党には今年の選挙に不安と緊張が大いにあるであろう。
与党の独走を許した野党の不甲斐なさが充分に感じられながらも、安倍政権の「最大の集票資源としている景気」に不安があるからだ。また、政権側は経済政策の成功を謳っているが客観的にGDPの伸び率を見れば安倍政権の6年間よりも民主党政権の3年間の方が高い。これはリーマンショックで大きく沈んだ直後だからその自律反動がある、と言われるだろうから野党側も語らない。

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