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【投機の流儀】2024年相場を考える──超長期で見れば上昇志向ではあっても大きな反落が何度も起きる

第1部;当面の市況

(1)今年に入っての最初の二日は、こうだった。

今年の大発会は700円を超す大幅下げから始まり、大引けにかけて595円幅をも戻して終わった。場味は悪くなかった。
700円強を下げたのはハイテク株の一角だった(東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックの3銘柄だけで日経平均を200円押し下げた)。「しかし、半導体市況は底入れが見えてきており、堅調なファンダメンタルズを考えれば上昇トレンドが大きく崩れるとは想定しにくい」(東海東京調査センターのマーケットアナリスト、日経新聞1月5日号)

今年に入って2日目の5日(金)は4営業日ぶりに反発。4日に発表された堅調な米雇用指標→米景気は大丈夫→早期の利下げ観測が後退→米長期金利上昇→ドル高円安→輸出株が買われた。
一方、米長期金利上昇→銀行・不動産などのバリュー株も買われた。

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